志水辰夫のレビュー一覧

  • 行きずりの街

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    ネタバレ

    なかなかよかった。
    ある事件をきっかけに東京を追われた元教師が塾の教え子の失踪をきっかけに東京に戻ってくる。教え子の行方を探すうちに、過去の自分の事件との関連が明らかになってゆく。

    ちょっと普通の教師にしては頑張り過ぎだけど、一気に読み終わり、楽しめた。

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    2012年09月21日
  • 飢えて狼

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    ネタバレ

    古本屋で見つけてあまり期待せずに買ってみたけど、
    思ってたよりは面白かった気がする。
    生まれて初めて読んだハードボイルド小説。
    ストーリーは面白いんだけど、ただあまり感情移入ができないというか、
    主人公の身近な人が結構犠牲になるけど、描写がさらりとしてるというか。
    そこは置いといて二部での北方領土からの脱出はハラハラした。
    蛭間じーさんと別れる場面は切ない。
    北方領土の見方が変わった。

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    2012年01月27日
  • 行きずりの街

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    実家本棚から拝借。
    1991年第1位のミステリーとの帯どおり、やや時代を感じる作品。
    登場人物が次々と出てきてやや混乱しつつ、あっさり読み終わった。
    主人公の恋愛模様の描写が印象的。

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    2011年11月09日
  • きのうの空

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    『行きずりの街』で有名な志水辰夫の短編集です。
    ハードボイルドとはかなり趣の違った、郷愁溢れる作品集です。
    作者は壮年の男性に読んでほしいとあとがきで書いてありました。
    多分私っくらいの年齢から読んで欲しいということだとは思いますが、
    それでもまだ早いかな?です。

    でも、同時にもう十年早くこの作品を描いてみたかったとも書いてあった
    ので、少し早いくらいに読んでよかったのかもしれません。

    なんか心が騒ぐような、それでいてしっとりと落ち着くような感覚の、
    読後感の良い作品でした。

    みんなそれぞれ非常にいい作品でした。
    なんか最初の作品は、ルフィーたちがそれぞれ旅立っていくようなかんじがしてし

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    2011年10月23日
  • 帰りなん、いざ

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    ネタバレ

    サスペンスなどはあまり好きではないですが、志水氏の作品はサスペンスだけでなく、人間関係がとても興味深く読めます。
    この作品でもいわゆるサスペンスの構成だけを見ると どうかなぁ と思うところもあります。
    でも、文章の表現がとてもきれいなのでスラスラ読めてしまいます。
    作品中でも一組の男女が主人公ですが、二人の心理状態がすごく純粋に表現されています。
    最後の1章の7ページが ホッとさせ、特に最後の3行で よかったなぁと思わせます。
    他の作品も読みたくなる本でした

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    2011年10月04日
  • 情事

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    何というか...
    結構ハラハラドキドキする割に、
    最終的には「何も起きない」という
    不思議な小説でした(^ ^;

    狐と狸の化かし合い、
    お互いの腹の探り合い...

    「思わせぶり」な伏線が随所にあり
    もしや、きっと...と読者に「深読み」させて
    作者は「オチ」を語らずという...(^ ^;

    最後の最後のデュエットのシーンも、
    いろいろと勘ぐりたくなる
    「含みのある」エンディング。

    ちっとも「すっきり」はしないが、
    不思議な読みでがある作品(^ ^

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    2011年05月24日
  • 行きずりの街

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    終盤にかけて読み応えがでてきたという感じ。
    ただ、現実的にはありえない話すぎて、登場人物の心情に興味が湧かなかった。

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    2019年01月16日
  • 情事

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    シミタツにしては艶っぽい小説だ。
    ミステリ要素は無いことも無いが、さほど味付けは濃くない。
    読後にイマイチ感が残ってしまった。

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    2010年10月30日
  • 情事

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    なんかエロかった(笑)
    文庫の最後に付いてる書評で気になって読んだけど、思っていた本と違った。
    最後がどうなったのか気になる。

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    2011年02月14日
  • きのうの空

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    短編集

    『旅立ち』
    『短夜』
    『イーッ!』
    『家族』
    『かげろう』
    『息子』
    『高い高い』
    『夜汽車』
    『男親』
    『里の秋』

    「家族は重かった。でも支えだった」


    心に沁みる作品集だった。
    「行きずりの街」とずいぶん内容が違いますね

    ただところどころ
    少し消化不良的な文章もあったけど・・・
    わたしだけかな?

    まあ、
    人はその人数分だけかけがえのない人生を生きてるんだね。

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    2010年05月10日
  • 青に候

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     久しぶりに志水作品を読んだ。
     ここのところ、昔のハードボイルド調が薄れて、普通の小説な印象があったのだが、本作品は違った。昔の志水調が強く感じられて、とても良かったのだ。主人公の妙な矜持というかやせ我慢というか、それでいてつい自分に正直になってしまったりとか、年取っているようで若い感じがしたりとか。あまりまとまりがないが、ちょっと男心をくすぐられる感じが昔の作品を思い起こさせてくれました。

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    2010年05月06日
  • 青に候

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    志水辰夫だから読み始めたんだけど、まま面白い程度。時代小説特有のワープさせてくれる面白さはない。
    人を切って脱藩してきた主人公が元藩の騒動に巻き込まれ続ける。

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    2009年12月13日
  • 青に候

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    最近、結構、時代小説が流行りの中で、私としてはあんまり食指が伸びないのだけれど、志水辰夫が時代小説に手を染めたとあってはこいつは読まざぁなるまいと。
    家中の一人を斬り脱藩を余儀なくされ江戸に舞い戻った佐平。藩主交代劇の最中、失踪した朋輩を探すうちに、佐平にも暗い影が忍び寄り…といったところから展開する物語。
    中途半端な生き方の反面ある種の強情さを持った主人公に、武士の矜持に生きる山城家の目付・小宮六郎太、幼なじみで今は主君の愛妾の園子、六郎太の妹で凛とした佇まいのたえなど周りを彩る人も含めて、確かに現代劇で書いてきたシミタツの世界が意外と嵌る江戸時代。
    ただ、全体的にもっさりした感じでイマイチ

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    2011年07月18日
  • 夜の分水嶺

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     1994年の作品が2007年9月に新装版として出されていたので、面白いからかと思い、手に取った。逃亡劇。ハードボイルド。無実の男女が出会い、国家権力の追跡から逃げる。伊坂幸太郎の『ゴールデン・スランバー』を思い出した。ストーリーもどこか不完全な印象の残る点で似ていた。読むべきところは、逃亡中の人間の取る行動であったり、心の変化、そして何も訊かずに手を貸してくれたひっそりと暮らす人々の心情などにあるのかもしれない。解説を見たら、この作品は車雑誌『RVマガジン』に連載されていたとのこと。志水さんにとって初めての連載だったのではないかとのことだ。そのせいか、RV車での逃亡シーンがリアルに描かれてい

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    2011年09月30日
  • 情事

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    [趣味らしい趣味もなく、単調な日々を流されるまま生きてきた内村静夫。母親の入院をきっかけに早期退職を決め、密かに新しい生活に期待を寄せる。そんなある日、人気がない山中の道路で父親の車を探しに来ていた河内亜紀と出会う。念願の深い仲になって喜んだのも束の間、次第に彼女ら親子に対して様々な疑いを持つように。亜紀の父親といわれる男は何のために山中へやってきたのか、そして彼女ら親子の隠された関係とは・・] タイトルにつられて読んじゃいました(プッ)人生に浮き沈みが無い人ほど、こういう情事に深くはまってしまうんでしょねー。
    ・・・気をつけないと(*≧m≦)ノ★バンバン

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    2009年10月04日
  • 背いて故郷

    結末の改竄を許しません!

    長年のファンです。

    講談社文庫で出された著書は、ほぼ全て作者の手によって書き改め、非常に残念の改竄が行われてしまいました。

    独特な体現止めや、「キザ」と言われてしまう領域へ、寸止めのギリギリな痺れる台詞の数々に、当時の私達読者は「国産冒険小説であっても、ここまで格調高い文体をもって、世界へ勝負出来るのでは?」と云う儚い期待をしていました。
    当時は、往年のJ.ヒギンズやギャビン.ライアル等も、一時の隆盛が収まり、「東西冷戦が一定の終息を迎えた時期~ポスト冷戦時代はどうなるのか」と、世界中がその先について色々と暗中模索をしている時期に、堂々と冷戦時代の「属国下であった日本の悲哀」を真

    #アツい #切ない #泣ける

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    2022年06月18日
  • 裂けて海峡

    何で書き換えた?!

    この新潮文庫版は、著者の意向で改稿が為され、他の方がレビューしている「ラストの一行」が全く異なる形に書き換えられています。

    著者の考えの中で「体言止め」や「単語」で〆る書き方が気に入らなくなったのか何なのか知りませんが、その書き方で多くのファンから「シミタツ節」とまで称された文体を、改版を機会に書き換えてしまうと云うのは、読者に対して傲慢過ぎると思うのです。

    昔通りの美文体を読みたい方は、御面倒でも旧版の「講談社文庫」を古本にてお買い求めください。
    中味云々の問題では有りませんが、こういうやり方は嫌いなので、敢えてキツいレビューを投稿いたしました。すみません。

    #ドキドキハラハラ #泣ける #感動する

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    2021年08月12日