オノレ・ド・バルザックのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ライトノベルばかり読んでいても舌が麻痺しそうなのでまともな小説も読む
と自然に書いてしまうが
ライトノベルでないのにもライトノベル平均点に及ばない作品はいくらでもあるので
単に味付けの違いと思う
『マカロニほうれん荘』と『ドカベン』と『ブラックジャック』は同じ雑誌に掲載された
同じマンガ作品でも
まったく違うものなのと同じ
でバルザックの人間喜劇は小説では手塚治虫作品みたいなものである
200年越しに読み継がれている名作だが
手塚治虫作品の最高峰が比べて劣っているわけではない
けれど歌劇的な畳みかける膨大な台詞での心情吐露は
日本作品が容易に真似し得ない欧州文化の精華
いってみれば日本語で書か -
Posted by ブクログ
すごい小説というものは、確かに時代を超えて残る。例えば、『デイヴィッド・コパフィールド』『エマ』『ファウスト』『カラマーゾフの兄弟』。それらと同様の圧倒される感じを味わった。
「人間喜劇」の構想を得て、最初にスターシステムを導入して描いた作品だという。これが初の試みだったとは、どれだけの緻密なプロットを用意して臨んだのかと驚く。主人公ゴリオの悲劇の性格ももちろん深いのだが、それ以上に、その後の作品にも繰り返し登場することになる主役級スター二人、ラスティニャックとヴォートランのキャラクターが素晴らしい。上昇志向、端麗な容姿、強い意志と感覚の鋭さという、魅力的なラスティニャックの視点で物語ると -
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Posted by ブクログ
200年以上昔のフランスの著書なだけあって時代背景や人物を捉えるのに幾分か苦労した(人の呼び名がいくつもあるのもあいまって多少苦労の増幅があった)が、普段よりじっくり読むことで理解が深まったように感じたため、そこは実質的にはプラスに働いたように思う。
内容としては、愛情(ここでいう愛情は恋愛的な愛情ではなく人間的な愛情)や世間との繋がり方に対する思い、生き方など、広く描きながらもそれぞれ深く描かれており、読後に余韻に浸りたい気持ちになるとても良いものであった。名著といわれるのも納得。
映画などにしても(既にあるかもしれませんが)趣深い作品に仕上がると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公フェリックスは人妻モルソフ夫人に恋をしてしまう。ただ、相手は夫にも家庭にも何も不満を持っていない素晴らしい女性。いくらフェリックスが愛の言葉を伝えようとも、常に年上の人妻女性として彼と対応し、彼の母親であるかのように接してくる。というかフェリックスに恋しないように自分に言い聞かせているようである。
フェリックスの一途な恋はすごいが、それを毎回ひらりとかわさなければならない夫人の苦労を考えると、ただ自分の本能に従って人妻に言い寄るフェリックスにイライラさえしてくる。
最後の夫人の手紙が非常に良い。正直、読者なら気づいていたであろう夫人の本当の気持ちが美しい文体で表現されている。 -
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Posted by ブクログ
寝不足を招く一冊。要は親バカ過ぎるゴリオ爺さんと、親不孝な娘二人の話だか、実際の主人公はその娘一人と結ばれるはずの学生のように思える。
途切れが少なく、一つのシーンでの話が延々と続くので、やめ時がない。寝る前に読み始めると眠れない。
描写が繊細な訳ではないが、なぜかシーンが鮮明に頭に浮かんでくる。きっと設定が想像できる範囲内だからだろう。ドラマっぽく、結構チャキチャキと展開する割には、ついていけない感じはしない。
ただ、登場人物はもちろんカタカナの名前で、姓と名が混在しまくってるので、はじめの頃は登場人物がなかなか把握できなかった。これは日本語しかできない自分のせいだろうけど。
回収されない伏