中島梨絵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公・守田一郎が京都から能登の研究所に飛ばされ、そこから色んな人に手紙を送る話。
送る人によって内容も様々で、男友達の恋愛相談に乗り猥雑な話をしたり、強い女性の先輩(魔王?)と一連の攻防を繰り広げたり、著者本人とダメ出しや恋文の相談をしたりと手紙を読むのが面白い。
これだけ色んな人に文通をしても、肝心の自分の想い人への恋文は失敗続き…
その気持ち、よく分かります。
男友達には、偉そうに高説を述べるが自分のこととなると勇気が出ず、言葉や知識を弄するも上手くいかない。恋って、片思いって難しいなと思った。
最後には、想い人への恋文を認めることができたようで、その後のふたりにサチアレ
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Posted by ブクログ
命を、生きる意味をかけてチェスを指す人々。みんな頑張っててそれでいい作品だった。感動した。
今のところの今月イチ作品かな。
透は小学生だが、全身型特発性神経不全症という病気で入院中。突然身体の一部が動かなくなる病気で、入院したらいつまでなのかわからない。そんな日々に同室の輝がチェスを教えてくれた。
まずは定石を覚えて、タクティクス問題を解くといいらしい。チェス熱は子供達の間で広がった。みんな病気と闘いながら、切磋琢磨していく。輝は手術して退院した。透は前向きに頑張っている。中学生になった。輝は交通事故で亡くなった。
樽山は進学校の開化高校2年生。白血病で入院していた瑠偉とチェス部に入っている。チェスのプロになりたい。今は日本の上位5人に入るキャンディデイトマスターだ。合コンで知り合った白井さんにチェスを教える。
大会に出る。同い年の望木透もキャンディデイトマスターになっている。最近透に勝てていない。3日目の4回戦に樽山は透と当たった。勝てると思ったのに負けた。プロを目指すことを諦めるが、白井さんに怒られる。下級生の指導にあたったり頑張る。
盲目の冴理を大学入学させる気はないと親に言われる。冴理は親にピアノを強制されていたが、その圧がひどくて逃げた。妹がピアノを弾くようになり、家に居場所がなくなる。チェスにのめり込んだ。
信生は樽山を襲ったワルだ。母が父を刺し殺し、自分も少年院に入っていた。チェスを始めて樽山も追い越してグランドマスターになった。だが生きていくのには苦労している。競馬で当てて、アメリカに。
チェスワングランプリの日がやってきた。優勝賞金1億円。出場資格は日本のチェス国籍を持つ人。透、瑠偉、樽山夫妻、信生、冴理。3000人から絞り込まれて32人進出している。大会は進んでいく。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいままでのハードな世界観から一転したような青春物語。
これまでのものとはテンションがぜんぜん違う!(笑)
これはほとんどの人が読んでも楽しめると思う。
はじめはどうして集められ、閉じ込められたのかも分からなくて、そこから徐々にお互いのことを知り、演劇をすることの理由が分かっていく過程が面白い。
自分がしていたことに気づき、しかもそれに向き合うなんて誰もが出来ることではないはず。
劇の結末はどうするかを自分たちで考えて、こうするしかないって答えを劇中劇で指し示すなんてまじスマート!カッコイイ。シンシンって映画の演劇練習とかに近い感じなのもよかったですね。
今作に出てくる子供たちの家族は決定的に壊れる1歩手前にいるよう、一家離散までいってないんだけど彼らの行いが誰かを傷つけたことは間違いなくて。自分に罪の意識もなくやっていることなんて山のようにあるんだろうな、良かれと思ってしていたことだと信じていたのに、相手にはそれが何よりも辛いことになってる。
荻堂作品はやっぱり会話が最高ですね!コタロウの無邪気な振る舞いを追及する場面と主人公が良いことをしてるだけだと主張し、それはあなたが言える人だからだよって諭される場面はほんとに良いですね。その行いで本当に助かるひともいたり、いじられキャラになって笑える人なら気にもしないでしょうけど、そうじゃない人がいることを考えろって突きつけられる。作中人物だけじゃなくて読んでる自分にも矢が飛んでくるのもよかったです。