朝南かつみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先日逝去された朝南先生のイラストの武士物です。
親を盗賊「狐火の又吉」殺されて以来、10年もの長き年月流浪の身になりながらも追い続け、今再び江戸で又吉一味を捉える為に探索を続ける葉山市之助。
町に火の手が上がり、それを眺めていた市之助を不審に思い声をかけてきた人物、それは機動衆の長、後藤直之だった。
後藤の手の内に落ちて拷問にあっても己の素性を吐かない市之助に業を煮やし、竹刀でもって甚振る後藤の執着。
しどけなく横たわる市之助が儚く美しい。
朝南先生の描かれる武士物を読んだのははこの作品で二作目です。
長髪、着流しの市之助が妖艶でうっとりでした。 -
Posted by ブクログ
攻め:刑事・秦野道也
受け:守屋清涼
触れればその人の思い描いている記憶を見る事が出来る清涼はその能力を使って催眠療法で、消して欲しい記憶を消す(正解には記憶を思い出さないようにする)仕事をしている。
ある日、それをした女性について刑事がやって来て。
CDから先に聴いて原作を読んだ。
CDは秦野@安元さん、清涼@遊佐さんで読みながら脳内変換。
CDでストーリーを知っていたものの、原作は更に細かい心理描写を読めて面白かった。
清涼が特殊だったけれどそれを上手に音源化したなと、ますますCDの出来の良さに感激。
清涼の孤独感や、秦野のトラウマ、そんな苦い部分を事件を通して二人が少しずつ克服