朝南かつみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初は嘘で始まった関係だけれども、一緒にいる時間が増えるにつれて相手の飾りのない優しさに自分の中で長く閉じ込めていた「愛情」という感情に向き合うーというお話です。主人公・蓮はネガティブ思考だけど彼は彼でトラウマというか、家族に愛されず子供のころからすでに自分自身を守っていかなければいけないという孤独という深い傷に長く悩まされていたのです。だからなのか、うずうずすんな!てところもあったけど、でも仕方ないよね、とつい思ってしまいました。人間関係からうけた傷というものはそうそう治るもんじゃないし、周りが優しくしてくれたって、全て理解してくれて受け止めてくれたって治ることができるもんでもないですからね。
だから蓮が一人で悩みながらも今の自分じゃ仕様がないと諦めるんじゃなくて今の自分じゃどうしようもないけれどそれもそれでアリなんじゃないかとたゃんと自分自身を認めつつ周りと向き合っていく姿がとてもよかったです。蓮がそんなふうになれたのも全て加賀谷がそばにいてくれたからですね。いつまでも揺るぎなく優しく相手を見守ってくれる人がいるってことは世界で一番幸せなことではないかと思います。
まあ、最初はこの詐欺師小悪魔め!加賀谷に対するそれはただの劣等感なのにどう恋に落ちるかな、ていうかお前どうせ加賀谷を好きになってしまうんだよな邪魔みろ!なんて思ったわたしですが、後半は蓮に感情移入しながら胸がチクチクする~と切なさに押しつぶされながら二人のお話を楽しみました。加賀谷がときどきじれったくて、でも蓮に正面から問えず我慢してるのもまたよかったです(笑)。
それにしても最近の凪良ゆうさんにしてはちょっとパンチが足りなかったかな。最初のお話は結構よかったけど、書き下ろしがちょっと急な感じがありました。先がみえすぎるというか、定番すぎてセリフやお話の展開がみえみえだったから全般的にぬるい感じが目立ちました。それでも凪良ゆうさんの筆力で全て救われますよ。やっぱり凪良さんはすごい!(…結局毎回結論は同じです(笑) -
Posted by ブクログ
先日逝去された朝南先生のイラストの武士物です。
親を盗賊「狐火の又吉」殺されて以来、10年もの長き年月流浪の身になりながらも追い続け、今再び江戸で又吉一味を捉える為に探索を続ける葉山市之助。
町に火の手が上がり、それを眺めていた市之助を不審に思い声をかけてきた人物、それは機動衆の長、後藤直之だった。
後藤の手の内に落ちて拷問にあっても己の素性を吐かない市之助に業を煮やし、竹刀でもって甚振る後藤の執着。
しどけなく横たわる市之助が儚く美しい。
朝南先生の描かれる武士物を読んだのははこの作品で二作目です。
長髪、着流しの市之助が妖艶でうっとりでした。 -
Posted by ブクログ
攻め:刑事・秦野道也
受け:守屋清涼
触れればその人の思い描いている記憶を見る事が出来る清涼はその能力を使って催眠療法で、消して欲しい記憶を消す(正解には記憶を思い出さないようにする)仕事をしている。
ある日、それをした女性について刑事がやって来て。
CDから先に聴いて原作を読んだ。
CDは秦野@安元さん、清涼@遊佐さんで読みながら脳内変換。
CDでストーリーを知っていたものの、原作は更に細かい心理描写を読めて面白かった。
清涼が特殊だったけれどそれを上手に音源化したなと、ますますCDの出来の良さに感激。
清涼の孤独感や、秦野のトラウマ、そんな苦い部分を事件を通して二人が少しずつ克服出来ていってるのが良かった。
Hシーンもそれはネットリ、いっぱいエロくて堪能しましたv