梅田望夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
久しぶりのノンフィクション。ライトな将棋ファン(NHK杯とか見る程度)の私にとって、面白そうなテーマなのでついつい手にとってしまいました。
現代の将棋界の動向について、羽生善治という将棋の第一人者を軸に据えて語っています。対局の観戦記やインタビューなど、多様な視点で章立てしているのがよいですね。特に、第八章以降が面白かったです。山崎さんという棋士の「ムカつく」という主旨の発言には、思わず笑ってしまいました。
一つ残念だったのは、もっと棋士の発言を掘り下げられたのではないかということ。棋士の思想や哲学が明かになるように、筆者の主張をなるべく控えめに書き進めた方が、もっと奥行きのある形に仕上が -
Posted by ブクログ
『シリコンバレー精神とは、
未来を創造するために執拗になにかをし続ける「狂気にも近い営み」を
おもしろがり楽しむ心の有様のことである。
そして「時の常識に挑戦し世界企業を創造する」ことをめざす。』
→私も、狂気がなければ・・・
新しいものが生まれないと思う。
私の中には、『狂気』がうすくなってきていることに気がついた。
もっと、鋭さがいる・・・
私は、いま『農民』になろうとしている・・・
そうではない、『農業ビジネス』をするのだ。
『限られた情報と限られた能力で、
限られた時間内に 拙いながらも何かを判断しつづけ、
その判断にもとづいてリスクをとって行動する。
行動することで新しい情報が生 -
Posted by ブクログ
梅田望夫と平野啓一郎の対談
梅田氏の『ウェブ進化論』により、
ウェブの現状がどうなっているのかを明らかにした業績は大きい。
はてなの近藤社長と同世代の小説家平野啓一郎氏が、対談集。
●ウェブの世界で生活すると言うこと・・・
それが、自分の分身ともなっていること。
バーチャルな世界
●匿名・・・という特殊な世界。
(中国のチャットをみてみると同じように匿名が多い。
匿名にするのは、東洋人の気質かもしれない。
ブログの5つのパターン
●iPOD、グーグル、ユーチューブ・・・などの新しい動き。
情報に対する能動性
私は、ポッドキャストにはまってしまった。
音で、情報を仕入れていく・・・ -
Posted by ブクログ
ここ10〜20年の間に一般人の生活を画期的に変えた発明というのは、インターネットと携帯電話ぐらいじゃないだろうか。テクノロジーの革命が以前と比べ鈍化したか、もしくはその逆かは正直全然わからないんだけど、少なくとも我々の生活様式を大幅に変えるような技術革新は少なくなってきたと言っていいのだろうと思う。しかし、21歳の自分がそれでも下の世代と感じるギャップ。流行とかじゃなくて思考様式や常識のギャップ。それはほとんどこれらの新しいコミュニケーションツールの存在が関与しているように思う。
この本の著者(対談本なので著者と言っていいのかわからないけれど)は二人とも知らない人だったんだけれども、梅田 -
Posted by ブクログ
『ウェブ進化論』は「こちら側」のシニアのために、台頭する「あちら側」のリアリティを説く本だった。
2006年に『ウェブ進化論』を読んだときは「なにいまさら当たり前のことを」と思ったものだ。しかし、この本が書かれた目的をいま改めて確認すると、なるほど共感するものがある。
私は「あちら側」の専門家として「こちら側」の人のためにウェブを開発する。
> ゆっくりと確実に変わっていく社会の姿とは、二つの価値観が融合し、何か新しいもの が創造される世界だろうか。それともお互いに理解しあうことのない二つの別世界が並立 するようなイメージとなるのだろうか。本書を読み終えたときに、改めてこの問いを -
Posted by ブクログ
「ウェブ進化論」で有名な梅田さんのデビュー作。
今更ですが、読んでみました。
1996年~2001年にかけてのシリコンバレーからのレポート。
というわけで、情報の鮮度としては、もはやとっても古いです。。
しかし、この本はそういう風に読むだけでなく、
シリコンバレー特有の(そして日本ではなかなかお目にかかれない)
「精神・考え・スタンス」を感じるために読むのが良いと思います。
梅田さんは楽観主義者と批判されることもあるけれど、
それでも僕はいつもドキドキ・ワクワクさせてくれる
梅田さんが大好きです。
最近出た新刊もすごく楽しみにしています。。 -
Posted by ブクログ
「ウェブ人間論」とは、紹介した新進気鋭の芥川賞作家・平野啓一郎氏と、「ウェブ進化論」の著者・梅田望夫氏との対談をまとめたもの。両者に共通した関心事である「ウェブ」をテーマにしつつ、とりわけ「ウェブ人間」に焦点を当てて議論が展開する。平野氏が前書きを書き、彼自らがこの対談を提案して実現したことを認めている。
全体的な流れとしては、小説家、表現者としての平野氏が様々な疑問をぶつけ、ウェブ専門家の梅田氏がそれに答えていくというものだ。
デジタルブック等の出現における著作権の問題についても、両者ともに重大な関心を持っている。ことに平野氏においては身に降りかかる切実な問題として捉えていることがわかる -
Posted by ブクログ
平野啓一郎が疑問を投げかけ、梅田望夫が適当にいなすというスタイルで進む対談。
3年以上前に書かれた本であるが、平野の懐疑心と梅田の示す方向性とも、なかなか的確に現在を予測していることにまず感心する。
印象的なのは、趣味の島宇宙にこもることを「現実は結局何も変わらないまま放置されている」と辛辣な眼差しを向ける平野に対し、梅田が「自分としては結構いいなと思ってるんですよ」と呑気に肯定する箇所でありました。
その両者ともに違和感を感じてしまうのは、「リアル」のとらえ方によるものでしょう。島宇宙を現実からの逃避と見るか、現実の延長と見るか、視点は違えど「リアル」の基軸は同じようです。けど例えば -
Posted by ブクログ
購入者:梅村 (2007.6.7)
ビジネスの具体的なヒントと言うよりは、ウェブという第2の社会が存在するようになって、人間はどのように変化し、またこれから変化していくのかという内容の対談を纏めた本です。これからの人の行動心理などに無視できない内容が含まれていそうなのですが、なにぶん平野さんの語り口調が難解すぎて、しっかりと伝わってこなかったのが難点です。
貸出:下司(2007.10.17)返却(2007.10.22)ウェッブ進化論がきっかけとなり著者の梅田さんと作家の平野さんの対談をまとめた本。ウェッブ進化論を読んでから面白かった人はこっちも読んで下さい。
貸出:丸橋(2007.11.19)