梅田望夫のレビュー一覧
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[ 内容 ]
インターネットが登場して一〇年。
いま、IT関連コストの劇的な低下=「チープ革命」と技術革新により、ネット社会が地殻変動を起こし、リアル世界との関係にも大きな変化が生じている。
ネット参加者の急増とグーグルが牽引する検索技術の進化は、旧来の権威をつきくずし、「知」の世界の秩序を再編成しつつある。
そして、ネット上にたまった富の再分配による全く新しい経済圏も生まれてきている。
このウェブ時代をどう生きるか。
ブログ、ロングテール、Web2.0などの新現象を読み解きながら、大変化の本質をとらえ、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く、待望の書。
[ 目次 ]
序章 ウェブ社会―本 -
Posted by ブクログ
ウエブ進化とは「経済のゲーム」ではなく「知と情報のゲーム」のパワーで私たち一人ひとりの心の在りように変化を促していく。「もうひとつの地球」の本質はそこにある。オープンソース的な人との関わりあい方に代表される強欲資本主義とはかけ離れた新境地は地球人類の救いなのか。今後の展開を止めることは出来ないと強く感じる。
「ビルゲイツが私財を投じて世界の不平等の是正に取り組む新しい仕事をするのだと本気で語り、富豪番付世界第二位のウォーレン・バフェットが自らの財産の大半をゲイツ財団に寄付した。世界全体を動かしている政治や社会のシステムは、ゲイツは不合理で非効率的で壊れたものに見える。」この文章につづき世 -
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シリコンバレーで実際に事業を興した著者が、1996年からの5年間、日本に向けて書いた手紙を「シリコンバレーからの手紙」として出版したもの。
まるで小説を読んでいるかのような感覚を覚えるほど自然な流れで、シリコンバレーの一角で「あわただしくものんびりした時間の流れ」を楽しみながらも、ネット革命とバブル崩壊の一部始終を当事者の目線で目撃した著者による迫力のある文章には非常に引きつけられるものがある。
印象に残ったポイントを3つ。
1点目に、「シリコンバレーの流儀」。事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界でのゲームであり、失敗したときに、投資家や従業員や取引先といった -
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梅田望夫さんの処女作(?)です。
1996年から2001年にかけて「シリコンバレーからの手紙」
として書かれたものをそのまま使って2001年に発刊されたものを
文庫化したものです。あとから書き足したものは「文庫のための前書き」
と、「文庫のための長いあとがき」のみという潔いもの。ついついいろ
いろと訂正を加えたくなると思うのですが、訂正はありません。
したがって、その当時の人たちの雰囲気がそのまま伝わってきます。
その意味でも非常に参考になります。
そして、「ウェブ進化論」「ウェブ時代をゆく」「ウェブ時代 5つ
の定理」の流れの根底にある人への想いの強さの変化が見えるように -
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ネタバレ自分が日頃から疑問に思っていることや、うすうす感じ始めていることが明文化されており、「あ。やっぱりそうか。」と思えた。
(本という媒体がなくならないことに関して)梅田 一覧性とか携帯性とか、やっぱりコンテンツ自身ではなくパッケージ性が重視されているということですよね。
(グーグルはダークサイド的なものを嫌悪しているのに、中国の検閲を受けたり、アメリカ政府の介入を認めていることについて)梅田 情報を広くあまねく皆に利用可能にするというビジョンを、世の中との軋轢を最小化しつつできる限り実現していくという、プラクティカルな考え方だと思います。
(ハッカー・エシックスについて)梅田 プログラマーという -
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著者はベストセラーのウェブ進化論を書いた梅田氏。
「シリコンバレー精神」は、1996年から2001年までの、
著者が毎月書き記した「シリコンバレーからの手紙」をまとめて、
書き下ろしを追加したもの。
Web進化論よりも、著者の生活実体験が反映されており、
イメージが膨らみやすい。
そして、ビルゲイツやLinuxなどにも記述しており、とても刺激される。
以下Minutes。
クオリティオブライフ=生活の質
・Nothing to lose!
ベンチャーキャピタルからの投資という「失敗しても帰さなくていいお金」で
産業全体が回っていて、ベンチャー企業の創業者たちは、自 -
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これからの未来にとても大きな希望を持たせてくれる、前向きな本だった。
筆者の前著の「ウェブ進化論」が現状分析に重点を置いていたのに対して、この「ウェブ時代をゆく」は、この環境下でどのような働き方をするべきなのか、という極めて実践的な内容になっている。
福沢諭吉が「西洋事情」と対にして「学問のすすめ」を書いたとすれば、梅田氏は「ウェブ進化論」と対にして本書を書いたのだといえる。
将棋棋士の羽生さんが言う、「学習の高速道路理論」は、「インターネットによって誰もがものすごいスピードで、ある地点までは到達することが容易になったけれども、その先には大渋滞が待ち構えている」というものだった。
そのような