梅田望夫のレビュー一覧
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最近、Web2.0なる言葉が流行りでよく耳にするわけですが、
どうも、「それって何?」答えが、カタカナ語連発で、これ言ってる(書いてる)本人もよく分かってないんちゃうか?というようなのばかり、
本書では、それがかなり明快に、「こちら側の」世界の住人に分かる言葉で書かれています。
グーグルとヤフー両者の発想の違いこそが、Web2.0の特色を強く浮き立たせるという説明は非常に説得的でした。
そして、その進歩の圧倒的な速さにただただ驚くばかり。
この本でさえ、シロウトの僕が見ても、ああ、ここはもう実現されたな、と思う部分があったわけで、この進化の流れについていくは大変ですね。 -
Posted by ブクログ
『ウェブ進化論』は読んだことがなかったけど、平野啓一郎の『本の読み方 スロー・リーディングの実践』は読んだことがあったので手にとってみました(ちなみに小説はまだ読んだことがない)。
同じ新潮新書の対談集としては『14歳の子を持つ親たちへ』(内田樹/名越康文)以来で、これはそれとは主題が違うので比べられないのですが、どちらかというとこちらの方が刺激的だったような気がします。というのも対談している二人が文学とITという、全く異なる世界で生きている二人だから。
随所に見られる二人のネットに対する捉え方の微妙な違いが面白い。おおまかな部分についてはお互い同意している部分も多いけど、もっと深く探っていくとやはり捉え方の相違が徐々に鮮明化してくる。例えば二人の”島宇宙”という語に対するイメージとか。
そういうところから、恐らく彼が作家であることも関係あるんだろうけど、年の若い平野の方が「やや古い(というか従来的な)考え方なのかな」という印象を抱かせたり、またあるところではその印象が逆転したりして、そこもまた面白い。
僕もやや平野寄りの考え方に近い部分があるなあと、彼寄りの視点で見ていたものがオープンソースのところでは逆に梅田寄りの視点になっていたり。
個人的に興味深かったのが資本主義と(ある部分では)対峙するオープンソースの概念とか、後は本書の後半で述べられるウェブ時代の教養の話のあたり(ただし「魅力ある人間とは」における梅田の意図が十全に読み取れなかったのがやや残念ではある)。逆に平野が(作家という立場もあるのだろうけど)必要以上にこれからの本のありかたにおける自身の不安などをぶつけているあたりは冗長だと感じた。
(2006年12月17日) -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
インターネットが登場して一〇年。
いま、IT関連コストの劇的な低下=「チープ革命」と技術革新により、ネット社会が地殻変動を起こし、リアル世界との関係にも大きな変化が生じている。
ネット参加者の急増とグーグルが牽引する検索技術の進化は、旧来の権威をつきくずし、「知」の世界の秩序を再編成しつつある。
そして、ネット上にたまった富の再分配による全く新しい経済圏も生まれてきている。
このウェブ時代をどう生きるか。
ブログ、ロングテール、Web2.0などの新現象を読み解きながら、大変化の本質をとらえ、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く、待望の書。
[ 目次 ]
序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
第1章 「革命」であることの真の意味
第2章 グーグル―知の世界を再編成する
第3章 ロングテールとWeb2.0
第4章 ブログと総表現社会
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章 ウェブ進化は世代交代によって
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ち
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
ウエブ進化とは「経済のゲーム」ではなく「知と情報のゲーム」のパワーで私たち一人ひとりの心の在りように変化を促していく。「もうひとつの地球」の本質はそこにある。オープンソース的な人との関わりあい方に代表される強欲資本主義とはかけ離れた新境地は地球人類の救いなのか。今後の展開を止めることは出来ないと強く感じる。
「ビルゲイツが私財を投じて世界の不平等の是正に取り組む新しい仕事をするのだと本気で語り、富豪番付世界第二位のウォーレン・バフェットが自らの財産の大半をゲイツ財団に寄付した。世界全体を動かしている政治や社会のシステムは、ゲイツは不合理で非効率的で壊れたものに見える。」この文章につづき世界の難題の解決にネットが本格的に利用される時代と小見出しがつづく・・ネット関連本で久々に胸のすくような明るい未来をみた。 -
Posted by ブクログ
シリコンバレーで実際に事業を興した著者が、1996年からの5年間、日本に向けて書いた手紙を「シリコンバレーからの手紙」として出版したもの。
まるで小説を読んでいるかのような感覚を覚えるほど自然な流れで、シリコンバレーの一角で「あわただしくものんびりした時間の流れ」を楽しみながらも、ネット革命とバブル崩壊の一部始終を当事者の目線で目撃した著者による迫力のある文章には非常に引きつけられるものがある。
印象に残ったポイントを3つ。
1点目に、「シリコンバレーの流儀」。事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界でのゲームであり、失敗したときに、投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかるという考えを捨てるということ。
日本に多いベンチャーのタイプとして、創業者が多額の個人債務保証つきの借金で資金調達を行い、失敗したら後がないパターンとはかなり異なる。
(自分自身も、ベンチャー企業に勤めていたことがあり、失敗パターンを目の当たりにしているので、妙に納得。)
2点目に、いかに「機会」に対して貪欲で、実践的であるかということ。梅田さんの仲間は、あまりマクロな議論はせず、時代の大きな流れをつかんだら、自分の問題に落とし込んですぐに実行してしまうらしい。
イノベーションはかくして、「プロトタイプ」や「実験」の繰り返しで生まれるのだろう。そう考えると、批評している暇があったらひとつでもふたつでもとにかく「考えながら行動する」ことを実践しなければ・・・と考えせられた。
3点目には、やはり何といってもシリコンバレーという、環境の素晴らしさ!自然環境はもちろん、産学一体の名門スタンフォード、リベラルな雰囲気が生み出す多様性・・・アカデミックな面だけでなく、こんな自由でオープンな文化がイノベーションの創出を助けているのだろう。自分自身もベイエリアの大学で学んだ経験があり、本を読んでいてとてもうらやましくなってしまった。
それにしても梅田さんの日本人離れした(?)前向きな姿勢は素晴らしい!元気づけられた読者も多いのではないかと思う。日本再生への、必読書! -
Posted by ブクログ
梅田望夫さんの処女作(?)です。
1996年から2001年にかけて「シリコンバレーからの手紙」
として書かれたものをそのまま使って2001年に発刊されたものを
文庫化したものです。あとから書き足したものは「文庫のための前書き」
と、「文庫のための長いあとがき」のみという潔いもの。ついついいろ
いろと訂正を加えたくなると思うのですが、訂正はありません。
したがって、その当時の人たちの雰囲気がそのまま伝わってきます。
その意味でも非常に参考になります。
そして、「ウェブ進化論」「ウェブ時代をゆく」「ウェブ時代 5つ
の定理」の流れの根底にある人への想いの強さの変化が見えるように
私には思えました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が日頃から疑問に思っていることや、うすうす感じ始めていることが明文化されており、「あ。やっぱりそうか。」と思えた。
(本という媒体がなくならないことに関して)梅田 一覧性とか携帯性とか、やっぱりコンテンツ自身ではなくパッケージ性が重視されているということですよね。
(グーグルはダークサイド的なものを嫌悪しているのに、中国の検閲を受けたり、アメリカ政府の介入を認めていることについて)梅田 情報を広くあまねく皆に利用可能にするというビジョンを、世の中との軋轢を最小化しつつできる限り実現していくという、プラクティカルな考え方だと思います。
(ハッカー・エシックスについて)梅田 プログラマーという新しい職業に携わる人たちが共有する倫理観とでもいうべきものですね。プログラマーとしての創造性に誇りを持ち、好きなことへの没頭を是とし、報酬より賞賛を大切にし、情報の共有をものすごく重要なことと考える、そしてやや反権威的、というような考え方の組み合わせというか、ある種の気概のようなものです。 -
Posted by ブクログ
著者はベストセラーのウェブ進化論を書いた梅田氏。
「シリコンバレー精神」は、1996年から2001年までの、
著者が毎月書き記した「シリコンバレーからの手紙」をまとめて、
書き下ろしを追加したもの。
Web進化論よりも、著者の生活実体験が反映されており、
イメージが膨らみやすい。
そして、ビルゲイツやLinuxなどにも記述しており、とても刺激される。
以下Minutes。
クオリティオブライフ=生活の質
・Nothing to lose!
ベンチャーキャピタルからの投資という「失敗しても帰さなくていいお金」で
産業全体が回っていて、ベンチャー企業の創業者たちは、自分たちの給料、
雇った社員の給料、開発費、オフィス経費を支払ながら手元の資金が尽きるまでの間に、
アイデアを「大きな価値を現実に生み出す製品やサービス」に創り変え、
それを世に問うというゲームを始める。資金尽き、力尽き倒れても、
ベンチャーキャピタルからの資金は借金ではないし、
事業と個人の間には明確な一線が引かれているから、
経営者の個人資産にまでその債務が及ぶことはない。
「仮に事業が立ち行かなくなって、失うものは何だろう」と、
創業者たちがふと最悪の場面を想像するとき、
それは自分たちが夢を追いかけた厖大な時間とエネルギーだけだと思えるに違いない。
・人生のギアがぜんぜん違う
才能と才能がしのぎを削って驚くべきスピード感の中で新技術開発が進むシリコンバレー。
ここは、人生のある時期をすべて仕事に賭けることの代償に、
運にも恵まれた競争の勝者には、信じられないくらいの富が約束される世界だ。
その真っ只中には、「ギアがトップに入りっぱなしの」休まらない人生である。
・会社を辞めて一人でやっていく権利ができたよ
「すべては個人の中から生まれるんだ。会社じゃないんだ。
価値を生み出すのは会社ではなく個人なんだ。」
・シリコンバレーの流儀(救命胴衣)
1.事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界でのゲームで
それを絶対に人生に反映させないこと
2.事業とは「失敗するのが普通、成功したらすごいぞ」というある種「いい加減な」
遊び感覚を心の底から持つこと。「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」
という「まじめ」発想を一掃しなければならない。
3.失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という
考えを捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、
自分勝手にに都合良く思いこまなければならない。
目次
1.シリコンバレーの基本を体感する
2.ネット革命とバブル崩壊
3.マイクロソフトとリナックス