梅田望夫のレビュー一覧
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ネタバレウェブ時代をゆく
いかに働き、いかに学ぶか
前著「ウェブ進化論」の思索をブログという道具を駆使して深めています。これからの若い人にエールを送っているとても感銘を受ける本です。
ウェブが進化してもうひとつの地球となった時の職業、リーダーシップ、知の集積、組織論が、著者の経験や知見を交えながら語られます。著者が何度も書いているように、非常に楽観的でポジティブな論調です。しかし楽観的であることを意識しつつも新しい可能性を提示することによって若い人への頼もしいエールとなっています。
竹蔵が勤めている外資系の会社では、「どんな人でも、立派な仕事、創造的な仕事をしたいと望んでおり、適切な環境があれば、必 -
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主にインターネットがどう世界を変え,ゆえにこれからどのようにインターネットを使って生きていくべきかが書かれているが,”インターネット”を”AI”に置き換えても概ね成立する内容.
・どんな分野でも学習の高速道路を進めばある程度のレベルまでは誰でもスッと進める.ただしそこで大渋滞が発生していることがあるので,そこで粘るか高速道路を降りてその知識を別で活用するかを選択すればよい.まずは好きな分野でどんどん進もう
・グーグルが成功した理由は,広告産業をどう変えるかという「経済のゲーム」ではなく世界の情報をどう整理すべきかという「知と情報のゲーム」を戦ったから.
・流しそうめん型情報処理.そうめん(情報 -
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何と、15年強も前の本だったということにびっくり。たしかに、FacebookやTwitter、スマホが一般化する前の時代として語られている。当時でも十分にネット社会の到来を思わされていたけど、いまになってみれば隔世の感あり。特に梅田さんの予測的発言なんか、2022年のいまとなってはどうだろうなんて底意地悪く読んでみたんだけど、けっこう的を射たこと言ってたんだなという印象。
当時にしてどっぷりウェブ社会にハマっている梅田さんと、ちょっと懐疑的に見ている平野さんの対話が面白い。平野さんのほうがだいぶ頭カタいなあという印象。自分もどっちかというと、(いまでもなお)平野さん寄りだけどその自分ですらそう -
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Web2.0が何たるか?をGoogleという会社の方針とビジネスモデルの凄さを引用して紹介。自分が思っていた以上にインターネットの登場がIT業界全体をも巻き込んでいたことにあらためて驚きました。
IT業界の最前線にながら、この本を読んでいなかったことを恥じなければなりませんね。本当に衝撃的な作品であり、かつ著者の梅田さんの文章力によってぐんぐん引き込まれていった。Web2.0って、何なの?って、いまさら聞けないよ・・・っていう人には是非とも読んでもらいたい名著です。
これなら皆の評価が高いのも頷けます。
これから先、自分が生きていくドメインを考える良い機会にもなりました。
(追伸)
こ -
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本書から学んだ点は、以下の三点。1.好きを貫く精神 好きなことを貫き通すことこそ、人生の目的。何かを探求し極めることこそ男(女)の本懐である。ネット社会はそれを実現する手段になりえる。Rubyの開発者まつもとゆきひろ氏はこれの実現者である。 この言葉は、論語の名言「それを知るものはそれを好むものに如かず、それを好むものはこれを楽しむものに如かず」に通じる人類不変の真理である。2.オープンソースの成功の陰に「人生をうずめている人」あり。 emacsの著者ストールマンからも高い評価を受ける日本を代表するハッカー石黒邦宏氏の言葉である。オープンソースプロジェクトを成功と失敗とに二分するファクターが、
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将棋の世界が ウエブの世界と共通している部分がある
という 梅田望夫の指摘は 結構おもしろい。
そのなかで なぜ 羽生善治が そんなに強いのか?
ということに 焦点を当てる。
情報化時代は オープン化されることで共有される。
知的所有権がないという世界は残されたものは、
『創造性』しかない。
その『創造性』はつねに模倣される。
つまり 進歩は加速度的にならざるを得ない。
そこからは モノ開発ではなく、仕組み開発でしか
生き残れないのかもしれない。
中国のことを考えると
知的所有権はないと同じ状態なので、
たしかに、モノマネで 高速道路を走ることができるが
結果として 創造性というところで -
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ネタバレすごく面白い。
高校1年の娘が、高校から進路…大学選択、職業選択の参考にと紹介されていた本の一冊。
「好き」を見つけて育てるための思考法…
「ロールモデル思考法」
「好きなこと」「向いたこと」は何か漠然と自分に向けて問い続けても、すぐに煮詰まってしまう。その答えを外界に求める。
直感を信じて、外界の膨大な情報に身をさらし、「ロールモデル(お手本)」を選び続ける。「ある人の生き方のある部分」「ある仕事に流れるこんな時間」「誰かの時間の使い方」「誰かの生活の場面」など、人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報から、自分と波長の合うロールモデルを丁寧に収集するのである。
自分の内から湧き出 -
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これは間違いなく「トンデモ本」だ。その爆笑性ゆえに5点満点である。2006年刊行であるため8年たって「トンデモ本」になってしまったともいえるが、何せ梅田何がしという「はしゃぐ猿」のはしゃぎっぷりがそもそもトンデモない。まず言っている事すべてが猿でもできる後知恵でしかない。刊行当時はそれこそ未知なものとしてのインターネットの権威としてかなりの人数をわかったような気にさせたことは想像できるが、8年たってのこのWEBを取り巻く世界がひとつも、本当にただのひとつも想像すらされていないところがともかくトンでもない。「10年から15年先のことは正確に予想できる」と自慢げに語り、グーグルのすべてを理解してい
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800字の中でレビューを書くのが難しい本である。
なので、思いつく事を箇条書きにすると・・・
�本書は、良書である。20代後半から30代で出会うといい。きっと何らかの人生や仕事に対する示唆を与えてくれる。(現代におけるスペシャリストとゼネラリストの岐路までとその後の生き方に自信を与えてくれるハズ)
�梅田流「知的生産のすすめ」は、「群集の叡智」への参加と関わりは、主体性と開放性を基本としているので他人事とするか自分事とするかにより自分の成長が規定されるという点が極めて明快である。
�これからの社会を情報共有を前提とした社会と規定することでナリッジマネジメントの手法論と決別した。ネット社会 -
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シリコンバレーの流儀
第一に、事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというある世界でのゲームで、
それを絶対に人生に反映させないこと。
第二に、事業というのは「失敗するのが普通、成功したら凄いぞ」という
ある種いい加減な遊び感覚を心の底から持つこと。
「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」という
まじめな発想を一掃しなければならない。
第三に、失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という考え方を捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、自分勝手に都合良く思い込まなければならない。
成功するプロスポーツ選手が厳しい練習による自己研鑽を怠ら -
Posted by ブクログ
「Web進化論」より,良書な気がする.
Web進化論の出版からそのフィードバックを得て書いたものなためもちろん前作よりは良いと思うのですが,ウェブが形成した社会での生き方や,必要な能力にフォーカスしているので,とても自分自身にあっていて良書と判断しました.
ネットは個をエンパワーする.すごく印象的な言葉でした.
以下学びメモ!
ロールモデル思考法
自分の志向性をより細かく定義するプロセス
↓
「あり対象に惹かれた」という直感にこだわり、その対象をロールモデルとして外部に設定する
なぜ惹かれたのかを考え続ける。
世に溢れる「人の生き方」や「時間の流れ方」に興味を持ち、それを自分の問題とし