梅田望夫のレビュー一覧
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フォーサイトに連載されている「シリコンバレーからの手紙」をまとめて文庫にしたものである。
筆者がそのときそのときの考えをまとめたもので、本を執筆するときに考えをまとめて書いた本ではない。
よって、今からみるとまったく予想がはずれているものもあるが、それが肝心なことではない。
その予想や考えに到るまでの筆者の考えを知ることができたのは、とても大きなことだった。
なにより、筆者の言葉は、シリコンバレー精神が大きく影響しているためか、とても前向きで夢のある言葉である。
筆者の本を読むと、そんな言葉に押されるようにやる気がでてくるのがなにより素晴らしい。 -
Posted by ブクログ
15年前に書かれた、ウェブによる社会変化の論考。
今となっては当たり前になっていることもあるが、ウェブの本質をついていて錆びない内容も多かった。
羽生さんが発案した「知の高速道路とその先の大渋滞」という概念。つまり、「あなたが望むのであれば、何かについて習熟するためにネットの高速道路をひた走れば良い、ただし、一定レベルになるとその先には大渋滞が待ち受けている」というのは的を射ている。
とくに、この本が書かれた15年後である今は、YouTubeなどの各種プラットフォームで容易に情報収集できる時代になった。ある程度のレベルまでは無料で先人の知恵を参考にしまくることが可能だ。問題はそのあとで、高速道 -
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2008/11/13開始
対談形式で読みやすいと思いきや、お二方とも頭の良い人なので、逆にちょっとだけ読みづらかった(笑)
ウェブ進化論に関してつっこんだ内容を、平野啓一郎氏による文学的検知からひたすら語りまくった内容をログしただけの本であるが、ウェブ進化論で語られなかった部分についてもかなり深いところまで話し合われているため、梅田氏の一連の「ウェブ〜」を補完する内容としては読んでおいて損はないと思う。
特に「リンクされた脳」というセクションで語られる、その人の能力というものが、その人本人の力ではなく、自分の力を補完してくれる人や引き出しをどれだけ持っているか?というものに変わっていくとい -
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「道を聞かれた時に、知っているのにわざと違う道を教える人はほとんどいない」
「学びたいと思い一生懸命質問してくる子供を前に、わざと間違った方向に導く人はほとんどいない」(P80より)
「文学志願者への忠告を求められて菊池寛氏がこう書いていた。これから小説でも書こうとする人々は、少なくとも一外国語を習得せよ、と。当時、私はこれを読んで、実に簡明的確な忠告だと感心したのを今でも忘れずにいる。こういう言葉をほんとうの助言というのだ。心がけ次第で明日からでも実行が出来、実行した以上必ず実益がある、そういう言葉を、ほんとうの助言というのである」(P208 小林秀雄「作家志願者への助言」より)
この「簡明 -
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"ウェブ時代となった今をどう捉えて、生活をしていくべきなのか?
ウェブリテラシー身につけることもその一つ。ウェブリテラシーとは・・・
1.ネットの世界がどんな仕組みで動いているのかの原理を相当詳しく理解する。
2.ウェブで何かを表現したいと思ったらすぐにそれが実行できるくらいまでのサイト構築能力を身につけている。
3.「ウェブ上の分身に金を稼がしてみよう」となれば、手をさっと動かし、あたらしい技術を取り入れ実験ができる。くらいバーチャル経済圏の仕組みを理解している。
4.ウェブ上にあふれるあたらしい技術についての解説を読んで独学できるレベルまでITやウェブに対する理解とプログラム能力 -
Posted by ブクログ
ヤフー=大企業の中でみんながそれぞれの興味あることを楽しくやっている
グーグル=時価総額20兆円のベンチャー企業。楽しんでやっている人が集まって大企業(5000人だが)になっている
というイメージ。
この本の感想のひとつにグーグル礼賛に対するYes/Noがあると思うが、オレはYes。上記のようなブランドイメージがあるので。ネットへの信仰、ネットが世界を良い方向へ変える、というのも青臭くていい(笑)。でもMacは世界を変えただろ?
グーグルの革新性は非常におもしろい。ネット、Web2.0についてこれまで雑多に詰め込んできた情報が、デフラグされてすっきりしていく感じ。自分でこの整理が出来たらス