千住博のレビュー一覧

  • ニューヨーク美術案内

    Posted by ブクログ

    決して押し付けっぽくなく、美術館の新しい楽しみ方を提案してくれている。
    発行から15年経っているが、今からでもやってみようかと思わせるほど自然なエッセイ。

    0
    2019年04月02日
  • 千住博の美術の授業 絵を描く悦び

    Posted by ブクログ

    日本画家千住博さんの、絵を描くことに対しての情熱が伝わってくる一冊。
    トップの画家になるためにはオリジナルが求められるが、美術史の中で「マネ」を超えて「自分のもの」にできる人は1%で、世界の美術史で教科書に載ってくるような人だけである。
    そんな厳しい世界で千住さんは、誰よりも絵を必要とし、夢中になって描き続けた。
    「夢中で」「続ける」ということは、どの業種でも大事な素質であると感じた。
    伝えたいものを一枚の絵で伝えるためには、自分の作品ととことん向き合い、必要ないものをそぎ落としていく作業が必要である。
    また、描く対象を自ら五感で感じ取り、経験したものでないとよい絵は描けない。自分

    0
    2017年07月23日
  • 高校生と考える世界とつながる生き方 桐光学園大学訪問授業

    Posted by ブクログ

    「私は この小説を書くときに、読んでくださる人が小学六年生までの漢字を読む力があれば読んでもらえるものと思ってこの作品を書き始めました」
    と「氷点」を書いた三浦綾子さんがいってらっしゃいました。

    この本の中で出張授業をされる先生たちは
    もちろん、その道のプロフェッショナルの方たちです
    そして、聴いている対象者たちは 中学生、高校生たち
    その語り口が そのまま 一冊の本にまとめられました

    その「語り口」を読んでいて
    冒頭の三浦綾子さんの言葉を思い起こしたのです

    本当の専門家は
    ただ感心させるだけでなく
    それなら 僕も(私も) 何かやってみよう
    そんな気にさせてくれる方なのです

    0
    2016年07月05日
  • 〈オールカラー版〉日本画を描く悦び

    Posted by ブクログ

     滝の絵で有名なNY在住の画家、千住博氏。日本画をどのようにとらえているか、今の考え方を綴った本。
     まず、好きなことが絵を描くことだったこと、それをやり続けたこと、そして本人曰く絵がうまかったこと、これが土台となっている。千住家は皆芸術家であり、絵画だけでなくアートに造詣が深く、本物を見る機会を多く得ていたこともあるのかもしれない。グラフィックデザインに触れて、ポップアートに衝撃を受け、今の画風に一歩ずつ近づいていく。
     ピカソのゲルニカを評しているところがある。ピカソは、ゲルニカの爆撃を受けて、悲哀や怒りを表現すべく大作を作ったというものだが、実は一時の感情だけで大作を完成させることはでき

    0
    2016年07月02日
  • ニューヨーク美術案内

    Posted by ブクログ

    新書だけれど、堅苦しくなく非常に読みやすい。
    具体的な絵、美術館の説明を求めている人には物足りないかもしれないが、入門として満足の内容だった。
    とりわけ日本画家の千住博氏の話は面白く、「耳」は描くのが難しく、画家の実力が出るそう。
    「困ったら耳を見る」ことも面白そうだ。
    そして、画家の気持ちになってみるというのも、その絵を鑑賞するのに面白いと思う。
    今までは、絵だけを見ていたが、その絵を描いた画家になりきることで違った見方ができそうだ。

    ニューヨークでは、アートは日本より身近にあって、みな談笑しながら見ているそう。
    いい美術館は、壁の色や照明が違うのだそうで、絵そのものよりも見せ方に工夫が凝

    0
    2015年06月23日
  • 〈オールカラー版〉日本画を描く悦び

    Posted by ブクログ

    「絵」はおもしろい
    「絵」を描くという行為は
    実に人間くさい行為なんだな
    と 改めて思う

    「絵」は面倒臭い
    「絵」を描くという行為は
    その人が生きていくための
    思索でもある

    「絵」は楽しく そして 苦しい
    「絵」を描くという行為は
    その「絵」が観られるということが
    大前提となる
    ということは
    「絵」を観る側にも
    その責任の半分があるということだ
    もちろん
    誰も 強制はされない
    でも それだけ
    自分自身が試されることでもある

    そんなこんなの
    雑感がでてしまう

    そんな一冊でした

    0
    2015年04月04日
  • 千住博の美術の授業 絵を描く悦び

    Posted by ブクログ

    意外と知らなかった制作上のコツのようなことも書いてあり、参考になるので絵を描く人は読むといい。
    ヘンライの「アートスピリット」でも繰り返し強調されていたが、「伝えたいことをはっきりさせる」「情熱を持ち続ける」のは画家にとって最重要事項であるようだ。
    しかしながら、参考図版を観ると、著者好みの絵と自分の好みがかなりずれている。
    まあ、そんなものでしょうが。

    0
    2014年05月17日
  • 〈オールカラー版〉日本画を描く悦び

    Posted by ブクログ

    岩絵の具
    日本画は人類画
    その時一番惹き付けられるものを描く
    魂、肉体、精神が安定していること大事
    美とは生きる感性
    才能、欲=野心、志、アンビション
    欲とどう向かい合ったかということがその人の糧となる・・・
    知性、人間性、心の強さ・弱さや感受性がさらけ出されてしまうのが芸術家の人生。心して生きていかなくてはならない

    人間の基本に立ち戻り、人間性を回復し、大きなものを持ち帰る。これが芸術のもたらす力
    美への尊敬心、神秘に対する敬意

    0
    2014年02月11日
  • ニューヨーク美術案内

    Posted by ブクログ

    1ヶ月後に初めてのNYへ。
    メトロポリタン美術館、MOMAへ行こうとおもい、なにも知らないのもなんなので読んでみた一冊。
    これをよんだら、とっても美術館に行きたくなった。
    モネ、ゴッホ、ピカソ、ルノアール、ミレー、ルソー

    0
    2013年01月14日
  • ニューヨーク美術案内

    Posted by ブクログ

    NYの美術館や観てきた作品をもっと知りたくて購入。千住さんの視点が面白く、美術作品が親しみやすいものになった。

    0
    2011年08月18日
  • 千住博の美術の授業 絵を描く悦び

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    滝をモチーフにした日本画で有名な千住兄弟、長兄・博の著。
    油彩超入門で処女作制作中の身としてとても良いタイミングでこの本に出合えました。
    何を描かないか、何を伝えるか。絵以外のことにも通じることがあって手元に置いとくべき一冊。自分自身をも徹底的に観察することが肝要。

    0
    2013年01月21日
  • 千住博の美術の授業 絵を描く悦び

    Posted by ブクログ

    表現方法はちがっても、表現者として大切にしなければいけないことは同じだと再確認。
    特に、インターナショナルの定義が印象に残った。

    0
    2011年07月26日
  • ニューヨーク美術案内

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    ゴッホ、モネ、ルノアールからデュシャン、リヒター、ロバート・ゴーバーまで、実際に作品と対話し、その読み解き方、楽しみ方を解説する。
    今までにない、最高に贅沢な美術ガイド。

    [ 目次 ]
    第1章 メトロポリタン美術館―絵を読む鍵(千住博)(いい美術館は壁の色と照明が違う;ゴッホの絵具 ほか)
    第2章 MoMA―現代アートを楽しむ(千住博)(モダニズムを否定するモダニズム;美術館もつねに変わる存在 ほか)
    第3章 チェルシーのギャラリー―最前線を見て歩く(野地秩嘉)(美術館のようなギャラリー;デミアン・ハースト ほか)
    第4章 フリック・コレクション―絵を見る練習(野地秩嘉)(美術

    0
    2011年04月12日
  • 千住博の美術の授業 絵を描く悦び

    Posted by ブクログ

    絵を描くのに一番大事なのは夢中になるという事かな。イマジネーション、自然ってキーワードはどんな仕事にもあてはまる。あと「最もすぐれたデザインは最も普通なもの」 って引用フレーズが印象に残った。

    0
    2010年10月06日
  • 千住博の美術の授業 絵を描く悦び

    Posted by ブクログ

    誠実で読んできてやる気が出てくる本だ。誠実な制作の態度について、あたりまえのようでハッとさせられることが書いてある。

    もちろん「この考えはいただけないな・・」と思う箇所もあるけど、それも含めて良い本だと思う。

    0
    2010年06月20日
  • 千住博の美術の授業 絵を描く悦び

    Posted by ブクログ

    タイトルからは想像できませんが、自分と世界の関係を考えさせてくれる、示唆に富んだ書です。
    人が、「ただ、生きている」というシンプルな出来事について、いろんな気付きがあります。

    0
    2009年10月04日
  • 千住博の美術の授業 絵を描く悦び

    Posted by ブクログ

    この人の絵画論は情熱的で、読んでいると「よし頑張ろう! 描くぞ描くぞ俺は描くぞ!」という気分になる。ってわたしゃ絵は描かない人ですがね。でもそういう前向きガッツな気分になる……のも、もしかして絵を描かない人間だからなのだろうか。そのへんは、まあ個々人で。

    0
    2009年10月04日
  • ニューヨーク美術案内

    Posted by ブクログ

    2024.05.07 さらりと約二日で読めた。読みやすく情報量も多くは無いが、割と深くて勉強になった。面白くもあった。

    0
    2024年05月07日
  • 美は時を超える~千住博の美術の授業2~

    Posted by ブクログ

    少々とっつきにくい内容に感じました。


    美と死生観の項目は興味深いです。


    もっと知識がついたころに読み返したい。

    0
    2024年03月20日
  • ニューヨーク美術案内

    Posted by ブクログ

    ニューヨークに住む画家と、彼に案内されて美術作品の見方を学ぶライターの2部構成で書かれた美術案内の手引書のようなもの。

    なんの前知識のない人でも、ちょっとしたポイントを押さえただけでグッと美術館への敷居が低くなる。まずはその作品から何を感じるか。もし心に残ったならその作品に関する知識を得て、改めて作品に対峙する。一度見ただけで理解できるものではない。

    何度見ても新しい発見があるというのは、その作品の奥深さとそれを見る人の感性がもたらす一種の会話のようなものなのかもしれない。

    0
    2020年12月15日