池上俊一のレビュー一覧

  • 中世イタリアの都市と商人

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    ネタバレ

    地中海貿易は、各地の商人が頻繁に商売先の地へ赴き売買をしていると思っていたが、そこには使用する船の形や力関係が存在することを知った。
    船に乗る商人たちは物資が奪われぬよう、また力関係によって相手との格差が生まれる話の箇所がとても興味深かった。
    海賊にもまた略奪のイメージを持っていたが、実際は商人が海賊の一面を持っているというところは意外であった。

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    2023年05月31日
  • 王様でたどるイギリス史

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    章の終わり頃にサラッと書かれるスポーツやファッション、パブや食事に家、自然などとイギリスとの関わりが面白かった。

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    2022年10月17日
  • ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ

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    近世の終わりから現代、未来までのヨーロッパの通史。
    ザックリとした通史に終わらずに、ヨーロッパの功罪両方(罪多め)から唱えている。知識は勿論、各時代のヨーロッパの精神性やヨーロッパの多様性と暴力性、影響力の大きさを改めて知るのに良かった。

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    2022年10月15日
  • ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ

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    近代から現代までにヨーロッパ史を概括する。とっても分かりやすい。宗教の影響力が後退し、国家勢力が確立していく時代だ。国家間の権謀術数が現在に続く混乱のもとになっているのは言わずもがなだけど、EUの試みも変容してきた今、ヨーロッパっていう概念は残れるのかな。

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    2022年08月01日
  • ヨーロッパ史入門 原形から近代への胎動

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    ギリシャ、ローマ世界から中世へ続くヨーロッパの歴史って断片的にしか把握できてなかったね。この1冊のおかげでだいぶ整理できたような。そう思わせてくれる良書だ。西ヨーロッパの神政政治と東の皇帝教皇主義。教皇権と皇帝権の対立というか優先権の争いがあったわけだけど、どういう順序で歴史が進むのかは地域によって異なる。アジアと違って宗教に支配される地域、それがヨーロッパというわけだ。

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    2022年07月23日
  • ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ

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    日本人の多くが憧れ仰ぎみてきたヨーロッパが、その乱れ崩れていく姿を露骨にさらし始めている現在。アジア人である者として、どのようにヨーロッパをとらえればよいのか。示唆に富むヨーロッパ史の入門書。

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    2022年08月20日
  • パスタでたどるイタリア史

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    言われてみれば当たり前なんだが、トマトパスタも唐辛子も新世界産だ。パスタ自体がイタリア統一後に今の地位まで来たんだな。峰ストラトミネストローネがが主流なのは当たり前か。いろいろ学んだ。南北格差は大きいし、歴史も結構違うんだな。統一といってもいろいろ。

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    2022年02月02日
  • 動物裁判

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    中世ヨーロッパの自然に対する態度の変遷についてが、著者の主に書きたいことに思えるのだけれど、
    自然に畏怖していた時代から支配する時代になる過渡期の時に動物裁判はあったと理解しました

    個人的に読んでて思ったのは
    ただ、民衆が権威に対する嫌がらせのような意味合いで裁判してたのではないかと、、
    その考えは浅はかか

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    2021年12月26日
  • お菓子でたどるフランス史

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    お菓子の立ち位置が凄い!

    ただ甘い物ではありません。
    スパイスの入ったお菓子が苦手でした。なんで?入れたんだよーと思ってました。
    成る程ね。

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    2021年10月09日
  • 森と山と川でたどるドイツ史

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    ヨーロッパ各国のテーマ史シリーズ。ドイツ統一は小国乱立と宗教対立などで1871年明治4年と日本より遅れる。
    ライン川、ドナウ川、エルベ川とアルプスなどの山々と深い森は神秘的なゲルマン的物語、哲学、音楽を育むも
    産業革命時には森林伐採により自然破壊後ナチ時代は意外にも自然保護エコを推進。そして戦後は環境先進国のリーダーへ。民族主義的なドイツがなぜ一時期成立したのかが少しだけわかったような。歴史をいろんな角度から観るのも面白い。

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    2021年09月18日
  • 王様でたどるイギリス史

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    とてもよい着眼点だと思ったが、21/08/18現在、いますぐ読むのにとりかかるという判断には至らなかった。

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    2021年08月18日
  • 情熱でたどるスペイン史

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    池上俊一 欧州主要5カ国たどる史第5弾。ピレネー山脈の南、地中海性気候で、茶褐色の不毛の大地イベリア半島。ローマ、イスラムに支配された後、敬虔なカトリック教国は無敵艦隊で大航海時代を制すもあまりにも熱心な布教を伴う侵略活動と病原体の持ち込みにより
    中南米異教徒1500万人を殺害してしまう。ドン・キホーテと闘牛、カルメンをこよなく愛しピカソ、ダリ、芸術家を輩出し燃える赤が大好きな情熱の国エスパニョーラ。

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    2021年06月25日
  • パスタでたどるイタリア史

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    北部では生パスタ、南部ではトマトソースが発展し手で食べていた庶民の料理から徐々に洗練されてゆくマンマの味パスタ。パスタを食べることでイタリア人はイタリア人であることを自覚する、各都市国家による地域色強かったイタリアを統一するにあたってはパスタは大いに貢献したようです。

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    2021年04月19日
  • お菓子でたどるフランス史

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    東大大学院教授池上俊一著 岩波ジュニア新書
    生きるためには不可欠ではないのに生活に
    甘美なうるおいを与え幸せを与える不思議な食べ物。おフランスで発展し国家戦略としてどのように利用したかがよくわかります。ゴーフル、ドラジェ、ビュッシュドノエル、マカロン、クグロフ、シャルロット、マドレーヌ、サヴァン、ブランマンジェ、ルリジュース、タルト・タタン、ミルフィーユなどほとんど食べたことないですがどれも優美な響きでおじさんも憧れます(笑)







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    2021年04月07日
  • 情熱でたどるスペイン史

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    「岩波ジュニア新書」は少年少女向けとあなどれません。
    恥ずかしながらスペインの歴史についてほとんど知りません出したのでとても良い勉強となりました。

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    2021年02月14日
  • パスタでたどるイタリア史

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    日本のパスタ事情から始まり、古代まで遡ってイタリアの歴史をパスタの視点から解説。試験に出そうな基本から雑学まで。巻末のイタリア年表を眺めるだけでも、時系列が整理されて勉強になりそうです。レストランで見分けがつくのはマカロニとスパゲティくらいなので、口絵にパスタの写真があるのもありがたい。

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    2020年12月19日
  • お菓子でたどるフランス史

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    ネタバレ

    フランス史をザクッと振り返りながらお菓子の歴史も振り返るという本。フランス料理・菓子が現代に至るまで賞賛されたのはイメージ戦略によるものだというのは納得してしまった。中高生の時に読みたかった。

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    2020年11月23日
  • 動物裁判

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    13世紀から18世紀にかけてヨーロッパに広くみられた動物裁判について書かれた本。

    本書は2部構成。第1部は史料に基づいて動物裁判の様子が書かれています。第2部では、なぜ中世ヨーロッパで動物裁判が行われていたのかを検証しています。

    動物や昆虫を被告とした動物裁判が行われた背景には、中世ヨーロッパの自然観・人間観が関係しているかもしれません。

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    2020年06月14日
  • 王様でたどるイギリス史

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    さくっとでエピソード豊富で楽しく読める。イギリスという国は難しい。意外と社交下手なイギリス人や英国王のスピーチの下りは個人的に親近感がわいた。熊いじめとか言う遊び、可哀想。ヴィクトリア女王が貧民に冷たい。ホガースの風刺が面白い。シラクの、イギリス料理ディスとフィンランドとばっちり。ビールめちゃのみ女王。庶民はジンでヤバイことに。悪魔学者王。

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    2020年06月13日
  • 動物裁判

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    大変興味深い内容でした。まずそもそも動物が裁判???なんで???という内容の突飛さに引かれて手に取ったのですが、ブタやウシ、ウマ、イヌ、ネコ、どころか虫や氷河に森まで対象とは驚きました。きちんと記録も残っている通り実際に起こったことなんですね。ここで昔の人のやることはよく分からないなぁと突き放してしまうのは簡単ですが、この本はそこから踏み込んで「動物裁判は何故起こったのか?」「当時の人にとってどういう意義があったのか?」を探り始めます。中世というのがどのような時代であったのか、開墾とキリスト教の背景を元に、中世に変容した人々の自然に対する態度を様々な面から検証し、それが如何にして動物裁判へと結

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    2020年05月23日