池上俊一のレビュー一覧
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スペインのイメージはなんだろうか。
サッカーならバルセロナ。
建築ならサクラダファミリアやアルハンブラ宮殿、文化なら闘牛、フラメンコ、絵画ならベラスケス、エル・グレコ、ゴヤ、ピカソといった大家を排出する。
歴史ではピサロやコルテスといったコンキスタドールがラテンアメリカに入り、様々なものを奪い、あるいはイエズス会は世界各地で不況をし、とりわけザビエルは日本への布教活動で有名なことこの上ない。
でも、それが全てだろうか?
高校時代の世界史ではスペイン史として少し学んだが、それでも新しい発見が本書にはあった。
教科書に載っているものだけ、ニュースで取り上げられるものだけが、その国ではない。
初 -
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どの本だか忘れたが、読んだ中で裁判の事例が紹介されていて興味があって入手した一冊。
ブタやバッタ、ネズミなどの動物を裁判にかけられた事例を解説した上で、それら事実を元に中世の人々の考え方や宗教観、人々が置かれた環境などを考察していくのだが、これがなかなか説得力がある。
鐘という非生物も裁判にかけられる点、森の神秘性や魔物としての捉え方など含め、色々な角度から解明を試みているので、動物の裁判という点だけでなく、裁判という法制度そのものについても言及していく。
またエリートと民衆の関係など、当時の二分化された人々の認識についてなど「動物裁判から見た中世」といった感じでちょっと変わった歴史書で面 -
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ジュニア新書847~1乱立する王国(アングロ・サクソン諸王からエドワード証聖王まで400頃~1066)ローマ人の撤退/七王国の時代/デーン人の侵攻とアルフレッド大王/クヌートの北海帝国/スコットランドのアルヴァ王国/伝道師アウグスティヌスとケルト系修道院の役割:2フランス語を話す「帝国」の王たち(ウィリアム1世からジョン欠地王まで1600~1216)ノルマン・コンクェスト/集権的封建制度の浸透/ドゥームズデイ・ブック/ヘンリ1世の治績/スティーブンvsマティルダ/「アンジュー帝国」とは何か/ヘンリ二世治下の統治機構/アイルランドとウェールズの征服/ジェラルド・オブ・ウェールズの探訪記/十字軍に
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豊かな森,そびえ立つアルプス,縦横に流れる川---その自然を抜きにドイツという国は語れません.なぜ魔女狩りやユダヤ人迫害が起きたのか? 工業で栄えた理由や音楽が盛んな背景は? どうして名物がビール・ジャガイモ・ソーセージ? 自然を切り口に歴史をたどれば,こうした謎が解けていきます.歴史や国民性の外観に最適!~17世紀に西欧諸国が帝国主義に走る中,ドイツは帝国が衰退。国境線は北の海があるだけで,南東西は常に動き,国家としての中心都市もない。孤独と深みから簡単に言葉に出来ない事柄を哲学と音楽で表してきた。深みのある文化は長い歴史と不可分で,森・山・川という自然がドイツ精神に影響してきた。市民意識は
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世界中の人々に愛されるパスタ、イタリアの代表的な料理を主軸に、イタリア延いてはヨーロッパの歴史全体を俯瞰しようという意欲作である。パスタの原料となる小麦は、パスタだけでなくパンやケーキなどの生産にも必要不可欠であり、今では庶民の味方として確固たる地位を築き上げている。しかしそれは長い年月をかけた品種改良と技術革新の賜物であり、古くはその収量の少なさや収穫までの手間により貴重な穀物の一種であった。そのため一般民衆の口に日常的に供給され、イタリア=パスタという図式が完成するまでには幾世紀に渡る人々の歴史がある。
本書はパスタの定義に始まり、原初の時代から歴史を辿りつつ、豊富なソースの素材や文芸 -
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題名通り、お菓子に関する方向からのフランスの歴史。
食べ物を軸にしているので、それを持ちこんだ人
広めた人の中に歴史上の人がちらほら。
多分テスト何かに出てこないような人もちらほらw
思いこみ、もしくは刷り込み? で
世界一美味しいと言われるフランス料理。
しかしあれは素材の限界までぎちぎちに料理しているので
濃い味が苦手な人にはちょっと…な料理。
日本人にも余り合わないかと。
そもそも体質が違いますし。
語られた中で知っていたのは、マドレーヌの話のみ。
他は、そうだったのか、という程度。
歴史が嫌いな人には、こういう方面からとっかかると
いいかも知れません。
実になるかは謎としてw -
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ネタバレフランスのいろいろなお菓子を歴史にからめて説明しています。中高の冬休み課題用かも知れません。歴史内容は、中高生のレベルに合わせています。
このお菓子がフランスのどの歴史と関わって、作られたかということはとてもおもしろいです。割となじみのあるお菓子が多いのです。口絵にお菓子のイラストがあるので、名前をすぐに思い出せなくても、見たこと、食べたことが多いのが中心です。ああ、口絵を見ただけで食べたくなり、あやうくケーキ屋さんに行くところでした。
宗教起源はクリスマスのこの時期、ぴったりです。クリスマス・ケーキそのものの解説というより、中世のお菓子は神聖なものだったので、修道院で作られたとか、聖体拝領に -
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2012年の高校生の課題図書。タイトルに惹かれて読んでみたけれど、やっぱり課題図書って不思議。なぜわざわざこの本が選ばれなければならなかったんだろう?
岩波ジュニア新書だし、あとがきを読んでも一応読者は高校生が想定されているみたいだけれど、決してそんなことはない。岩波ジュニア新書と課題図書の選考委員(そんなものがあるのかどうか知らないけれど)は何か勘違いしているんじゃないだろうか。優しい言葉づかいで書かれていたら、本は読めるってものではないぞ。
たとえば本書には次のような一節がある。
「1960年代以降のの飛躍、いわゆる『イタリアの奇跡』が国民の収入と食事のレベルを高め」云々。
ここでは明らか