堀潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
伝える人、伝えられる人になりたい。
ずっとそう思っている。実際に様々な形でブログも立ち上げてきた。でも、自信が持てなかったり、うまく形にできなかったりして続かない。そういう思いで悶々としているから、自然と本著に手が伸びた。
伝えるって、思いを形にする第一歩なんだって、改めて考えさせられた。伝えなきゃ、伝わらない。当たり前だけど、難しい。
やりたいこともできたけど、その実現がままならない中、今できることは、やっぱり伝えることなんだ。
動画や画像は自分の伝えたいことや自分の生活のスタイルには馴染まない。
文章だ。文章で伝えよう。
決意を新たにした。 -
Posted by ブクログ
情報を発信することの大切さを理解しながら、
なかなか行動に移せずに悩んでいたときに出会った本。
SNSをはじめとするツールを用いることで、
個人でも容易に発信することが可能となった世の中で、
どのように発信すれば相手に共感してもらえるのか?
興味を示してもらえるのか?について学べたと思う。
「主語を小さく」というキーワードが
幾度となく出現したが、確かに大きい主語だと
誰のことを指しているのかが分からず、
誰にも理解してもらえなくなる。
自分事、特定地域の話と主語が小さくなればなるほど、
関係する人は少なくなるものの、
逆に共感をしてもらえる人は多くなる。
仕事柄、どうしても汎化した情 -
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Posted by ブクログ
元NHKキャスターの著者が、自身が制作した日米の原発事故を追ったドキュメンタリー映画を書籍化したもの。
この映画が、著者がNHKを去るきっかけとなったというのも、この事故の象徴的な側面かもしれない。
放射能や原発について、専門的なこと、化学的データの意味などは私にはわからない。だが、チェルノブイリやスリーマイル島も含め、原発事故関連の話を見聞きすればするほど、原子力など、人間の能力を超えた恐るべきシステムであるとしか思えない。
国家の機能停止さえ危ぶまれるほどの危機が予測できるというのに、なぜ原発でなければならないのか?
人間のすることに絶対などありえないのに、なぜ安全だと言って譲らないのか -
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Posted by ブクログ
東京電力福島第一原発の事故報道やツイートに関してNHK上層部と噛み合わず、アメリカへ留学。その際にスリーマイル島原発、約50年前にメルトダウンを起こしていたサンタスザーナ野外実験所、三菱重工製の装置で放射能漏れを起こしたサンオノフレ原発などを取材。
記録に残し、記憶を薄れさせないため、映画を作成。本作はそのノベライズ。
80年代の宮内勝典氏のノンフィクションを連想させる。
感情を抑えた文章、残酷な現実、ケロリと明るいアメリカ人・・・。
なぜタイトルが「変身」なのだろうと疑問だったが、福島のおかれた「不条理」がカフカの「変身」と重なったとのこと。
やりきれない切なさが残る。