黒木登志夫のレビュー一覧

  • 知的文章術入門

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    社会人必須スキルの事実と考えを分けた表現方法を分かりやすく解説している。
    情報収集とパワポ活用。英語学習を網羅しつつも、読者に寄り添った文章が心地よい。親しい人に買って配りたくなる名著。

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    2022年01月24日
  • 知的文章術入門

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    本書は、2021/9/17に初版が発行された新しい「文章術の本」だ。医学者である著者がすべての読み書きを日常的に行う人々に向けて、そのコツをざっくばらんに簡潔に書いた良書である。

    理系に片寄った内容になっておらず、そのバランス感覚が著者の凄みの一つではないか。

    タイトルは『知的文章術入門』でありながらも、実際には広く知的発信者としての姿勢や、プレゼンテーションのやり方、パワーポイント資料作成のコツ、さらには英語学習についてまで触れている。

    タブーとされるWikipediaの利用についても、「どんなことにどれくらいどのように使うべきか、または使わないべきか」を正面から述べている。

    医学者

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    2022年01月04日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    自民党新書と同時的に読んだこともあり、メインテーマのコロナのことより、政策の失敗の方にどうしても目が行ってしまうのは致し方なし。ただ無駄に長く、国民を蔑ろにし続けた安倍政権が、その晩期において犯した失策である”マスク”と”一斉休校”は、こうして各方面から、世紀の大愚策として銘記されるべき。閑話休題。本書はほぼ一年前のものながら、コロナを総括的に見るのに役立つ一冊。PCRについての見解とか、個人的には賛成し兼ねる部分もあったけど、総じて分かりやすい良書。

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    2021年10月20日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    新型コロナの2020年の状況を詳細にわたり書かれていて、整理されている。感染力のあるデルタ型が急激に増えている昨今、コロナ疲れなどとは言っていられない学びがあり、改めてコロナとの付き合い方を考えさせられた。ネットやメディアの情報に惑わされないようにしたい。2021年の状況は山中伸弥さんのコロナ情報のサイトで読める。

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    2021年08月14日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    新型コロナに関する知識を整理するのに非常に役立った。今日で緊急事態宣言が解除されるが、果たして結果は……

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    2021年06月20日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    経緯や関係者、感染の仕組みや対処方法、治療薬など、網羅的に説明してある。断片的に頭に入れていた情報が整理されたように思う。まず本書を読んでから話をしたり聞いたりすれば、会話や議論もスムーズなのかな。

    コラムや横道にそれた話も面白い。
    過去、北京で「SARS対策の指揮を執っていた」二人が、「それから17年後、二人は新型コロナ対策の指揮を執ることになる」のくだりは、古代ローマ帝国でカンネの会戦で破れたスキピオ・アフリカヌスがザマの会戦に臨んだのと重なって熱くなった。

    メルケル・ドイツ首相が国民に向けて伝えた言葉には、あらためて涙が出る。アーダーン首相や蔡英文・総統の対処の背景にも触れられている

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    2021年05月23日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    やはり厚労省がPCR検査を忌避していることが、蔓延の大きな要因と言う事だと確認できた。ただ、何故にここまで頑なに誤った施策に固執するのか、政治はなぜそれを是正出来ないのかは解明できない。医系技官の力の源泉はどこにあるのか、菅首相の力を持ってしても動かせないのか、動かす気がないのか、理解できない。
    本書の内容はやや古くなったが、それでも基本的な事項は今も同じであり、ここに書かれた対策等が実現して行くことを願うばかりだ。
    ガン治療を継続していてハイリスクの自分にとっては、早急な解決を望みたい。

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    2021年05月07日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    色々改めて教えられることもあり、読んで損のない新書かと。色んな国の政治家等の評価はさておき、自分の国はどうかと言われれば、これはまぁまぁ辛い。まぁでも行き着くところ自分たちで選んだ人たちだしね、と言われれば反論の余地もなく。
    あと東日本大震災の時も思いましたが、経済を最優先にした効率性重視の政策立案は、結果として究極の不経済を産む、もっといえば国民に不幸をもたらしてしまうんですよね。将来への見通しとか長期的戦略性といったセンスは、もしかすると日本社会全体に足りないものかもしれないです。
    ともあれ、早く収まってほしいです、世界全体で。凡民は祈念しつつ、3密回避・手洗い励行・マスク着用に勤しみます

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    2021年03月22日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    新型コロナウイルスとは何者なのか、どこから来て、人類は何ができて、何ができてないのか?
    わからないから漠然とした不安をもつテーマですが、現在わかっているデータを元に『現状』を丁寧に解説した一冊。
    ここまでの情報があれば、トンデモ情報に惑わされることなく、冷静に日々のニュースを見ることができると思います。

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    2021年03月01日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    日本癌学会会長など日本医療の最前線で活躍してきた専門家から、まとまった解説書が出た。冒頭には、山中伸弥さんから「推薦の言葉」があった。私としては、もうそれだけで本書に全幅の信頼を置く。

    とてもわかりやすく、尚且つ鋭い分析だと思う。昨年10月末までのデータがほとんどではあるが、昨年の日本ならびに世界のコロナ対策への評価と問題点抽出は出来ているし、我が意を得たりという気もした。

    以下。参考になった部分。

    ⚫︎「新型コロナウィルスについて知る」
    ・変異。マイク真木「バラが咲いた」を例に説明。この歌は何故か、遺伝子暗号と同じように三つづつに区切れる、のだそう。
    「バラガ サイタ バラガ サイタ 

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    2021年02月23日
  • 新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ

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    序章:人類はパンデミックから生き残った、第一章:新型コロナウイルスについて知る、第二章:新型コロナ感染症を知る、第三章:感染を数学で考える、第四章:すべては武漢から始まった、第五章:そして、パンデミックになった、第六章:日本の新型コロナ、第七章:日本はいかに対応したか、第八章:世界はいかに対応したか、第九章:新型コロナを診断する、第十章:新型コロナを治療する、第十一章:新型コロナ感染を予防する、第十二章:新型kコロナと戦う医療現場、第十三章:そして共生の未来へ。いままさにのコロナについての著作。体制への疑問も書かれている。二兎を追って、より感染を広げてしまったのではないか?

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    2021年01月11日
  • がん遺伝子の発見 がん解明の同時代史

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    がん遺伝子とがん抑制遺伝子、そしてヒトゲノムの解読という現在の分子生物学の基礎が築かれていった80年代のルポ。

    難易度が気になる方もいると思いますが、大学初級程度かと思います。バイオや化学に興味のある高校生でブルーバックスの「アメリカ版 大学生物学の教科書」などが理解できる人なら大丈夫です。

    ほぼ現在の分子生物学の基礎的な部分と相違なく80年代の遺伝子研究は重要なものだったことがよくわかります。

    一方でこの本が出版されてから20年以上経っており、科学系の本としてはそれなりに古いものです。しかし、今も多段階発がんモデル(第7章)は大腸がんしか(確か)無く、遺伝性のがん以外の我々の多くが恐れ

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    2020年05月06日
  • 研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用

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    ディオバン事件もSTAP細胞事件も詳細に経過や考察が記述してあり興味深く読んだ。色々と不正の背景を考察しているが、結局は研究者の「美意識」によるところが大きいのだと思った。「ピアレビューは性善説で科学的な意義を評価し、ソーシャルメディアに審査は性悪説で粗探し」。

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    2020年04月26日
  • 知的文章とプレゼンテーション 日本語の場合、英語の場合

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    分かりやすい文章、プレゼンとは何か?を、抽象論から具体的な方法論まで染み込みやすい流れで書いてくれている。特に参考になったのは、日本語の特性と、日本語が世界からどう見られがちなのか、ということ。例えば、〜と思われる、のような表現は欧米人からすると、自信がないか混乱しているかのようにとられてしまう。

    方法論の部分は自分が普段から気をつけていることが多かったが、体系的に整理する良いきっかけとなった。

    特に英語でのコミュニケーションを必要とする人は必読だろう。

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    2019年05月05日
  • iPS細胞 不可能を可能にした細胞

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    今更ながら話題のiPS細胞について概要でも理解できればと本書を手に取った。全くの門外漢である私でもある程度理解できるように書かれており、面白いエピソードなども織り交ぜていて読みやすい。(とはいえ難しいところも多々ありましたが)

    研究不正等にも触れられており、小保方氏を擁護する方には是非読んでほしい。将来の再生医療への期待も高まる。本書を読むことにより、今後は幹細胞関係の報道を興味深く見ることができると思う。

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    2017年03月18日
  • iPS細胞 不可能を可能にした細胞

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    iPS細胞が見出された背景について非常に基本的なところから丁寧に解説してくれる上、臨床の場での適用例やその研究・実用段階の記述が極めて豊富。聞き慣れない病変名に有名人のエピソードを絡めたり、Wikipediaなどよりずっとシンプルでキャッチーな図表を用いるなど、専門的な分野への読者の親しみやすさを高める配慮を随所に感じる。

    幹細胞に様々な種類がある上互いに相補的な関係にあるものも多く、iPS細胞と他の細胞を切り離して扱うことに全く意味がないことが分かったことが本書を読んでの最大の収穫。iPS細胞を取り巻く「今まで」と「これから」が280頁足らずで一望できる手軽さも良。ただ研究者名や専門用語が

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    2015年08月09日
  • iPS細胞 不可能を可能にした細胞

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    ネタバレ

    いわゆるその分野の大御所が書いた初心者向けの本。突っ走っている人でないだけに抑制と目配りがあるので読みやすい。最後の1章が必要なのが本当にかわいそう。

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    2015年08月03日
  • 落下傘学長奮闘記 大学法人化の現場から

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    岐阜大学の元学長が、学内改革に奮闘する様子が描かれている1冊。黒木先生の自伝。地方大学の改革にあたって、学内でどのような調整が行われるのか知るきっかけになった。

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    2014年05月12日
  • 知的文章とプレゼンテーション 日本語の場合、英語の場合

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    面白かったし、参考になった。
    簡潔でわかりやすい文章を書く、わかりやすい説明をするということは、自分にとって到達すべき目標となっている。そのために何を心掛ければ良いかについて、本書で書かれている。
    アカデミックな世界にいる研究者、大学生や院生向けに書かれていると思われるが、一般の企業や官公庁に勤めている人にもオススメ。

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    2013年08月12日
  • がん遺伝子の発見 がん解明の同時代史

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    ガン遺伝子の発見までを分かりやすくまとめた良書。素人さんにはどこ迄伝わるかな~と言うところは有るけれども。現在ではゲノム情報はある、iPSはある、がしかし未だに全く克服できない癌に対する研究者達の戦いの初期の初期の記録。胸が熱くなります。

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    2013年04月17日