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Posted by ブクログ
2001から8年まで法人化を挟んで岐阜大学の学長を2期務めた黒木学長の回想記。理系の一流の基礎医学者であるためか、文章が簡潔で読みやすく、理解しやすい。加えてユーモアのセンスもあり、おもしろかった。
本書によって、例えば遠山プランにおける国公私「トップ30」の30という数字が、21世紀COE,留学生30万人計画など多くの高等教育政策に現れていることなど遠山プラン、運営費交付金の構造、移動官職、教育GPといった国立大学法人における重要事項について、初めて少し理解することができた。
印象に残った箇所は以下のとおり
p.95
法人化という全面的なシステム改革により、国立大学は、文科省の一地方組織ではなく、独立した組織として、学長と役員会が最終責任を負って運営する企業型組織になった。
p.113
わが国の国立大学の授業料は、世界の中では群を抜いて高額である。
~その上、入学金をとっているのは日本だけである。
p.254
移動官職であるのですから移動閑職ではないはずです。
p.311
すべてに合意形成を求め、手続き論を重視し、迅速に進めようとすると拙速と非難する。それが大学という文化である。
p.347
正論をいったから、すべてが通るなどと思っているわけではありません。しかし、言わないことには、何も進まないのは確かです。
国立大学法人職員にとって、法人化以降の問題を捉えることができる良書だと考える。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
40年間研究だけをしてきた基礎医学者が、突然、地方国立大学の学長に。
法人化の混乱、抵抗する教員、文科省の圧力、予算削減のなかで奮闘する落下傘学長。
データを駆使した現場報告。
[ 目次 ]
落下傘降下
遠山プラン―高等教育のグランド・デザイン
国立大学法人化―国立大学包囲網
法人化で何が変わったか1―システム改革
法人化で何が変わったか2―削られる予算
岐阜大学の試み―思いつき学長
教育に軸足を置く―大学の原点
附属病院の危機―破綻のスパイラル
事務局―支配する組織から支持する組織へ
拡大する大学間格差―東大一人勝ち
学長の生活日誌―忙中閑あり
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