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40年間研究だけをしてきた基礎医学者が、突然、地方国立大学の学長に。法人化の混乱、抵抗する教員、文科省の圧力、予算削減のなかで奮闘する落下傘学長。データを駆使した現場報告。
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Posted by ブクログ
『落下傘学長奮闘記―大学法人化の現場から』(黒木登志夫、2009年、中公新書ラクレ) 国立大学が法人化される直前に岐阜大学の学長になった黒木さんの7年間の学長生活の回顧録。と同時に、日本の高等教育や国立大学法人が抱える問題点を、学長の立場から現実的に論じている点が面白い。 個人的には、競争的資金...続きを読むの配分についての旧帝大と地方国立大の格差の話が一番参考になった。 (2010年12月30日 大学院生)
岐阜大の学長を7年間務められた黒木先生の仕事をまとめた本。大学運営の難しさを垣間見る。 地方国立大の話ではあるが、私立大にも当てはまる点が多い。 レベルは違えど、透明性の確保、教職連携などは今後の課題になるだろう。 また、省庁、特に財務省への働きかけがとても重要ということが再認識される。 運営費...続きを読む交付金1%削減が大きな問題になっている。 大学においてもこれまで無駄なところも多かっただろうから、それを改善する必要はある。 しかし、恒常的な予算自体はしっかり確保しておいてもらわないと、現場はどんどん疲弊していくことになるだろう。
岐阜大学の元学長が、学内改革に奮闘する様子が描かれている1冊。黒木先生の自伝。地方大学の改革にあたって、学内でどのような調整が行われるのか知るきっかけになった。
独立法人化前後の7年間を落下傘学長として体験した筆者の記録。純粋に、現在の国立大学の様子がわかって大いに参考になりました。国立大学に広い意味で携わる人には必読の書です それにしても「移動官職」という人種には驚きました。こんな時代にそぐわない人事制度が残っているんですね。いやあさすがは公務員という感...続きを読むじです
ノーベル賞の対象となった研究には2種類がある。誰もが重要だと思っている課題を解決した研究と、誰も重要だと認識していない時一人研究を進め、後には重要性が発見される研究。
2001年~2008年まで、岐阜大学の学長を務められた黒木登志夫さんの著書。 2004年4月1日に岐阜大学(国立大学)が法人化される前後の変化を綴る。
[ 内容 ] 40年間研究だけをしてきた基礎医学者が、突然、地方国立大学の学長に。 法人化の混乱、抵抗する教員、文科省の圧力、予算削減のなかで奮闘する落下傘学長。 データを駆使した現場報告。 [ 目次 ] 落下傘降下 遠山プラン―高等教育のグランド・デザイン 国立大学法人化―国立大学包囲網 法人化...続きを読むで何が変わったか1―システム改革 法人化で何が変わったか2―削られる予算 岐阜大学の試み―思いつき学長 教育に軸足を置く―大学の原点 附属病院の危機―破綻のスパイラル 事務局―支配する組織から支持する組織へ 拡大する大学間格差―東大一人勝ち 学長の生活日誌―忙中閑あり [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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