黒木登志夫のレビュー一覧
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「知的文章術入門」という書名から期待・想像する内容とはかなり乖離がある。
文章作成・執筆に直接関係するのは最初の3章のみ。
それ以降は情報の調べかた、プレゼンのしかた、英語の読み書き話し方と、間接的な領域に関する解説となる。
内容が幅広くいぶん個々に割かれたページ数はすくなく、詳細なところにまでは踏み込んはいない。
そのため、どれも類書で紹介されているような基本的な内容にとどまっている。
あとがきで「理系の作文技術」を意識したとあるが、さすがにそこまでは至っていない。
過去に文章術の本を読んだことのある人がさらに本書を読むことで得られるものはそこまで多くない。
一方で、広い領域がコンパクト -
Posted by ブクログ
まずは著者の黒木登志夫氏の年齢に驚く。
1936年生まれの85歳 84歳で出版ということである。
感染症は氏の専門外と思われるが、新型コロナで騒ぐ世間に正確な情報が提供されていない事を憂いての著作と思われる。
次に武漢ウイルス(病毒)研究所の石正麗がBSL2で新種のコロナウイルス扱っていた事には驚かされた。しかもアメリカとの危険な共同研究を行っていたとは!
厚労省、首相官邸、内閣府 官僚機構の対応が多分そうだろうと考えていた以上に拙かったことも・・いや、これはそれほど驚かなかった。
この著書が出版されてから、ワクチンでまたまたまずい対応が続くことに納得した。
いや、本当に情けない。
毎日 -
Posted by ブクログ
わかりやすいし、信頼がおけると思う。
しかし、情報が断片的に並べられている(まとまりがない)感と、内容によって表現の砕け方が気になる(取りようによっては、ちょっと上から的だったりする…)ところがあり、読み手の好き嫌いは分かれるだろう。
日経書評は「巷にコロナ本は山ほどあれど、なにはさておきまず読むべき本だ。」「一家に一冊、必携のコロナ対策ハンドブック」と手放しの褒めようである。
ただし、「唯一残念なのは検索がないこと」ということなので、購入するなら電子書籍がいいかもしれない。
・感染の大元は口と鼻。口から出た飛沫が口に入って感染する。だから「口は災いの元」の病。うまい!
・新型コロナ -
Posted by ブクログ
PCR原理主義と厚労省批判
コロナウイルスとは、何かを科学的に解説しているが、やや専門的すぎてとっつきにくい。
さらに、厚労省批判は、同感として、兎にも角にもPCR検査という主張は「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実 」(峰 宗太郎)を読んだあとだっただけに違和感を感じた。
偽陰性を出す感度と、偽陽性を出す特異度については触れられていたが、検査を2度やれば問題ないとの考え。とにかく、陽性者を社会の中から抽出し、隔離するのが一番というように聞こえてしまった。
他方、PCRを増やすことにより偽陽性が生じることによる医療逼迫については、あまり言及していない。
著者は結構なご年齢で -
Posted by ブクログ
木下本,野口本に続く文章の書き方ガイド本。
木下本「事実と意見を分ける」,野口本「メッセージを明確に」,そして本書では「簡潔・明快・論理的」を強調。
審査と評価,プレゼンテーション,英語,コンピュータ利用も章立てされており,研究活動全般で参考になる。好まざるといえども英語の世紀になったなら,箸文化だけれどもナイフとフォークを使えるようにすればいいだけのような考え方がいい。基本は使えればいいが,上達したければ勉強すればよい。箸文化は箸を使う人たちしか残せないので,日本語は日本語でしっかりと文化と共に残しておくことで独自性を維持し,英語による序列化から距離をおこくことができる。
少し古い(20