竹田圭吾のレビュー一覧
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もっと早く出会いたかった本。
特に理由はないのだがコメンテーター全般に対してあまり良い印象を持っておらず、この本も買ったものの気乗りせず読み始めたが、内容に引き込まれ読み込んでしまった。コメンテーターに対する印象もがらりと変わった。
情報が溢れる中で一般人が情報をインプット・アウトプットするための考え方が、著者の実践例・実例とともに丁寧に平易な言葉で記されている。
とにかく全体を通して具体と抽象のバランスが良く、分量が多いのに自然と頭に入ってくる。
書いてあることを全て実践するのはレベルがかなり高いが、日常会話や番組を見る時にちょっと意識するだけで、情報の入り方が全然変わってくる。少しずつ -
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「ベロベロ バー レロレロプー」の人の本。
ツイッターで見ている限りでは、他の人が右といえば左というようなコメントをする方で、じゃあそのためには何が必要なのか、実際どのような苦労をしているのか、というお話。
読んでいて感じたのは、言葉のプロだ、ということ。長年ニューズウィーク日本版で働いていたこともあってとても読みやすいし、思わず笑い出してしまうところもある。上手い。
肝心の「情報」の整理の方法については、よくある話ではある。ただもちろん他の人と言っていることはちょっと違うと思う。そういう意味で真似するのは少しハードルが高いのかな、とも感じる。
ただ、一方で蓄えた「情 -
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ネタバレ即興でのコメントがとても下手なので読みました。例えばコメントをする仕事としてテレビ番組のコメンテーターを挙げていました。確かに情報番組を見ていると、「この人切り込んでくるなー!」という人と「私でも言えるような当たり障りのないことを…」という人がいるように、ちょっと訓練が必要な「コメント力」。特になるほどと思ったのは、ディスカッションをするときには論点を選ぶ、論点を選ぶためには、「分解する」点でした。情報発信する上でのポイントなども丁寧にまとめられており、手元に残しておきたい一冊です。
■印象に残った言葉
・何かの問題について、どこに原因があり、どの程度の解決をどうやってめざし、再発をどうやっ -
Posted by ブクログ
タイトルだけ見ると、有りがちな「○○力」かな〜と思いがちですが、内容はとてもしっかりとしていて、要所要所に挿入される例が面白いです。
普段、多数のメディアに晒されている我々はどのように情報を仕入れて、発信したら良いか、指し示してくれています。
印象深かったのは、「わからないものは、わからないと受け止める」ということです。
「ニュースを読んでわからなくても、無理に結論を出さず、その場ではいったんそのまま「わからない」と受け止める。時間をおいて、別な情報にあたり、わからなさを少しずつ解消していく。そうした姿勢が大切だと思います。」(p.70)
すぐに結論が出てしまうこと、理解できることなん -
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ネタバレ生前の竹田さんがテレビでコメントされていた内容が思い出される
この本で書かれている事は一言でいうと「複眼思考」という事か
より上の表現をするなら「常識を疑え」「俎上に乗っている内容を違う角度で見ろ」かな
物事を色々な方向から見る
実はその為には予備知識が必要となる
その上でアウトプット、コメントするのだが、こちらを一言で言うと「シンプルが望ましい(が、場によって適切に)」
冒頭に書いたが、テレビでの竹田さんのコメントは常にそうだったと思う
聞いていて「はっ(そういう考えもあるな)」と思わせられた
この本では「刺さるコメント」ではなく「沁みるコメント」をするようにしていると書かれていたが、 -
Posted by ブクログ
本書は、1章の「情報を疑え」から始まり、情報に対してストイックな姿勢がとても共感できた。また編集の含蓄を踏まえた切り口があって面白かった。
ニュース報道は嘘が少ないけど、少量の事実にどっさりの先入観を乗せて垂れ流すから、心に予断という名の贅肉が付きやすい。しばしば「新聞を読んで世の中を知れ」とか言われるけど実際は逆で、新聞やニュースだけを頼りにした”世の中を知った気になったマン”にはなるまいと、あらためて思った。
しかし残念だったのは、全体的に抽象的・概論的な話が多く、コメント力を上げる具体的な手法についての記載が少なかった。また、各章にエッセンスが多くガッツリ感があって、1章分だけでお腹い