ジーン・ウェブスターのレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
サリー的に。
「女性の」生き方という表現をすると、必要以上に区別すると感じるでしょうか。実は私もこどもを産むまではそう思っていました!でも、今では男性と女性には、かなり違う部分が多いことを認めています。差別を無くすために区別に目をつぶるのは愚かでした!女性の生き方について、示唆に富んだ話です。どうやって自分の幸せを探すのか考えさせられます。
私はさっそく夫にこの小説を読むように勧めました。もし理解できたなら、彼の世界はずっと視界良好になるでしょう。それ以上に私の娘たちに読んでもらう方がいいかもしれません。あの子たちがこれから飛び込んでいく世界だから。
あとがきを読んで作者の人生を知り、い -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最近読んだ作品の中で一番好き。
貧乏人が援助されるただのシンデレラストーリーかと思ったら、エンタメ性に優れたラブコメだった。ほぼときメモガールズサイドです。ときめくし、主人公の健気さに感動したし、辛い少女時代を過ごした主人公の人生が上向きになる明るいストーリーだった。
手紙形式で読みやすかった。何度でも読み返したくなる。
感情的な手紙の後、後悔の手紙が続いたりするの、リアルな女の子って感じでよかった。
周りは上流家庭の子だから、孤児院育ちで世間知らずな主人公は恥をかいたり引け目を感じつつ、健気に学びを得て自分を失わないの好感。あしながおじさんからの過度な支援は決して受け取らないの、一貫としてて -
Posted by ブクログ
ウェブスターの新しい小説を読めるなんて!
幸せすぎる!
もちろん既に邦訳は半世紀まえにもあったそう。
私はタイトルしかしらず、半世紀以上の時を経て読めた次第。
アメリカ女性のフィニッシュスクールと言われる、
お堅い寄宿舎での、パティのイタズラが語られる。
こんなことして大丈夫?と不安になるのは、私の年齢のせい?
でも、痛快。生徒ならパティを応援しちゃう!
作者自身の若き日が投影されているのだとか。
早世したため、寡作な作家の世界を堪能できる、幸せな幸せな一冊。
ああ、巡り会えて本当によかった。
どの章もよいのだけれど、「ばあばとじいじのハネムーン」に惹かれるのは、今の私ならではだろうな。 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ声を大にして言いたい、新潮社さんパティ大学へ行くも新訳&文庫で出してお願い…!!
訳も読みやすかったので同じ方でお願いしたい。是非。
大人の今でもこれだけ良かったなって思ったのに、これ子供の頃に出会ってたらめちゃくちゃお気に入りの一冊になっただろうなぁ。
あしながおじさんは続編も読んでたけど、まさかこんなキュートなお話も書かれていたとは…。
舞台は100年前の未来の令夫人を育成する、やや進歩的(当時としては)な教育も取り入れたアメリカの寄宿学校。
今まで読んだ寄宿学校ものって小公女とか、イギリス系はまぁ重苦しくてダウナー系が多かったものだけど、こちらはとても明るい。とにかく明るい。
タイトル -
-
Posted by ブクログ
『おちゃめなパティ』
本当におちゃめが過ぎるぞ♡パティちゃん
舞台は寄宿学校。
先生との対立だったり、恋バナや友情
人助けや絶体絶命の大ピンチなど…
内容は盛りだくさんの全十二章。
自分に正直で…
きちんと自分で考えて行動するという
強さを持ってるパティちゃん。
とってもチャーミング❤️
私の好きなおはなしは…
「ラテン語ストライキ」
「はしから三番目の彼」
「ばあばとじいじのハネムーン」
「秘密結社SAS」
「タマネギと蘭の花」
「レモンパイとモンキーレンチ」
…えっこんなになっちゃった?
「〝ボビーおじさん”」もいれちゃおうっと。
もう…本当に面白いの♡
原書は百年以上前 -
Posted by ブクログ
ピンクの表紙が可愛くて思わず買って、久々に読んだら、記憶にある印象と少しずれていて。新訳(岩本正恵さん)のせいだった。前の訳も当然良いんだけれど、より今どきというか。最初はちょっと慣れなかったけど、すいすい読みやすいし(文字も大きい)、ジュディもイキイキとして可愛かった。読み手が年取った分、孤児であることへの葛藤、卑屈さ、何よりも家族に対する渇望が胸に迫ってきて切なかった。あしながおじさんは、それをちゃんと分かっているんだろうか、若い男性に嫉妬しているばかりじゃダメだぞ、と余計なツッコミを心の中でしてしまいました。「続・あしながおじさん」も大好きなので、また新訳を読んでみよう。
訳者の岩本正 -
Posted by ブクログ
はらはらどきどきしないものを、本棚から探したら、なにこれめっちゃ面白い!!!!!
そういえばあしながおじさん、好きでした。
小公女も若草物語も秘密の花園も響かなかったけど、あしながおじさんだけ好き。とても好き。
この好みって人格に影響を及ぼしている気がする。
孤児院の経営に悪戦苦闘するサリーを応援したくなる。
人と人との対峙、以外のやつですね。
てゆうかジュディよりサリーの方が好きかも。
正直、あしながおじさんは途中で飽きちゃったのですが(好きとは。。。?)、
続のほうはもう終わらないでほしい、もっとサリーの活躍を見たい、これから楽しいことたくさんあるのに、という気持ちであっという間に読 -
-
Posted by ブクログ
前作のあしながおじさんも含めて私が幼少期に1番好きだった本
自宅にある別の訳者さんに訳されたものと比べるとやはりこちらもより現代的で親しみやすい表現で訳されているなと思った
書かれた当時の雰囲気を感じたいか、等身大で親しみやすい登場人物を感じたいかでどっちが好みか分かれるのかなと思った
時代が時代なので障がいのある子どもたちに対して現代では考えられないような表現が使われてたりもするけど、サリーが子どもたちに対してだんだんと愛情を抱いていく姿が微笑ましいし、当時の女性たちの働き方や結婚生活が前作と比べより想像しやすい。
サリーが敵と呼ぶ孤児院の嘱託医をはじめとした個性豊かなキャラクターたちが見 -
Posted by ブクログ
子どものころに1番好きで、そして今でも大好きな本
今まで内容を簡略化した児童書バージョンと、通常の全訳の2パターンをすでに読んでいたけど、たまたま書店で見かけて表紙の可愛らしさと同じ作品でも違う訳者だと印象がどのように変わるかが気になって購入。
こちらのものは私が読んだことのある坪井さんの訳のものと比べるとより現代的かつ若者っぽいというか親しみやすい文章で書かれていて、あまり読書に慣れていない人でもより読みやすくなっているように感じた。
何回読んでもこの本は大好き!
子どもの頃はジュディに憧れて海外の女子大に行きたいと思ってたなあ。舞台となった学校はすでに共学になっているようなので夢叶わず -
Posted by ブクログ
この作品は「ジュディがあしながおじさんに送った手紙」のみで構成されているため、あしながおじさんになった気持ちで読み進めていた。そのためラストであしながおじさんの正体がわかった時、呪いがキラキラと溶けていくみたいに自分と重ねていた頭の中のジョン・スミスが本当の姿を現したのでとても面白くこれが所謂ミスリードというやつかとワクワク出来た。
これが第三者視点で物語が進んでいく作品だったらラストにここまでまで驚きはしなかっただろう。それはこの作品においての私の視線が「神の視点」ではなくジュディからお手紙をもらう「あしながおじさんの視点」であるからだと私は思う。
18歳の女の子にずっと感謝されながら -
-
-