ジーン・ウェブスターのレビュー一覧
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裏表紙から 「最高に素敵なハッピーエンドが待ち受ける、エバーグリーンな名作。」
このエバーグリーンがとても気に入った、この話によく似合う言葉。
谷崎や三島には使いづらいけど。
その通り。みんな知っているエバーグリーンな話。
ただ拾った幸せでなく、一つの稀に恵まれたチャンス、それをきっかけにして掴んだ幸せな生活が快い。
苦労はしたけど、知らなかっただけで彼女の父は大富豪でした・・・小公女
男の子が欲しかった老夫婦は、間違って来たおしゃべりな女の子が気に入り深く愛するようになるのです。その子「アン」は夢見がちなおとめ時代を過ぎ愛する人を見つけ、家庭を築き、人生の苦楽を乗り越えていくのです・・・赤毛のアン
孝行娘は野獣の元に嫁ぎ、彼の悲しい過去を知って愛するようになるのですが、屈折した彼も実は心の美しい王子だったのです・・・美女と野獣
優しいお母さんの下で四人姉妹は大人になり巣立っていった。読者贔屓のジョーはニューヨークで独り立ちの苦労の末作家になった・・・若草物語
少女時代の夢をはぐくんでくれたお話はもっともっとたくさんある。
でも「あしながおじさん」の話は特に素敵だ。
こんなお話を読みながら、ありえないけれど、万に一つ身近にいないものだろうか「あしながおじさん」。
とチラッと思ったことはないだろうか。
それで読んでみた。
新潮文庫を見ていても気に留めなかった一冊だけれど、♯キュンタ大作戦2019に引っかかってめでたく読みなおした。
子供ながら相当気に入っていたらしいあまり間違って覚えてなかった。孤児院で育ったジェルーシャは成績がよく特別に高校に行かせて貰っている。
卒業の時期が来て進路を決めなくてはいけなくなる。そこに孤児院の後援をしている篤志家が大学の学費をだしてくれることになる。
「独創性」が気に入ったという。孤児院の憂鬱を遠慮会釈なく書いた作文が気に入ったのだ。
将来作家になる勉強をすること。一か月に一通秘書宛てに報告がてら手紙を書く、そんな願ってもない条件だが。
ジョン・スミス氏はいただけない「あしながおじさん」にするわ。
あなたの後姿は背が高く壁に写った影は細く長かった。あなたはおじいさん?デブ?髪薄い?ハゲ?
尋ねても答えは来ないけれど。・
前向きなジェルーシャは大学生活を楽しみ、苦手な科目に苦しみ、休暇では旧家のお嬢さんの館に招かれ、縁のなかった外の文化にも馴染んでいく。
秘書宛てに書く手紙は時には長く長く、宛名のジョン・スミスさんあなたはいったい誰?としきりに訊いてみる。もちろん返事はない。
友達の兄と仲良くなるあたりで、ジョン・スミス氏、、ついに顔を出さないではいられない。
彼女は賢く美しく育っていく。休暇を過ごす牧場の持ち主として「おじさん」は少しずつジェルーシャの暮らしに加わり、変わり者の汚名を返上する。
ここからはさすがにエバーグリーン、紫の上式の育てる楽しみを持つ坊ちゃんの常套恋愛であっても爽やかに鮮やかに読むのが楽しい。
ジェルーシャの自立した生き方や、大学生活の生き生きとした描写で作者がしのばれ彩を添えていた。自然描写も生きていて深呼吸をしたくなるやはり面白かった。 -
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自分の心に正直なパティが、友達のため、信念のため、自分の信じる道をまっすぐ突き進む姿がまぶしいほど魅力的だった。
20世紀初頭の1900〜1910年代が舞台ということで、ジェンダー規範が今とは違ってる部分など社会的背景は違うけど、「1人の女の子が窮屈な寄宿学校での生活の中で、如何にして楽しみを見出して自分らしく生きていくか」という物語をとても楽しく読めた。
良い物語というのは今も昔も時代に関係なく楽しめるんだなぁと、優れた作品に対する尊敬の念を抱いた。
慈善活動や元囚人社会復帰の話において、自己犠牲を美徳とした道徳に全振りした展開ではなく、持続可能な解決策を考え出す現実的な展開も良かった。
続編も必ず読む。 -
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サリー的に。
「女性の」生き方という表現をすると、必要以上に区別すると感じるでしょうか。実は私もこどもを産むまではそう思っていました!でも、今では男性と女性には、かなり違う部分が多いことを認めています。差別を無くすために区別に目をつぶるのは愚かでした!女性の生き方について、示唆に富んだ話です。どうやって自分の幸せを探すのか考えさせられます。
私はさっそく夫にこの小説を読むように勧めました。もし理解できたなら、彼の世界はずっと視界良好になるでしょう。それ以上に私の娘たちに読んでもらう方がいいかもしれません。あの子たちがこれから飛び込んでいく世界だから。
あとがきを読んで作者の人生を知り、いたたまれない気持ちになりました。世界が明るいものだけで満たされていればいいのに。でも私は、小説のほうの幸せな読後感に浸りたいと思います。
ジョン・アンダーソンの詩が素敵でした。夫がこの本全体を理解できなくても、ここだけはわかってくれると思います!
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ネタバレ最近読んだ作品の中で一番好き。
貧乏人が援助されるただのシンデレラストーリーかと思ったら、エンタメ性に優れたラブコメだった。ほぼときメモガールズサイドです。ときめくし、主人公の健気さに感動したし、辛い少女時代を過ごした主人公の人生が上向きになる明るいストーリーだった。
手紙形式で読みやすかった。何度でも読み返したくなる。
感情的な手紙の後、後悔の手紙が続いたりするの、リアルな女の子って感じでよかった。
周りは上流家庭の子だから、孤児院育ちで世間知らずな主人公は恥をかいたり引け目を感じつつ、健気に学びを得て自分を失わないの好感。あしながおじさんからの過度な支援は決して受け取らないの、一貫としててかっこよかった。でも甘え上手というか、可愛いんだよなあ。手紙に添えられてる絵がたびたびあって、上手いとか可愛い絵じゃなくてユーモラスな感じなんだけど、それを描いてる主人公を思うと可愛い。
あしながおじさんがプレゼントを大量にくれたり、お小遣いくれたり、超甘やかしてくるの最高すぎた。高価な帽子買った友達の話を書いたら、帽子代の小切手くれるし、外国旅行の話出したら外国旅行プレゼントするし、甘やかしすぎてもはや笑う。でもそれを断る主人公が健気やわ。
夏休みに農場に来いとか、奨学金断れとか、束縛強すぎてウケる。
夏休みに友達と過ごすの楽しみ!って手紙に、農場に来なさい。って返事するメンタル強すぎる。でもそこがなんで!?ってなって一番テンション上がった。あと外国旅行に来させたくて必死なのもいい。笑
解説で、原題はdaddylonglegsであり、訳ではおじさまと手紙で呼びかけていたが、パパと呼びかけていたとあって、おじさま、もいいけど、パパ、はまた意味違ってくるやん…身寄りのないことを気にする主人公が、家族にあてるように書く手紙でパパって呼びかけてたの…?最高…?ってなった。
続きが欲しいくらいに面白かったし、ドラマチックなエンタメ作品だった。現代のなろう系作品っぽさがあって、令和日本にぴったりハマる良さがある。 -
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ウェブスターの新しい小説を読めるなんて!
幸せすぎる!
もちろん既に邦訳は半世紀まえにもあったそう。
私はタイトルしかしらず、半世紀以上の時を経て読めた次第。
アメリカ女性のフィニッシュスクールと言われる、
お堅い寄宿舎での、パティのイタズラが語られる。
こんなことして大丈夫?と不安になるのは、私の年齢のせい?
でも、痛快。生徒ならパティを応援しちゃう!
作者自身の若き日が投影されているのだとか。
早世したため、寡作な作家の世界を堪能できる、幸せな幸せな一冊。
ああ、巡り会えて本当によかった。
どの章もよいのだけれど、「ばあばとじいじのハネムーン」に惹かれるのは、今の私ならではだろうな。 -
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『おちゃめなパティ』
本当におちゃめが過ぎるぞ♡パティちゃん
舞台は寄宿学校。
先生との対立だったり、恋バナや友情
人助けや絶体絶命の大ピンチなど…
内容は盛りだくさんの全十二章。
自分に正直で…
きちんと自分で考えて行動するという
強さを持ってるパティちゃん。
とってもチャーミング❤️
私の好きなおはなしは…
「ラテン語ストライキ」
「はしから三番目の彼」
「ばあばとじいじのハネムーン」
「秘密結社SAS」
「タマネギと蘭の花」
「レモンパイとモンキーレンチ」
…えっこんなになっちゃった?
「〝ボビーおじさん”」もいれちゃおうっと。
もう…本当に面白いの♡
原書は百年以上前に刊行されたんですって。
『ジーン・ウェブスター』って言ったら、
「あしながおじさん」が有名ですよね♪
私も小学生の頃、図書室で借りたっけなぁ…
『あしながおじさん』『赤毛のアン』
『若草物語』『幸福な王子』他にもいろいろ…
小学生の頃に読んだ本。
いま読んだら…きっと違うんだろうなぁ
いい意味でねっ✨
「おちゃめなパティ」大変、面白かったです♪
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Posted by ブクログ
ピンクの表紙が可愛くて思わず買って、久々に読んだら、記憶にある印象と少しずれていて。新訳(岩本正恵さん)のせいだった。前の訳も当然良いんだけれど、より今どきというか。最初はちょっと慣れなかったけど、すいすい読みやすいし(文字も大きい)、ジュディもイキイキとして可愛かった。読み手が年取った分、孤児であることへの葛藤、卑屈さ、何よりも家族に対する渇望が胸に迫ってきて切なかった。あしながおじさんは、それをちゃんと分かっているんだろうか、若い男性に嫉妬しているばかりじゃダメだぞ、と余計なツッコミを心の中でしてしまいました。「続・あしながおじさん」も大好きなので、また新訳を読んでみよう。
訳者の岩本正恵さん、残念ながらお亡くなりになったそうだ。この本が最後の仕事だったらしい。続編は、また違う人の訳になるみたい。 -
Posted by ブクログ
はらはらどきどきしないものを、本棚から探したら、なにこれめっちゃ面白い!!!!!
そういえばあしながおじさん、好きでした。
小公女も若草物語も秘密の花園も響かなかったけど、あしながおじさんだけ好き。とても好き。
この好みって人格に影響を及ぼしている気がする。
孤児院の経営に悪戦苦闘するサリーを応援したくなる。
人と人との対峙、以外のやつですね。
てゆうかジュディよりサリーの方が好きかも。
正直、あしながおじさんは途中で飽きちゃったのですが(好きとは。。。?)、
続のほうはもう終わらないでほしい、もっとサリーの活躍を見たい、これから楽しいことたくさんあるのに、という気持ちであっという間に読んでしまいました。
勇気があって怖いもの知らず、でも馬鹿じゃない。
素敵なことをどんどん思いついて行動に移して、優しくて思いやりがあってユーモアもある、こんな赤毛の女の子になってみたい。
たくさんけんかしてはしゃいで頭を捻って助け合って、ああ!素敵すぎて書ききれない。
にしても時代のせいか名前がださいよ!
もっとゼルダとかは20年くらい後か、サリンジャーは名前の付け方がかっこいい。ゾーイとか。
孤児院、ですね。何かできることがあれば行動したくなりました。
ソーシャルワーカーはそれはそれは大変だろうけれど、サリーが言うみたいにお休みの日だけ遊びに連れて行ってあげる、花嫁修行があるのなら、父親になるための教育だってあっていいはずだ、ってすごくいいと思う。
もちろん現代から見れば差別的だったり、お百姓さんの奥さんとして来てくれた人に子守を任せるのは図々しいというか契約違反では?とか思うことはあれど、
ある意味今より自由に行動して良い時代だったのかも。
だから夢中になれることに出会えるって最高。
ちなみにわたしのは角川文庫なのでこれではなくて、翻訳も町田日出子と村岡花子。
主に町田日出子が訳したらしいのでカタカナも多い。村岡花子はあんましカタカナ使わないような印象。
古すぎてバーコードもついていなかったのでこちらで登録。
新刊リストはシアーロック•ホウムズの冒険ですって。誰が訳したんでしょう。
普段読み終わった本は片っ端から売っぱらう、なんなら上巻だけでもというせっかちぶりなのですが、これは売らないで持っておこう。
たまにしか行かない古本屋は大人向けの文庫はとても少ないのに、あんまり品揃えが良いので読んでは保管用にしてしまう。
相性が良いのでしょうか。
今年は良い本にたくさん出会えているけれど、これがベストかもしれない。
相手に理想を押し付けられるとき。
ああ、この人は私自身のことは見ていないんだな、と思う。
逆も然り。なのにすぐ忘れてしまう。
肝に銘じておこう。