あらすじ
ジュディは孤児院を出たあと、ある人物の援助で大学へいけることになりました。その条件は、大学での生活を手紙に書いて送ること。作家志望のジュディは楽しい手紙をたくさん送ります。でも「ある人物」とは一体? さくさく読める世界名作シリーズ第15巻。
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Posted by ブクログ
最近読んだ作品の中で一番好き。
貧乏人が援助されるただのシンデレラストーリーかと思ったら、エンタメ性に優れたラブコメだった。ほぼときメモガールズサイドです。ときめくし、主人公の健気さに感動したし、辛い少女時代を過ごした主人公の人生が上向きになる明るいストーリーだった。
手紙形式で読みやすかった。何度でも読み返したくなる。
感情的な手紙の後、後悔の手紙が続いたりするの、リアルな女の子って感じでよかった。
周りは上流家庭の子だから、孤児院育ちで世間知らずな主人公は恥をかいたり引け目を感じつつ、健気に学びを得て自分を失わないの好感。あしながおじさんからの過度な支援は決して受け取らないの、一貫としててかっこよかった。でも甘え上手というか、可愛いんだよなあ。手紙に添えられてる絵がたびたびあって、上手いとか可愛い絵じゃなくてユーモラスな感じなんだけど、それを描いてる主人公を思うと可愛い。
あしながおじさんがプレゼントを大量にくれたり、お小遣いくれたり、超甘やかしてくるの最高すぎた。高価な帽子買った友達の話を書いたら、帽子代の小切手くれるし、外国旅行の話出したら外国旅行プレゼントするし、甘やかしすぎてもはや笑う。でもそれを断る主人公が健気やわ。
夏休みに農場に来いとか、奨学金断れとか、束縛強すぎてウケる。
夏休みに友達と過ごすの楽しみ!って手紙に、農場に来なさい。って返事するメンタル強すぎる。でもそこがなんで!?ってなって一番テンション上がった。あと外国旅行に来させたくて必死なのもいい。笑
解説で、原題はdaddylonglegsであり、訳ではおじさまと手紙で呼びかけていたが、パパと呼びかけていたとあって、おじさま、もいいけど、パパ、はまた意味違ってくるやん…身寄りのないことを気にする主人公が、家族にあてるように書く手紙でパパって呼びかけてたの…?最高…?ってなった。
続きが欲しいくらいに面白かったし、ドラマチックなエンタメ作品だった。現代のなろう系作品っぽさがあって、令和日本にぴったりハマる良さがある。
Posted by ブクログ
2.3年から。孤児院から大学へ行かせてくれたあしながおじさんへ宛てた手紙の中に、ジルーシャの成長とその日々の物語を読むことができる作品。手紙だからこそ楽しく気持ちが伝わるのが良い。名作の良さを味わえる。