ジーン・ウェブスターのレビュー一覧

  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    私は電車もコンビニもないド田舎で生まれ育ったので、進学当初の世間知らずさ・焦燥感は痛いほどわかる。(苦い思い出…。)

    想像力がテーマの一つに思った。
    ジュディも言ってたけど、なんでもかんでも与えられると感覚が麻痺してしまう。
    あしながおじさんがなかなか正体を明かさないのも、作家となるべく励むジュディの想像力を奪わないのに一役買っている。
    とすると、現代のスマホ一つでなんでも調べられちゃうのって、一時的な知識の詰め込みには良いかもしれないけど、実は人間の内面的成長にとっては非常に貧しい行為なんじゃなかろうか。

    進学を機に孤児院の外を知ったジュディは、勉強して、本を読み、書いて、遊んで、働いて

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    2025年05月19日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    12話の短編集。主人公や仲間がある生徒のベッドにわざとホットチョコレートをぶっちゃかすとか、さらにゼリーも追加でぶっちゃかすとか、いじめすぎると引いた部分も。家の前で騒いで、病人がいるんですよと知らない人に叱られた後に笑ってるのも人格を疑う。

    どの話もハッピーエンドだけど、いたずらといじめは紙一重ですよ、パティ。

    高校生とのことだけど、あしながおじさんと同様、鬼ごっこ的な遊びを外で元気いっぱいに遊べるのは羨ましい。

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    2025年04月02日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    ここにもスコットランド人が出てきて、至る所に登場するな、そんなに味のある性格だろうかと思った。私がスコットランドを変態的に愛しているから目に付くだけかもしれないが。

    あしながおじさんみたいな変態が出てこなかったのでこちらは気持ちよく読めた。最初は自分にまつわる事を嫌がるサリーに押し付け、自分は旦那と新婚生活を遠方でエンジョイしているジュディをどうかと思ったけど。

    サリーが、大変でも生き甲斐のある人生を見つけたようで良かった。この本にぴったりのことわざは、「災い転じて福となす」かな。私も人間の良いところを見てみたい。

    訳者が変わって読みにくくなった点は残念。

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    2025年02月16日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    おちゃめなパティというタイトルから、トラブルメーカーの腕白な女の子という印象を当然受けるが、+成績上位であることもあり、特に屁理屈でラテン語ストライキを1人だろうと実行するのは、そのこともあるからこそ教師も若干指摘しずらいのだろうなと。
    ロマンスを巡る騒ぎや生徒自身が抱える問題など学校内での物語も騒がしく面白い中、個人的には“タマネギと蘭の花“、それに続く“レモンパイとモンキーレンチ“の話が特に好きだった。
    庭師との出会いと、泥棒との出会いと、まさかの紹介状を書いての斡旋。内容もさすがもっともらしくて説得力があり、パティの頭の良さを感じる。行動力の強さもそうだが。

    本書紹介のあらすじが、わざ

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    2025年02月15日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    星5にしたかった⋯。ジュディの「おじさまは禿げていますか?」のしつこさや、質問はもう金輪際しないと書いてからの次の行の質問など、ふふっと笑えるユーモアが良かった。絵が下手くそなのも好き。

    なのに、やっぱそうだよね。あしながおじさんキモすぎるよね。ジュディが楽しみにしていたサリーの家に行くことを頑なに許さなかったところからキモさの片鱗が出てきた。理由を言わずに束縛するのは最低。サリーの兄のジミーに取られたくなかったからだと思っちゃうけど?

    最初はジュディに言われてちゃっかり会いに行くことに可愛らしさを感じたけど、相手には知らせずフェアじゃない。

    そもそも、女の子が嫌いだと言うのになぜジュデ

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    2025年02月09日
  • おちゃめなパティ(新潮文庫)

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    キャラクターがみんな活き活きしていてとても可愛らしいです。こちらまで元気とときめきを貰えました。表紙のかわいさと相まってにお気に入りの本です。

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    2024年12月08日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    新訳になっての、読み直し。こちらはジュディ・アボットの友人、サリー・マクブライドが主人公。かつてジュディがいたジョン・グリアー孤児院の、新しい院長となって奮闘する話である。「あしながおじさん」がいわゆるシンデレラストーリーなら、この「続あしながおじさん」は、世間知らずのお嬢様が、孤児院経営に携りながら、女性の幸せと結婚、自立をひたすら追求する話である。当時からこっちの話の方が好きだったけれど、より身近に感じられるテーマだったからだと今では分かる。サリーが負けん気が強くて、屈託がなく明るいのが良い。孤児院がどんどん良くなって、子ども達がいきいきしていく様子もすごく楽しく面白かった。

    作者のウェ

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    2024年11月13日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大半が主人公であるジュディの書いた手紙、という形になっているので読み心地は軽いです。
    勉強して、遊んで、友情を育んで、元気に生活するジュディはかなりおもしろいやつです。楽しく読めます。
    ……が、私は読み終わったあとは「あしながおじさん気持ち悪いな!!!」という感想でいっぱいでした。金銭援助している立場を利用してジュディを縛ったり、正体を隠して近付いて好感度上げようとしたり、振られたら寝込んで、頑なに隠してきた正体を明かしたり……。
    ジュディが幸せならOKですと言いたいところですが、いややっぱりあしながおじさん気持ち悪くない?

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    2024年09月17日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    ★★★★☆アニメか何かで結末がなんとなく分かっていましたが、結末に至るまでの内容を知りたくて読んでみました。あしながおじさんへのジュディの手紙が本当に面白く成長していく様子がよくわかります。結末も分かっていた通りのハッピーエンドでした。

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    2024年07月14日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    孤児院にいたジュディは、あしながおじさんに手紙を書くことを条件に大学への進学ができることに。日々の暮らしや思いを細かくジュディは手紙にする。あしながおじさんが認めるように、ジュディの軽妙で独特な文章表現はとても魅力的。全てがジュディの視点からの物語のため、あしながおじさんの行動の背景に考察しがいがあるのも面白い。

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    2024年03月20日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あしながおじさんの続編。
    ジュディの友人サリーが孤児院の院長として奮闘する物語。
    あしながおじさん同様、サリーの書く手紙で物語が進んでいく。イラストがとっても可愛い。
    サリーが新米院長として不満タラタラに(!)けれどガッツを持って働く姿、どんな困難にもユーモアを持って立ち向かう姿がかっこいい。
    私は「先生」宛の手紙が一番好き。じれったいなあ、もう!とソワソワしながら読んだ。
    そしてとびきりのハッピーエンドに、にっこりしながら本を閉じた。
    正直、古い偏見に時代を感じる部分もあるけれど、(しっかりあとがきでフォローされていた)やっぱり心躍るハッピーなお話だった。

    ただ、孤児院の子供にあてがわれた

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    2024年02月22日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    前回福音館の坪井郁美さん訳で読んだのだけど、読書会を機にこちらの訳を。

    まず、表紙がかわいいです。
    手紙の中に添えられていた、ジュディが(作者が)描いたイラストたちが、絶妙なデザインで使われています。

    前回読んだ時はそこまで感動していなかったはず。
    児童文学的だが、深刻さはないと。

    しかし今回はとても肯定的に読むことができました。以下読書会のメンバーの感想もよ含めて。

    ・物語としては単調だけど、かわいらしく、魅力的なジュディの手紙は読むのが楽しい。
    ・シンデレラストーリーと言ってしまえば それまでだが、ジュディが努力しているから、応援したくなる(少しくらいお洋服買ってもいいかと思える)

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    2024年02月15日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    この作品は、続あしながおじさん、と銘打ってあるけど該当する人物が話しに関わってるのはほんの一部だけで、原書のタイトルはあくまで『Dear Enemy』であり、そこが最大の焦点ってとこは間違ったらいけないな、と、読後の今に改めて感じる。

    無印では著者のウェブスターが実際に孤児・感化院で観察した人物のあくまでも理想形がジュディというキャラクターに投影されているように見え、続では集団そのものをまとめあげている人物サリーに加えて、その環境を包みこんでいるもう少し大きな社会を映し出そうとする著者の目線として描かれたもの、という意図のように思う。

    これは前作と同じ世界線で書簡体形式というスタイルが同じ

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    2024年01月31日
  • 続あしながおじさん(新潮文庫)

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    ネタバレ

    DEAR ENEMY、敵へ、つまりマクレイ先生へ。
    今作では、前作の主人公ジュディ宛(他)に、今度は友人のサリーが主人公として手紙を綴ることになる。
    ジュディらのすすめで孤児院の院長となり取り仕切ることになったサリーの日々。マクレイ先生とは馬が合わず、本人を目の前にして"敵"というニックネームで呼ぶなど、これはいかにも特別な関係になるのだろうなと期待した。

    時折登場する、特別愛嬌のあるアレグラを巡る話題が特に面白かった。孤児院に来た経緯から、彼女を引き取りたいと申し出されたものの、彼女を引き取るならその兄2人も一緒でないと、両親を失った家族がさらにバラバラになってしまう、

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    2023年08月17日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    ほぼ全編があしながおじさんへの手紙で構成される読みやすくて面白い作品。

    1人の女の子の内面的成長を軸に、貧富が何を産むのか、生きるとは、女性は社会の中でどうあるべきかというテーマに対しても洞察を得る事ができる。それらを等身大の女の子の言葉で語っているから理解しやすいし、世界を壊さない。

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    2023年08月11日
  • あしながおじさん

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    2.3年から。孤児院から大学へ行かせてくれたあしながおじさんへ宛てた手紙の中に、ジルーシャの成長とその日々の物語を読むことができる作品。手紙だからこそ楽しく気持ちが伝わるのが良い。名作の良さを味わえる。

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    2023年04月02日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    全て書簡の形式なのに、ひとつの恋愛が進行していくのは不思議な感じがする。ただ、小説としては物足りなさを覚えた。ずっと書簡を読み続けるのは、中々に退屈だからだ。

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    2023年02月19日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    童話なのかと思っていたが、思ったよりも長めの小説で驚いた。読み進めていくうちに、ジュディと一緒にあしながおじさんの正体を想像してしまった。
    途中途中の挿し絵から、まるで本当に少女の手紙の一部を盗み見ているかのようでなかなか面白かった。
    私はあしながおじさんの正体を全く予想できず、さらに面白かったので☆4。

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    2023年01月03日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    名作すぎて今さら内容を人に聞けない作品第一弾‼︎

    おびさん♪ありがとうございますm(_ _)m
    楽しく読みました〜‼︎
    なるほどこんな内容でこんな結末だったとは…
    なんて素敵なハッピーエンド‼︎

    ずーっと一方通行の手紙だったんですね(*_*)
    一ヵ月に一度の約束の手紙…三日に開けず出しまくりそして可愛い空想だらけの手紙笑
    なぜか時々大切なおじさまに暴言からの反省笑
    「おじさまはハゲですか?」何回も聞いてるし!
    手紙に書いてある絵が可愛いし笑えるし(°▽°)

    愛しいわジュディ‼︎
    子どもの頃読んでたら間違いなく"あしながおじさん”
    を夢見る乙女になったに違いないわ(〃ω〃)

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    2022年09月16日
  • あしながおじさん(新潮文庫)

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    手紙を通して伝わってくる愛が微笑ましい。
    すごく読みやすい本なので、読書が苦手な人も読みやすいと思います

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    2022年09月06日