カレル・チャペックのレビュー一覧

  • 園芸家12カ月 新装版

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    チェコの作家、カレルチャペックによる
    園芸愛好家の一年のエッセイ。

    園芸愛好家が毎月、庭のことについて
    どんな事を考え、行動しているかが書かれていた。

    園芸の事だから、牧歌的内容かと思いきや,
    結構刺激的だった。
    園芸家だからという訳ではなく、
    感性、文章がとても刺激的で面白かった。

    一つの事に夢中になっている人から
    出てくる感性っていえのは、
    やっぱり面白いなと思った。

    私も庭を素敵にしたいと思ったけど、
    この本で、本気の園芸愛を知り
    私には無理だろうなぁと諦めの気持ちになった。

    庭での作業は、
    初めたら無心になったり,自然との対話で
    生活や人との会話では出てこないような
    考えが出

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    2024年04月11日
  • 園芸家12カ月 新装版

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    ネタバレ

    1月から12月までの園芸家の毎日が綴られているエッセイ。
    チェコの首都での植物の名前が260?くらいでてきて、知ってるのは少し。調べながら読もうとしていたけど追いつかない。
    旅行へいくにも庭の植物が気になって帰る日を指折り数えていたり。
    植物が好きなひとだけでなくなにかに熱中することの素敵さを感じた。
    書かれた時代は厳しかったようだ。

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    2024年03月30日
  • ロボット RUR

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    ロボットの語源だと知識としては知っていた作品。巻末の作者の言葉にある通り、いわゆる機械のロボットとは少し違う人造人間的なロボットを作り出して破滅に追いやられる人間。希望のようなそうでもないような結末。1920年に書かれたのが不思議な内容。そしてこの初版2000部のチェコ語の作品があっという間に世界を席巻して1924年には日本でも上演され、1933年にはオックスフォード英語辞典にロボットいう言葉が収録されて、ロボットという言葉と概念(少しこの作品とは異なる形で)世界に定着するというのもなかなかすごいスピード感だ。

    そんな世界文学になったこの作品の作者として「世界文学はどうやってできるか」という

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    2023年11月19日
  • 白い病

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    「ロボット」という言葉を小説で最初に著した著者。序盤の病気の発生源からして、まるで現代の状況を予言していたかのようで驚かされます。

    内容は、パンデミックと戦争の両方とも解決しようとする、平和を希求して妥協を知らない医師の孤独な闘い。はたして彼は、国家を動かすことができるのかというお話し。最後の終わり方が、何かを暗示しているようで、考えさせられます。

    この戯曲が書かれたのが1937年。第一次世界大戦、スペイン風邪、世界恐慌などを経験。スペイン内戦が起きて、まさにナチスが台頭し始めた頃のこと。このような混沌とした世の中で、二度と戦争を起こして欲しくないと平和を願って書かれたと思います。しかし、

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    2023年10月02日
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション

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    ほぼ100年前の旅行記。
    筆者のカレル・チャペックはチェコ・プラハ出身の、ジャーナリスト・エッセイスト・小説家・劇作家。1924年の5月から7月にかけてイギリス国内を旅する。この間に書いた紀行文がプラハの新聞に連載され好評を博した。それを書籍化したものが本書。
    「あいさつ」と題された、筆者による前書きがある。その中に心を惹かれた文章があったので、少し長くなるが引用したい。イギリスで見た光景を思い浮かべて、筆者が考えたこと、感じたことである。私には、筆者が「旅とは何か」についてを語ってくれているように感じた。
    【引用】
    わたしが思い浮かべるのは、ただ、ケントにある一軒の赤い小さな家である。なんの

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    2023年08月15日
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション

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    チェコのジャーナリスト、小説家であるカレル・チャペックがイギリスに滞在した際のイギリスに関するエッセイ。

    カレル・チャペックについては、全然知らなかったのだけれど、「ロボット」という新語を世に広めた人らしい。へぇ。
    カレル・チャペックの旅行記としては、他に、イタリア、オランダ、スペインなどがあるけれど、この「イギリスだより」は特に好評を得て、人気もあるとのこと。へぇ。

    で、内容だけど、まぁこれが独特の表現で、ユーモアあり、奇抜な言い回しあり、でわかりにくいところも多々あるのだけれど、なんか楽しい。こういう文章をウィットに富むというのだろうか。イギリスやイギリス人に対して、ズバっと毒をはいた

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    2023年04月25日
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション

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    100年前のチェコ人作家カレルチャペックのイギリス旅行記。
    軽妙な語り口でイギリスを自分の国と比較しながら語る。
    時に称揚し時に皮肉ってみたり、どこか牧歌的な雰囲気が漂っていてのんびりと読むことが出来る。

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    2023年04月24日
  • 白い病

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    新型コロナ、そしてロシアの侵攻で世界が揺れ続ける中、こんな作品があったのか、と少し恐ろしくもなる作品でした。

    突然白い斑点が体中に現れ、死に至る疫病の流行する世界。そして舞台となる国家は戦争を推し進める総統によって支配されている。
    この二点が現実と合致してしまうことに恐ろしさとやりきれなさを思います。

    戯曲ということで最低限の登場人物の動作以外は、会話のみで話は進んで行きます。その分、想像力が必要とされるかもしれないけれど、セリフだけのため非常に早く読めました。

    それでいて内容は濃い。示唆的な部分、寓意的な部分と色々あって、考えさせられる部分もあり、登場人物の葛藤もセリフだけのためか、表

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    2023年02月19日
  • 白い病

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    コロナと戦争が同時並行で起きている現世において非常に示唆的な内容であり、結局人間の本質というのは変わっていないのではと思えた作品。自身の作り出した幻想に踊らされる国民によって、結果的に破滅に導かれる独裁者と、さらに附随する国民の混乱が文章のあとにも無限に想像できて恐ろしい。

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    2023年02月14日
  • 白い病

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    ネタバレ

    面白かった。
    1937年に発表された作品だけど、そのまま現代に通ずるのはなんとも悲しい。

    初めは枢密顧問官や軍事会社の社長、元帥など、支配者に対する批判の色が強い作品なのかと思ったが、読んでいくと彼らはかなり理性的で、主張も(ある程度)一貫しているように感じた。
    むしろ第二幕で登場する「父」が代表するように、メディアを通して情報を得て、自身に都合よく意見をころころ変える群衆こそ、平和の敵であり、批判の対象なのだと思う。

    狂乱状態の群衆が指導者の手に負えなくなるのは、様々な国家や宗教で実証済みだし、最終的にはその群衆たちが、己を破滅へと導いてしまうのも示唆的でよかった。

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    2022年12月15日
  • 白い病

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    ネタバレ

    チェコの作家カレルチャペックによる戯曲。
    軍国主義の国に致死性の伝染病「白い病」が流行する。対症療法しか為す術がなく多くの人が命を落とす中、ガレーン博士という町医者が特効薬を見つける。しかし、彼は貧しい人しか治療せず、お金持ちや権力を持つ人は、戦争を止めると約束しなければ治療しないと宣言する。
    「人が亡くなるのを放っておくのですか?」と問われた博士は、「では、人々が殺し合いをするのを、あなたは放っておくのか?」と切り返す。「これは医師としての務めなのです、戦争を防ぐことが!」

    この本は、『「その他の外国文学」の翻訳者たち』で紹介されていたのをきっかけに読んだ。チェコの作者の本を読んだのはおそ

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    2022年10月14日
  • 白い病

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    1937年刊行
    当時はナチスドイツを意識したであろう読者は、
    2020年出版時にはCOVID‑19を想像したことだろう。
    2022年は今はロシアの指導者に重ねて読んだ。

    ガレーン博士は存在するのだろうか。

    非常に読みやすかった。

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    2022年08月17日
  • 白い病

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    1930年代に出版された作品が2020年に再び出版された!
    読み始めて直ぐにその理由がよく分かりました。
    まさにコロナウイルスではないか!
    『白い病』という謎のウイルスにかかると皮膚に斑点ができ始め、やがて死にゆくのだ。中国から始まったことを匂わせているところも、まさに!という感じでした。
    治療法を見つけたがレーン博士に権力者たちは圧力をかけたり金に物をいわせたりするも、彼は戦争を今すぐやめる事を条件に出します。
    最後に、とても皮肉めいた、すごいオチが待っています。

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    2022年06月10日
  • 園芸家12カ月 新装版

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    われわれ園芸家は未来に生きているのだ―。草花をこよなく愛したチェコの作家、カレル・チャペックが描く、園芸愛好家の幸福な熱狂に満ちた一年。そのユーモラスな筆致で世界中の読者を魅了し続ける、無類に愉快な名エッセイ。


    挿絵まであってとってもかわいい本

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    2022年04月19日
  • 園芸家の一年

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    園芸を始めてまだ1年だが、すでにこのような思考になってきている。雨が恋しい、土の改良のことばかり考える、植物の名前にうるさくなる。。100年くらい昔の園芸家も今のそれと変わりないんだな。ユーモアに溢れる本書だが、解説を見るに、とても大変な時代に書かれたものであり、挿絵を描いている著者の兄も悲惨な最後を遂げたとのこと。このユーモアがその時の体制への批判。園芸家の人間くさい感覚や喜び、振る舞いが、それを許さない全体主義的な時代背景への抵抗なのかと思うと、今純粋に園芸を楽しめている私は、とっても幸せだ。

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    2022年02月07日
  • 白い病

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    ネタバレ

    1937年刊行の戯曲です。
    新型コロナパンデミックの今の一冊、ということで本屋さんで見つけて買いました。
    小一時間もあれば読めます。
    謎の疫病の治療薬を開発した一人の医師の、命を救いたいという想いや平和への願いと、戦争をしたい国家や民衆・・・。
    ラストは衝撃的でした。
    ファシズム批判の作品ですが、正義感・群集心理・倫理観・マスメディアについてなど…色々と考えさせられる作品でした。

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    2022年02月15日
  • 白い病

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    戦争前夜に流行した特異な感染症の特効薬を見つけた医師が、その公開と引き換えに世界平和を求めるが…

    戦争に突き進む大衆の愚鈍さと
    誰を治療し誰を治療しないかという倫理的問題

    コロナ禍のような不安定な世情では
    SF戯曲の持つ力が際立つ

    悲劇的結末がリアル

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    2022年01月24日
  • 白い病

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    ネタバレ

    初めて戯曲を最初から最後まで読んだけど、ほとんど台詞で構成されている分、なまじな小説よりは読みやすいなと感じた。

    感染症の治療と引き換えに平和を求めるという構図。
    2022年の日本人の感覚からすると「そんなの戦争してる場合じゃない」と思うけど、当時はそうでもなかったと思うと事の深刻さが少しは分かる気がする。


    なんか自然と
    「たいした奴だな。簡単に5人も死なせるなんて。こっちは1人助けるだけで精一杯だ。」
    というブラックジャックの台詞を思い出した。


    ラストはこうなるか・・!やられた!!という感じ。

    「『白い病』のこのような結末は、群衆の興奮、本能、激情と、それらを利用することに手を染

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    2022年01月10日
  • 園芸家の一年

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    年年歳歳花も同じからずっていう本。

    園芸を趣味とする人の日々と業の深さをおもしろおかしく綴った軽いエッセイなんだけど、いとうせいこうさんの解説を読み、書かれた時代や社会背景を知ると、受け取り手としてのこちら側の本の味わい方が良い意味で大きく変わる。



    『真正の、最善のものは、わたしたちの前方、未来にある。これからの一年、また一年は、成長と美を加えていく。神様のおかげで、ありがたいことに、わたしたちはまたもう一年、未来に進むのだ!』

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    2022年01月08日
  • 白い病

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    50才前後になると皮膚に大理石のような白い斑点が出来死にいたる伝染病が流行しひとりの医師が治療薬開発に成功するが治療にあたりその条件が貧しい人と軍拡反対することだった。ユダヤ人だったカレルチャペルの愛するチェコがナチスドイツに併合される頃の作品。いろいろと考えさせられます

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    2021年11月23日