高橋ユキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山口県で起きた一夜にして5人の命が奪われた事件のルポ。2013年の事件だから11年経つのか。犯人は死刑判決を受けて勾留中だが、自宅に貼られていた「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」の川柳で今も記憶に残る。当初、村八分にされた犯人が、津山30人殺しよろしく村人を次々襲った事件として報道されたような記憶もあるし、漠然とそう理解していたが、作者の調査によってそれは否定される。確かに村の中ではいじめのようなことや不可解な盗難事件などもあったし、村中噂話は多かったようだが、犯人が村八分にされたというわけではないようだ。犯人が妄想性障害であり、病気の一環としての殺意の芽生えに言及しており、昭和大医学部教授の岩
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Posted by ブクログ
初めてノンフィクション作品
大変な事件のノンフィクションなので読む前はちょっと怖いしマイナスな感じは嫌だと躊躇したけど 以前周南市に住んでいた事もあり気になって読んでみた。思ってたような暗さは全くなくてどんどん引き込まれてしまった。読んでる間
「これは実際の話」と何回も頭で確認してしまった。小さな事が生々しく感じる。
刑法39条、、、大変な事件を起こす人は それだけですでに精神疾患があるような気もする。
どんな背景があったとしても。
話題性で判決が変わっている点など ちょっと
びっくりした。
田舎の話だけども どこでも起こり得る人間の
心の奥深いとこを感じた本だった。
またノンフィクション読ん -
無料版購入済み
意外と?おもしろかった
古い感じだけど、ていねいで細かい絵。
目が大きくてキラキラ…
内容は、ちょっとギャグが入った魔法とお姫様の話し。
お姫様がお姫様らしくなくていいけど、ちょっとバカ…。
思ってたより良かった。 -
Posted by ブクログ
2013年7月、山口県周南市の金峰(みたけ)地区の郷集落で起こった5人の殺害と放火事件。犯人の家の窓には「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」の貼り紙。でもこれは当時マスコミやネットで騒がれたような犯行予告ではなかった──。
何度も現地に足を運んで住民たちから聞き込みをし、ときに警戒されたり嫌がられたりしつつもめげずに訪問を重ねるなかで、やがて報道と裁判が到達したのとは別の真相が明らかになっていく。閉ざされた狭い集落において、人間関係の良否はまさに死活問題。犯人の直筆の手紙の異様にくねくねとした筆跡がすごかった。
【目次】
1:発生
2:夜這い
3:郷
4:ワタル
5:その父、保見友一
6:疑 -
Posted by ブクログ
気になっていたタイトル。
以下、ネタバレ含みます、注意。
山口連続殺人放火事件を追って、限界集落に踏み込む筆者。
残っている村人との会話から、見えてくる男の背景とは……。
「真相」を冠した章があって、どんな内容が語られるかとドキドキしたのだけど。
読み終わって、色々考えさせられることがある。
それぞれの人の主観の中で事件は語られていくんだなぁというのが、最初の感想だった。
たとえば、それが「被害妄想」に端を発したことだったとして、それは環境的要因や社会的要因が悪化させたとも言えるんじゃないか、とか。
集落にある「噂」と「孤立」という抜けられない図式がもたらしてきた不幸って何なんだろ -
Posted by ブクログ
猟奇的な事件は実際に起こる。犯人を駆り立てるものは何だろうと興味を持った。
著者何度も現地に足を運び、疎まれながらも丁寧に取材した。本を読むとその成果は十分伝わってくる。
犯人に同情の余地はない。そもそもコミュニケーション能力に乏しい人間が、限界集落のような濃密な地域に生活拠点を移したのが間違いだ。「助け合い」「思いやり」など期待したのが間違いだ。この事件は起こるべくして起こったのだ。
今後また集落、いや都会で悲惨な事件は起こるんだろうなと憂う。どこかで孤立した人間が妄想を募らせ、自称『正義の鉄槌』を下す準備をしている。そして私たちはそれを防ぐ術を未だ知らない。