高橋ユキのレビュー一覧
-
ネタバレ 無料版購入済み
ルナリア姫ダイタンですね
思いあぐねて再び魔術師?の許を訪ねた姫、多分そうするんだろうなぁと思ったように、服を脱いで好きにして良いわよと誘いますが、お相手が紳士で良かったですね。(まぁ、そういうエッチなまんがでもないでしょうし)もう少し女体、見せても良かったかな……
まぁそれはともかく、お城に彼を呼び寄せて、続き、気になりますね。 -
ネタバレ 無料版購入済み
ワガママお姫様は悪くはないです
むしろ割と好きですね。
コメディタッチで、その辺は良いです。ただ、いかんせんお金がないみたいなので、やりくりに四苦八苦する主婦みたいになっていましたね。
ちゃんとお目目は少女まんがっぽかったですね。 -
匿名
ネタバレ 購入済み真相は闇の中……?
2023年4月読了。
昔、とある対談番組で、○○地方出身の著名人達が(自分達を育んだ)地元愛を散々語り合っていたのだが、番組の終わり間際に突然、「でも、田舎の人達って、(当人が居なくなると)直ぐに悪口言い始めますよね…」と笑って話し終えていたのを見て、しばし目が点に成った記憶が有る。
その時は思わず「結局、ディスってるんじゃん!」と笑ってしまったのだが、一緒に見ていた地方出身の妻が「私には笑えない…」と真顔でボソッと呟いて、驚いた事があった。「世間体を過度に気にする」「周りの家に見られたら(聞かれたら)会わす顔が無い」…こう云った心理は、「都会か田舎かに関係無く」閉鎖的な環境下で起こり易いのかも知れない、と考えると他人事の様に笑えない事実で有ることに気付かされた。つまり、本書の舞台となった「地域」だけの問題では無いのだ。
大人というものは平気で、子供達に「イジメはいけません」などと教えるが、大人の社会でも「○○ハラ」に代表される「イジメ」は厳然として存在するし、「差別感情」は人間の心から「根絶やし」にすることは出来ない。
「村八分」と何ら変わりは無いのだ。
こうした人間の心の「負の側面」を考える時、憶測や先入観が入り込むと一層闇は深く成り、人の目や精神を狂わせてしまうのだろう。
正直に言って、本書は「ノンフィクションとして素晴らしい」とは残念ながら言えない。著者の心の「ブレ」がそのまま記されていて、客観性に乏しい文章も多い。「真相の探求」より「その地の空気に呑み込まれている」感情的な記述が多いからだ。本当に「有罪」なのか、「死刑が妥当」なのか、終盤は急に被害者遺族の心理に寄り添い過ぎてしまっていて、そのまま流されてしまった感も強い。
しかし「世間体」や「うわさ」と云う得体の知れないものは、確実に私達の周りに存在し、人の心をここまで惑わさせるのだと云う、何よりの「気付き」を示唆してくれる格好のルポルタージュだとも言えるのが、本書を一気読みさせる「力」と成っているのは確かだ。
被告人の精神が「既に」壊れていたのか、あの地域の「何かが」彼をそこまで追い込んだのか、「人の心の醜さ」が真相を闇の中へ隠しているとしか言い様の無い、寒々とした感傷的な気持ちで読み終えた。
-
Posted by ブクログ
高橋ユキ『つけびの村 山口連続殺人放火事件を追う』小学館文庫。
2013年に起きた山口連続殺人事件の背景に迫るノンフィクション。事件から10年という節目に新章となる「村のその後」を書き下ろし、加筆、文庫化。
何かテーマを持って事件についての大きな謎を解き明かすという訳ではなく、報道では伝えられない細部に肉付けしたようなノンフィクションだった。
2013年7月、僅か8世帯12人が暮らす山口県の限界集落で、一晩のうちに5人が殺害され、2軒の家が燃やされる事件が発生した。被疑者として逮捕された保見光成は裁判で死刑を言い渡される。
著者は取材を通じて、犯人である保見の異常な性格と行動と、住人の噂が飛び交い、村八分と犯罪が半ば常態化した閉ざされた異様な集落の実態を明らかにする。
本体価格720円
★★★ -
Posted by ブクログ
ネタバレ逃げるが勝ち
~脱走犯たちの告白
著者:高橋ユキ
発行:2022年6月6日
小学館新書
「Slow News」(調査報道サイト)での連載を加筆修正
タイトルからは「逃げるが勝ち」を人生訓にしているエッセイのように思えてしまうが、サブタイトルにあるように、3人の脱走犯たちを中心に彼らの告白文や手記などに加え、彼らが逃走していた街の人々への取材で構成されたノンフィクション。記憶にも新しい2人の逃走劇については、著者自らが潜伏先だった街で取材したり、逃走犯に直接書いてもらったりした文などで構成。もう1人は「昭和の脱走王」について、資料などをもとにルポしている。また、最後のまとめの章では短くいろいろな脱走者、逃走者について書いているが、日産のカルロス・ゴーンも登場する。
1.尾道水道を泳いで渡った脱走犯
〝塀のない刑務所〟という言葉をよく聞く。日本には市原刑務所(千葉県)、網走刑務所・二見ケ岡農場など4か所あり、1955年から設置されていったという。
その一つ、松山刑務所大井造船作業所は1961年に開所した。民間造船所「新来島どっく大西工場」内にあり、敷地内にある5階建ての「友愛寮」で共同生活をしながら仕事場に通う。寮の部屋に鍵や鉄格子はない。初犯で刑期が10年未満、概ね45歳以下で協調性がある模範的な受刑者というような条件を満たした受刑者ばかり。もちろん、松山刑務所本体には普通の刑務所施設があり、他の受刑者たちが入っている。
2018年4月、ここから逃走し、車を盗んで離党の向島に入り、何軒かの空き家に2週間ほど潜伏。今度は尾道水道を泳いで渡って本州へと入った。距離は200メートルしかなかったが、尾道水道の潮の流れが速く、流され流されして1時間。最後は死を覚悟して仰向けに浮かんでいるだけだった。やっとのことで本州側に上陸したが、人家の屋根裏に入るなどそこからまた潜伏生活が始まる。結局、23日の逃亡生活ののち、捕まった。
本を読んでいると、この事件のこと、段々思い出してくる。
残りの刑期も長くなく、自由がある程度ある施設で過ごしていたのに、なぜ脱走したのか。不満があったと彼は言う。それは、一般の刑務所にありがちな人権侵害的なことよりも、受刑者でつくる自治組織の幹部との折り合いが悪い、というようなレベルの違う部分での不満だった。その反省から、今は週末だけ松山刑務所に戻し、個室で過ごさせているという。これも感覚的に一般人にはおもしろい話。
著者が潜伏先だった向島を訪ねて住民たちに話を聞くと、彼らは逃走犯に好意的だった。みんな「野宮くん」と親しげ。逆に「どうしてるの?」と聞かれたりもしたそうだ。逃げているとのニュースが流れていたとき、人々は心配したという。「お腹がすいているのではないか?出てくればご飯食べさせてあげるのに」と。
ある住民は、逃走のニュースが流れた日、子供が小学校に遅刻しそうになって車で送ったところ、検問で渋滞してかなり遅刻してしまったという。校門に駆け込んだところ、NHKかどこかが取材していて、そのニュース番組では「小学生が怯えて登校しています」と言っていたので、家族みんなで大笑いしたという。ただ遅刻して怒られそうだっただけなのに、と。
2.富田林警察署の面会室を破って逃げた犯人
弁護士との接見後、面会室のプラスチックの一部を剥がしてその隙間から逃げ出した容疑者。彼は四国を自転車で回り、「日本一周中」のプレートをつけ、出会った人たちとも気軽に記念撮影をしていた。これは記憶に新しい。脱走したのは、2018年8月だった。
弁護士との接見時、警察官は席を外す。だから、接見が終わって弁護士が帰り、その後、容疑者が逃走しても1時間半以上、気づかなかった。大失態だったが、担当の警察官(巡査部長)は、内規で禁止されているスマホを持ち込み、エロ動画を見ていたとのこと。
四国からしまなみ海道を渡って広島県、そして山口県へと入り、周防大島町で過ごす。なんども警察に事情を聞かれるなどしたが、キャンプしながら自転車で日本一周していると普通に答え、なにも疑われずに捕まることもなかった。逆に暗いので気をつけてくださいと警察官から心配の声を掛けられることもあったという。最後は、周南市で万引きをして捕まり、激しく抵抗したために逃走犯であることがばれた。捕まえた万引きGメンは、5時の仕事終わりまであと5分だった。
大阪のある建設会社が、有力な情報提供者に300万円の懸賞金を出した。すると、LINEであっという間にヤクザ界に情報が広まり、ヤクザがどっと動き出したという(アサヒ芸能)。
彼は強制性交等罪など凶悪犯だった。しかし、公判では強制性交罪などわいせつ系については自らの犯行を否定し、「ヨダソウマ」という人物がやったと主張した。ひっくり返すと「マ、ウソダヨ」になるとの報道もあった。
彼が滞在したところは、サイクリストの聖地になった。彼が万引きしたものや購入したものが売れたという。タコ飯を万引きしたというテレビでの情報があり、タコ飯が結構売れた。逮捕時に所持金が数百円しかなかったのに、それでも買いたかったものとして150円の「鳩子てんぷら」も売れたという。どちらも逮捕直前に宿泊していた道の駅「上関海峡」。
3.昭和の脱獄王
白鳥由栄(よしえ)は、計4回、逃げている。網走刑務所の旧舎を移築して再現した「博物館 網走監獄」にいくと、「五翼放射状平屋舎房」があり、そのなかの一つに案内があったのを覚えている。この本を読むと、それが脱獄王・白鳥が収監され、逃げ出した部屋だということが分かる。
彼は、非常に運動神経がいいことに加え、〝特異体質〟であった。手足の裏の皮膚を伸縮させて吸盤のようにできること、そして、体中の関節を自由に外すことができること。首さえ出入りできる穴があれば、猫のようにそこから全身を出すことができた。20センチ×40センチの監視口からも脱走した。彼を取材したジャーナリストによると、松の木の根っこのようなごつごつした肩をしていたらしいが、首を回すと音がして、だらーんと肩が外れるという。痛くないと本人。クッと自分で戻す。
青森刑務所柳町支所(公判が開かれる前)、秋田刑務所、網走刑務所、札幌刑務所から逃げ出した。
*********
欧米では、保釈を捜査側が利用することもある。保釈中に尾行し、どこでどういう証拠隠滅をするのかを調べ、新たな証拠をつかむという、いわばチャンスとして利用することがある。
また、欧米では保釈保証会社がビジネスとして成り立っている。保釈される数が多いので成り立つらしい。しかし、保釈金を出している会社としては、彼らが逃走しないように監視をする。 -
Posted by ブクログ
よく取材したなという意味ではすごいと思う。読んで面白かったかというと、今一つ。それは書籍化するために無理して分量を増やしたように見える点があるから。精神科医への取材は面白い切り口だったと思う。ルポタージュに拘らず、なぜ集落でうわさは起きるのかや、郷集落の中が悪いのかなどは、社会学者にヒアリングしてもよかったと思う。
ルポタージュとしてはそもそものつけびとなったもう一つの放火について掘り下げられたらもっと面白かったけど、存命の方のことがあるから書けなかったのかもしれない。
いずれにせよ、精神鑑定による判決の余地の基準が定まっていないことへの筆者の意見はなるほどと思うが、こういうことに今の投票では全く意見を反映させられない気がする…
途中の現地写真が一番迫力があって怖かった。女性1人でよくこんな取材したなと、許した旦那さんもまたすごいと思う。 -
Posted by ブクログ
刊行されたとき、読む勇気が無かった。
私自身も、この事件は「村八分にされた村人の犯行」と思い込んでいたから。
亡くなった方には悪いけれど
どこか同情を引く事件だと思っていたので
犯人の心情が書かれているだろうと考え
興味本位で読むことを躊躇った。
それは、大きな間違いだったのだけれど。
丁寧に取材を重ね事件の真相に迫る。
村人に対して、いいことも、悪いことも隠すことなく書かれている。
「うわさ」が犯人を追い詰めたとしたら。
あとがき P295
〈土地で実際に囁かれるうわさ話、そして小さな事件は、なにも金峰地区に限って存在するわけではない〉
過疎化が進む村と限らず、どこででも起こりうる事件だと改めて感じた。 -
Posted by ブクログ
ふたりの脱走犯との、手紙のやりとりや、脱走王の異名を持ち、4度の脱走歴をもつ白鳥由栄。そして、カルロス・ゴーン。
松山刑務所が塀のない刑務所で、日本には4つしかないということをはじめて知りました。比較的、自由であるからこそ、人間関係に辛くなり逃げ出したということでしょうか。最後に脱走犯が捕まるときに、ホッとしたというのは印象的でした。
自転車で2ヶ月近く、逃げ回ったひとも凄いと思うけど、逃げるには運も必要かもしれませんが、お金こそが必要だと感じました。
いつかは捕まるとは言え、警察の失態というものも、決して終わることがないなと思いました。脱走王の話に、人の油断があるからこそ、脱走ができるみたいな話もあり、人である以上、完璧を望むのは難しいのかなと感じた部分もあります。それたと困るのですが。
日本の司法が自白編重主義の話や、保釈金の話、海外の保釈後のGPSを付けて監視するなど、人権との兼ね合いもあったりするかもしれませんが、日本でも考えても良いのではと思う視点もありました。 -
ネタバレ 購入済み
今回の被験者はあまりにも自業自得で
同情の余地無しという気持ちです。
この母親の元に生まれてきてしまったことに関しては最大限に同情するけれど。
どんな人生が待っているのだろうか -
Posted by ブクログ
8世帯12人しかいない山間の集落で5人が殺された山口連続殺人放火事件。発生当時、報道やネットでは「田舎特有のイジメや嫌がらせがあり、その復讐だった」とまことしやかに語られていた。
裁判では、そのようなイジメ嫌がらせは無く、加害者は村人からあらぬ噂を立てられているという「妄想」をつのらせた結果の犯行であるとして、死刑が確定した。
筆者の丹念な取材の結果、次のようなことが分かった。
①判決のとおり、イジメや嫌がらせは無かった
②村では当時も今も、あることないことの噂話であふれているのは事実だった
③加害者は強い妄想性障害を持っており、犯行時にはほぼ統合失調症患者と同様な症状にあった。
つまり、報道やネットで言われていたことは①は間違っており②はそのとおり、裁判で言われていたことは①はそのとおりだが②は間違っている、というものである。
本書は基本的にこの①②を解き明かしたことを主点においている。
しかし私は、ルポライターとして③をもっと掘り下げてほしかった。筆者の指摘通り、時折世間を騒がせる突発的な大量殺人を犯した加害者の大半は、犯行前からすでに妄想性障害や統合失調症の様相を見せていたことが分かっている。この事件の加害者も、犯行時どころか村に戻ってきた頃からすでに障害の兆候が現れていた。しかし限界集落ゆえに、ただしく支援や福祉につながることもなく放置されてしまい、また対象となる人間関係がかなり限定されているため、同じ相手に日々敵対的妄想を募らせてしまうことになったのだろう。
ところが同じ障害・病気が最大の原因でありながら、事件ごとの報道のされ方や政治的背景によって、死刑になったり無期懲役になったり、時には無罪となったりと、裁判官の思想と嗜好で好き勝手に判断されてしまっているのだ。
埼玉で起きたペルー人による大量殺人は無期懲役となったのに、この事件は死刑である。どう考えても不合理であろう。死刑という重大な国家権力の行使において、まったく一貫性が無いのである。これはとても恐ろしいことだ。私は死刑と無期懲役のどちらであるべきだ、と言っているわけではない。一貫性が無く裁判官の私情に寄っていることに問題を呈しているのだ。
ほとんどの大量殺人事件の背景に、精神障害や被虐待体験があることは厳然たる事実である。この手の話は差別が絡むのでどうにも正しく報道されないことが多いが、ぜひ、今後も切り込んでほしい。
ルポとしては構成や文章がかなり甘く、蛇足による水増しも多いので、星3つ。