高橋ユキのレビュー一覧

  • つけびの村

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    陰湿でジメジメした日本の田舎の悪い部分と、触れちゃいけないタイプのちょっと危ない人。単体であればどちらも嫌だなぁくらいで済んだところを、運悪く悪魔合体してしまった結果の悲劇といったところでしょうか。不穏な雰囲気がよく描写されてて良かったです。

    悪いところを言うなら、全体的に取材対象に対して若干失礼だなと感じました。創作ならキレ味があって面白いと思いますけど、実際の人物がいるのでそちらへの配慮に欠けるなとどうしても感じてしまいました。とはいえ、面白かったです。

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    2025年06月13日
  • つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~

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    映画「あんのこと」を観て、入江監督と高橋さんの対談記事を読んだことからこの本に辿り着いた。
    全編を通して、高橋さんの恐れ知らずの行動力には驚かされる。
    村の中では誰もが陰口の対象になっていて、まさに死人に口なし、もはや誰の発言も信じられないような状態である。都会でも毎日噂話をしている人はいるけど、田舎では人口が少ないから煮詰まってしまうのだろうなと感じた。

    田舎の人間関係の距離感が合うか合わないか、合わないときに引越しできるか、引っ越しできないときに相談相手がいるか、相談相手がいなかったときに自力で医療・福祉にたどり着けるか…すべてがNoだった故の悲劇に思えた。

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    2025年03月23日
  • つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~

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    独特な風習や小さなコミュニティ内での暗黙の了解は第三者の目線からは異常そのものだが、その異常性に気がつかず当然の摂理かのように振る舞う姿は言いようのない恐ろしさがある。

    だが、その小さなコミュニティだけが彼らの世界であり常識であるため悪意などはなく、まさしく住む世界が違うという言葉が当てはまる。

    この村ほどではないが、地方や過疎地域では似たような状態なのが実情であり、現代日本が抱える問題を端的に表しているようだった。

    また、本作は元々noteで連載していたものを文庫化し、その際に加筆したらしいが明らかに取材不足で行き届いていない部分が多く、後半になるにつれてクオリティが低くなるのが残念。

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    2025年01月13日
  • つけびの村

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    2013年7月、山口県の限界集落で事件が起きた。
    5人が殺害され、家が2軒放火された。
    それだけでも大きな事件だったが、犯人と疑われ、事件後、行方不明となっている男の家にあった貼り紙が世間を騒がせた。
    つけびして 煙り喜ぶ 田舎者

    「つけび」という言葉が放火の犯行予告なのではないかとささやかれたのだ。

    本書はこの事件を追うルポである。
    著者は元々は裁判の傍聴マニアだった。ブログが書籍化されたことからノンフィクションライターとなり、以後、凶悪犯罪の刑事裁判を傍聴してそれをリポートするようになった。さらには、傍聴に加え、被告人と面会や文通を重ねて、事件を総括する形をとるようになる。
    こうした書

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    2025年01月13日
  • つけびの村

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    前半は、一応取材させてもらってる立場だよね、、?色々となんて言い草…という感想
    後半は、裁判制度やノンフィクションへの思いが感じられて良かった。

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    2024年10月10日
  • 金欠姫君と偏屈魔導士の権謀術数錬金術【単行本版】II

    購入済み

    昔懐かしい雰囲気

    元気なヒロインも口の悪いヒーローも敵役も絵柄もストーリー展開も昔懐かしい昭和の少女漫画のテイストです。ケンカップルがいろいろな事件を経て絆を深めていく話なんだけど、もういいかな。

    #笑える #ハッピー

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    2024年08月12日
  • つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~

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    偉そうなこと言うようだけど、このルポが事件をどのように書こうとしたのかよく分からなかった。
    いや、ちゃんと著者によって、復讐もいじめもないのだが、そうと取れるうわさによって元々あった精神障害が亢進して引き起こされた大量殺人事件だったのだと、書いてはあるのだが…
    実際に10人足らずの村で生活していたらどうなるのだろう、こうなることもあるのだろう。
    いつかは田舎に移住して、なんて考えたこともあるが、行ったら最後、もう戻れなくなる日常は、やっぱり諦められないな、なんてことを思った。
    おそらく、上告棄却され死刑が確定してしまった犯人と、もっと何かをすることで自分の犯した罪を認識し向き合い煩悶する時間を

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    2024年05月29日
  • 逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白(小学館新書)

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    まあ新書。若干好奇心は満たしてくれたかな。行って来たばかりの向島に脱獄犯が潜伏してたあたりは面白かった。サイクリストに化けてた逃走犯も面白かったかな。チンコクサイは出てこない。

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    2024年05月21日
  • 逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白(小学館新書)

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    著者の淡々とした文章が好き。冒頭の小説家の方との対話が面白かった。小説家から見たノンフィクションとは、、このルポを読んで、現実のあり得なさに(多分悔しくて?)泣いた、と買いてあって、面白いなあと思った。事実は小説より奇なり、、フィクションだったらありえないだろーって言われるような展開が現実だとあるのが面白い。
    こうゆう犯罪もののルポって、ここでこんなもの食べてました、とか急に身近で現実感があるものが登場するのが面白いと思う。犯罪者がどんな心理でその行動を起こしたのか、ということに興味があってノンフィクションを読んでいるので、人間ぽい一面がみれると、その心理が少し分かったような気持ちになる。

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    2024年03月18日
  • つけびの村

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    著者の取材の過程が綴られてるだけで、何か大きな事実が明らかになるわけではないけど、限界集落の気味悪さがリアルに伝わってくる。多かれ少なかれ、田舎だけではなく限られたコミュニティってこういう気味悪さがあるなあと。こっちの言ってる常識が伝わらない、自分たちの常識の中で生きてるって感じ。一体誰の言っていることが本当なのか、、モヤモヤした気分になりながらも、携帯も繋がらない、夜になると真っ暗になる限界集落に、著者である女性が何度も一人で訪れる描写にゾクゾクしながら読み進めてしまう。
    犯罪もののノンフィクションというより、閉鎖された田舎の怖さに関するちょっと特殊なルポって感じ。
    あとがきが良かった。「う

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    2024年02月27日
  • 逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白(小学館新書)

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    近年の脱獄犯2件のルポと戦時中に網走刑務所等を4度も脱獄した人の話。始めのは逮捕された場所が広島で見知った所なので本当に怖かった。
    2篇目も、自転車で日本一周中、と多くの人を騙した犯人が気に入って長く滞在した山口の道の駅もよく行く場所なので目に見える様。ただ終章はガラッと変わって日本の司法制度や自白偏重主義への警鐘など、題材とは違う面もあった。この方の別な著書を読みたくなった。

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    2023年11月11日
  • つけびの村

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    ノンフィクションである。だから事実である。でも視聴率やPV稼ぎの記事にはない事実がこの本で、著者の取材で明らかになる。
    しかし、だからといって、裁判の結果が覆るようなことはない。
    それでも、凶悪事件と一言では片づけられない背景が見えてくる。
    少し、著者の憶測、”決めつけ”が過ぎる印象はあるが、こういった地道な努力の本は好きだ。

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    2023年09月03日
  • 逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白(小学館新書)

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    前半は2018年当時けっこう話題になった今治の開放型刑務所を出て瀬戸内の島に潜み海を渡った例と、富田林署を出て自転車旅を装っていた例が紹介される。これがめっぽう面白い。どちらも飄々と巷を移動していく。つかまりそうでつかまらない強運もあるのか。潜伏先の島の人々や接点をもった人たちが両例の「脱走犯」たちのことを、ある種の親しみをもって語るのも印象的。そして、捕まるときはわりとあっけない。
    彼らによれば逃げたのは刑務所での扱いが不満で理不尽なものだったからだという。それはこの両者の例の後に紹介されている昭和の脱獄王・白鳥由栄も同じ。こういう動機によるものか、いやそれが明かされる以前から妙に人々は彼ら

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    2023年08月31日
  • つけびの村

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    ネタバレ

    2013年7月21日山口県周南市・須金・金峰地区の郷集落で2件の火災が起こり、3名が死亡した。翌日になるとさらに2名が殺害されていることがわかった。合計5名。5名と親しかった女性一人は生存。被害者女性の夫は村外に旅行に出ていて難を逃れた。

    村に住む一人の男の行方が知れず、重要参考人として捜索が行われる。山中で発見し逮捕に至る。

    当時マスコミは村でのイジメが動機であるとして報道した。実際にイジメがあったのか実際に現地に出向きインタビューと村の歴史から事件の全体像を探ったものである。

    20190617最高裁最終弁論
    20190711最高裁判決・上告棄却(死刑確定)
    夕方から被害者遺族3名の記

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    2023年08月20日
  • つけびの村

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    初めの方は楽しめたけど、途中ぐらいから内容も平坦になり、少し期待外れ。
    結局、本人とのやりとりも一度あったことを記載しているだけで、内容的にもいまいち。

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    2023年06月19日
  • つけびの村 ~山口連続殺人放火事件を追う~

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    限界集落で起きた連続殺人放火事件の闇に迫る。と言いつつ、もうひとつ犯人に迫り足りなかった感が…でも、限界集落って日本中にあると思うと、ちょっと怖い。

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    2023年05月27日
  • つけびの村

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    naonaonao16gさんの本棚で見つけました
    10年前、実際にあった事件のことは覚えていません

    限界集落での壮絶な事件
    それを執拗に追う作者
    その情熱に惹かれます
    作者はその集落に潜む「もの」を抉っていきます。
    事実だからこその重みでしょう

    ただ構成のまずさにちょっと引いてしまいました
    一冊の本として仕上げるには無理があったのでは……

    ≪ 「うわさ」って あっと広がる 村とSNS ≫

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    2023年05月13日
  • つけびの村

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    SNSで話題になって気になっていたもの。限界集落で5人が殺されたセンセーショナルな事件で、自分には全く関係ない隔絶された世界の話のように感じていたが、加害者が精神を病んでいくまでの過程には納得感があり、他人事とは思えなかった。環境次第で人は精神に異常を来たし、猟奇的な事件を起こし得るという事実、そしてその環境は悪意のない人々の日常が作っていくことがが私は一番怖かった。

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    2023年04月25日
  • つけびの村

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    ★★★
    今月8冊目。
    この事件は知らなかった
    山口の12人の暮らす村で5人が殺害された。
    犯人は村の男。
    犯人はいじめられてたとか色々言われているが真相は!?
    今までのルポで無い切り口かな、プロぽさの無い文章

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    2023年04月18日
  • 金欠姫君と偏屈魔導士の権謀術数錬金術 2話前編

    ネタバレ 無料版購入済み

    ルナリア姫が壊れかけていて

    うーん、ファザコンっぽいですね。その辺は1話にもちょっと出てきていましたが。
    また別の魔術師が来て、こちらはもう少し高級な?魔法も使えるようですが、金食い虫では…………姫がんばって欲しいですね。

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    2023年04月09日