高尾滋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ単にいい子ちゃんではない、いちこちゃんの人間臭さと強さが見れた巻。
母性は単に優しいってだけでは成り立たず、対象を受け入れて守ろうという強い気概が必要なんだってことがよく分かります。
ただ、古白くんを取り巻く環境の異常性と、無自覚の恋心がどうからみ合っていくのか少し怖い。
高尾さんの描く男子はその欠けている感じがたまらなく愛おしいのだけど、古白くんがいちこちゃんの支えだけで何とかなるのかと考えるとちょっと違う気がするのだ。
お母さんの立ち位置も変化してくるのかもしれないと予想。
「いっしょにいようよ」という台詞が、いつか「いっしょにねようよ」という気持ちに変わっていくといいな。