小山田浩子のレビュー一覧

  • 庭(新潮文庫)

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    淡々としてて何気ない日常が書かれているように見えて、なんだかゾッとするような不気味さが残る短編たちでした。

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    2021年08月22日
  • 庭(新潮文庫)

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    一見普通の話のようで、最後数行で、えっ、てなる話の数々。後書きにもあるが、いろんな虫やどじょうや蛙や、苦手な自分からすると薄気味悪い生物がたくさん出てくるが、作者はそれが好きらしい。子供を産むことを期待される嫁(女性)の話がたくさん。避妊手術をした犬が最後に姑のように「ウマンテカ」という『名犬』とか、文学。

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    2021年08月19日
  • 庭(新潮文庫)

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    短編15作
    どれもそんなに長い話ではないけど、たっぷり読んだ感
    この少ない文字たちで、どこか別の場所に連れていかれる不思議
    知ってるような、どこか経験したような、理解を超えた理解は妙にリアル
    好物のダルスープよろしく、どう美味しいは説明できないけど最初から好きでずっと好きみたいな

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    2021年02月03日
  • 穴

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    おもろいです。解説班よびたい。
    つまりどういうことなのか、何を指している話なのか、はっきりとさせずに読者に解釈を託す文がたまらない。謎解きのように、何度も読み返してみたい。思い出すシーン一つ一つがそういうことだったのかもしれない。と思い、ゾッとするのが魅力的。私は好き

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    2020年12月28日
  • 穴

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    ネタバレ

    第150回芥川賞受賞作。表題作に2篇の短編を加えたものが本書です。

    古今東西のさまざまな文学を渉猟し、吸収して、敬愛の情を持っている人が書いた作品という気がしました。膨大に読みこんだ読書経験の量を背景に持っているので、どこかブルドーザー的な力強さを執筆に転じて発揮できているのではないか。

    以下、ネタバレのある感想と解釈です。



    見たことのない獣を追って穴に落ちる主人公の主婦・あさひ。主人公にとってはずっと問題のなかった「世界」を見る視座が、穴に落ちたあと気付きもせずにぐらりと変わっているといいますか、世界のほうがごろっと妙な角度に曲がってしまうといいますか。そこも僕には、読んでいて物理

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    2020年12月16日
  • ものごころ

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    家庭教師と少年の話、犬の話が印象的。
    人の心の柔らかい所を上手に突いてくるようだった。時間や時代は粛々と過ぎていくものだなと思った。芥川賞作家の短編集、拝読させて頂きました。

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    2026年04月17日
  • 穴

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    フェミニズム批評的に読むのが正統のような気がするけれど、特に表題作は社会というシステムから切り離されて宙ぶらりんな感覚が響いた。義兄を名乗る怪しげな男、素性の知れない子どもたちと老人たち、そして謎の動物と穴は何なのか、人が、命が生きていくことについて、世界がそこにあることについて考えさせられる。その結果、働くとはどういうことなのか、思い煩わずにはいられなかった。

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    2026年04月17日
  • 工場(新潮文庫)

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    何とも不思議な世界観。

    惹き込まれて没頭するタイプの本ではないが、リアルな日常から別世界の「ほんのり灰色、でもヒューマン」な人間模様に一瞬でワープできてしまう不思議な小説だった。

    どんな人生も、第一人称で見てみると奥深く、個性的で、泥臭くもあるが美しい。

    自分の人生とやんわり対比できる面白さがあった。

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    2026年03月20日
  • 庭(新潮文庫)

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    日常を切り取ったはずなのに、不思議な展開へと転がっていく短編集。
    全体的に少し変わった雰囲気がある。
    読んでいると、どういうこと?と引っかかる場面が多いが、その原因が明確に説明されるわけでもなく、スッキリしたラストが用意されているわけでもない。
    どこか読者を置いていくような感覚があるのに、なぜか気になって読み進めてしまう。
    少し陰を帯びた話が多く、あまり馴染みのないジャンルに出会えたという意味では新鮮だった。

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    2026年01月12日
  • 小島(新潮文庫)

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    ある女性の人生のような
    それでいて何気ない日常
    その世界はありふれているのに
    なんだか異世界のような気もする

    段落のない永遠に続くのかと思う
    物語
    頭の中にその情景が浮かぶ
    その場だけでなく
    その空間全てが頭に入ってくる
    だから
    いつしか自分はその場にいて
    匂いまでもしてくる
    別の人の人生を体験しているみたいな
    小山田さんらしい一冊

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    2026年01月08日
  • 最近

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    悪くはなかったし、小山田浩子的な世界観ではあったが、放たれない銃が放たれなかった必然性みたいなものはいまいち分からなかった。短編集のような形式でなかったほうがいいのかもしれない。近現代文芸がチェーホフをまともに受けた挙句のアンチテーゼというほどの骨はなく、消化不良の読後感。結局、新型コロナウイルスのそれは、時空間不偏の災厄となり得なかったのかも。

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    2026年01月02日
  • 最近

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    ほぼ改行なくつらつらと続いていく文章が、人の饒舌で絶え間ない意識の流れをまさに表しているようで、初めて読んだ作家さんですが、面白いと思いました。

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    2025年12月24日
  • 工場(新潮文庫)

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    不条理小説なのか幻想小説なのかジャンル分けはよく分からないけど三篇収録の中編集。

    文字数ぎっしり、ページいっぱい文字、というタイプの文章です。読んで爽快、というタイプのお話ではなく、日常の細々とした違和感が積み重なって…まあ、嫌な気持ちになる系のお話でした。私は合わなくて、最後はほぼ飛ばし読み。

    「工場」はまるでラジオを聴いているような感覚。密度の高い実況にたまに混戦した音声が混じるような。とにかく物理的に文字数が多い。ページにぎっしり文字が書いてあり、時系列や場面を無視した文章やフレーズがたまに挟まってくる。とにかく活字を浴びたい人におすすめしたい。
    物語の流れや結末は目新しくはないけれ

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    2025年12月21日
  • ものごころ

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    短編集。
    最終話であの犬が、ハツ、という名前をもらって元気にしていたのが嬉しかった。
    全体的にそうなのだけど特に「おおしめり」は「。」が無く「、」も最小限で呪文を読んでいるかのようだった。

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    2025年11月29日
  • 穴

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    前作「工場」での独特で不思議な世界観は引き継いだまま、より奇妙さが溢れるような人物、ストーリー展開になっている。
    登場人物間の会話や風景の描写はかなり細かく、現実世界でのその情景が目に浮かぶ。
    だから現実では起こらなさそうな少しのズレの描写がより奇妙さを増幅させているような気がした。

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    2025年11月24日
  • 穴

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    フワっとしているけど、ところどころ不気味さを感じる
    穴よりもイタチの話の方が面白かった
    職場にもイタチが出たことがあるので笑、
    私はその子の姿を見ていないけど残り香があまりにも強烈だったので、あの匂いを思い起こすと少し気分が悪くなる
    でも姿は本当に可愛いそうなので鼻を塞いで対面していればペットにしたくなるそう、

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    2025年11月22日
  • 工場(新潮文庫)

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    「工場」は文章が読みづらくて苦戦。
    どれも面白いかと言われたら面白くはないし、人には勧められないけど、靴の裏にこびりついたガムみたいに、頭に残る。たまに思い出す。

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    2025年11月19日
  • 穴

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    異世界に迷い込んだかのような「穴」。異世界でありながら、実のところリアルな現実でもあるような不思議な感覚。結局のところ義兄はなに??
    義兄は語る。家族制度が薄気味悪いと。子孫を残すためにつがいになる。父は子供のために身を粉にして働き、母や嫁は滅私奉公だと。たとえばこんな僕のような子供を残すことに、それほどの価値があるのかと。これは子供をあまり欲しがってない主人公の心の声なのだろうか?だが、最後の一行。主人公もまたその家族制度の中で生きる人になっていくということなのか。
    「いたちなく」も「ゆきの宿」もいまひとつ心情がわからない。全体的に薄気味悪く描かれている。妻は妊娠を何故夫に伝えてなかったの

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    2025年11月15日
  • 工場(新潮文庫)

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    他の方も言ってることだけど、とても読みやすく、現代版カフカのような空気感を感じた。読んでいる間の映像は常にこの装丁のような灰色で満ちている。少しも明るさや陽気さは感じない。
    嫌いじゃない。
    でも、個人的にはもう少し何かが起きて欲しかった。

    タイトルになってるいない他の作品もすきだけど、なんとなく何かが物足りない。私にとっては。

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    2025年10月25日
  • 工場(新潮文庫)

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    何を作っているか不明な巨大な工場で働く人々の生活を細かく描写した作品。
    特に派遣社員や契約社員と言った立場が弱い人達の心情がリアルに描かれる。

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    2025年10月12日