いつもコウノドリは一般的に知られているようで知られていない大切なことを情報としても教えてくれる漫画だと思っています。
例えば難聴についても、なんとなく耳が聞こえにくいなという程度では病院にかかることを後回しにしてしまう人も多いかもしれませんが、そのせいで治療がうまくいかなくなるという危険性もきちんと描かれています。
正直に言って常に病気のことが描かれますし、舞台が病院であることも多く、気分が晴れる漫画とは言い難いですが、とても大切なことを丁寧に描いてくれている漫画です。
老若男女問わず読んでほしいと思います。
里親と養子縁組の違いについても、わかりやすく丁寧に解説されています。子供が欲しい夫婦のためではなく子供が幸せになるための制度。両者は似ているようでいて全く違います。その重みと、それを理解している人でなければやはり人の親にはなれないというのが本来なのではないかと思いました。
ネタバレになりますが、リカさんの母親に対してどうしてもモヤモヤした気持ちになってしまいます。娘のことを恥だという自分のショックが先に来ていて、娘のことを本当には考えてあげられていないように思えます。もちろんひとりで娘を育てていてとても大変なことも多く、娘に裏切られた気持ちになるのも当然のことだとは思います。しかしながらもう少し娘の言葉に耳を傾けてあげてほしいと感じました。母親がなかったことにしようと強制的に事態を動かそうとしている中で、ペルソナのみなさんたちをはじめとする周囲の大人たちが、生まれてくる子供の母親であるリカさんの言葉をきちんと聞こうとしているところがとても素晴らしいです。
それまで心を閉ざして諦めている様子だったリカさんが、小松さんの身の上を聞いたせいか少しずつ素直な言葉を吐露していく様子はほっとするものがありましたし、それを立ち聞きしていたお母さんが、娘に父親の連絡先を教えるのではなく父親に娘の連絡先を教えるというのが、この母親らしくリアルでもあり、そんな中にも娘への愛情も感じました。お父さんから電話がかかってくるシーンでは思わず泣いてしまいました。
小松さんの恋愛模様も順調の様子で、このまま幸せになってほしいなと思います。
次巻予告でLGBTを取り上げるのかなと思える雰囲気があり、を取り上げるのかなと思える雰囲気があり、これもまた難しい問題に斬り込んでいってくれそうで期待大です。