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出産は、奇跡である──。
出産には、保険がきかない。なぜなら、出産は病気ではないから。
しかし、絶対に安全な出産など、この世には存在しない。
産む側も産まれる側も常に命懸けで、2020年には全世界で20万人以上の妊婦が出産で命を落としている。
そんな“命を授かる奇跡”と“命が誕生する現場”に関わる人々を真摯に描いた『コウノドリ』。
主人公のサクラは、生まれてすぐ母を亡くし、乳児院と児童養護施設で育ちながら「生まれてきたすべての赤ちゃんに”おめでとう”と言いたい」と願う愛情深い産科医。その一方で、情熱的な演奏をする謎多き天才ピアニスト・BABYの一面も持ち合わせた人物である。
そのミステリアスなサクラが、出産のリスクやアクシデントに直面しながらも、お母さんと赤ちゃんの命のために奮闘して、真剣に寄り添う姿に何度も心が揺さぶられる。
2015年、2017年のテレビドラマ化でも話題を呼んだ、奇跡の物語。
母から生まれたすべての人に、読んでいただきたい。
寂しくて夜街に出ても、素性の分からない人に心を許してはいけない。大人になっても同じこと。自分のことは自分で守るしかない。この中学生の場合根本に寂しさあったからかわいそうではあるけど、自分を大切にとしか言えないかな。
Posted by ブクログ
ヘビーな内容だけど、悲しみ一辺倒じゃなく、かならず最後には希望を描いているのが良い。今回(21-24巻)においても、それを痛感させられました。四宮が抜けて大丈夫か!?って思うけど、新たにカウンセラーも登場して、キャラ配置の妙も相変わらず冴え渡り。24巻の養子縁組、物凄い既視感があって、何だったかずっと考えてたんだけど、やっと思い出しました。辻村作『朝が来る』だ。タイミング的には向こうが先なんで、それを原作とした漫画化?とすら思っちゃいました。まあその問題を話題に取ったら、設定できるシチュエーションが限られる、っていうのは分かる気もするけど。でもちょっとビックリしました。
Posted by ブクログ
テレビドラマ化もされた人気シリーズの第24巻。新型コロナウィルス感染症拡大防止のためドラマの撮影が延期になった穴埋めに「コウノドリ傑作選」として何話か再放送されたばかりです。初めて見たという人もいるかもですね。
「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
第22巻で四宮先生が退場してしまって、自分はここのところ四宮ロスです。
この巻には「難聴」、「養子縁組」が掲載されています。
以下、各エピソードに一言ずつ。
「難聴」
妊娠中に起こりやすい「耳管開放症」と、同様に耳の聞こえが悪くなる「突発性難聴」についての啓発回です。
このうち突発性難聴は妊娠と関係なく身近で聞くことが多い(少なくとも自分にとっては)疾病です。知り合いで発症した人が二人いて、うち一人は病院に行ったその場で入院が決定、高圧酸素で治療し回復しました。もう一人はちょうど連休にかかって治療開始が遅れたため回復しませんでした。
Twitterで
「突発性難聴になったら、全てのものを投げ捨てて、病院です。発病後、48時間が勝負です。ステロイドの点滴か、高酸素のカプセルに入ります。
入院できるなら入院です。
いいですか?
全てを投げ捨ててです。
後から治療は出来ません」
なんて流れてきましたが本当にそのとおり。軽く見ないほうがいいと思います。
「養子縁組」
帯に「これは2つの家族の親になる物語。」とあります。中絶できる週数を過ぎて妊娠が判明した中学生と不妊治療に疲れた夫婦。赤ちゃんをめぐって両方の視点から描かれる話です。
中学生の妊娠は、2巻の「未成年妊娠」でも取り上げられていますが、今回のリカさんは、相手はツイッターで知り合った誰かで特定できないという、より悪い状況です。
母子家庭で母親は夜勤も多く、自分が一生懸命夜勤している間に誰とも知らない相手と作った子供は「気持ち悪い」と突き放すなど、とても育てられる見込みはありません。
一方の坂上さん夫婦は11回目の人工授精が流産に終わり、不妊治療からの撤退と特別養子縁組を決心します。
不妊治療自体はコウノドリでは扱わないようですが、そのしんどさを書いたものはいろいろなところで目にします。コウノドリで敢えて取り上げなくても、毎日のようにネット上でそんな話を見かけます。
寂しさを紛らわせるだけのつもりが望まぬ妊娠につながった中学生がいる一方、坂上さん夫妻のように、努力して幸せな家庭を築き、堅実な職を得て、高額な治療費を使って不妊治療をしているにもかかわらず妊娠できない人もいることに(自分は年齢が近い坂上さん夫妻に感情移入していたこともあって)割り切れない思いがぬぐえません。
「特別養子縁組制度は子どもが幸せになるための制度」というのはそのとおりでしょうけれど、望んでも子どもが授かれなかった人たちの幸せが二の次になることがありませんように。どうか坂上さん夫妻の子育てが幸せでありますように。
余談です。
夫婦間の連絡でよくスマホの画面が出てきますが、配偶者をどんな名前で登録しているか、最近ちょっと気になってきました。
坂上マホさんはご主人を「夫」で登録しています。正統派。気が付いたら拾っていこうと思います。
児童福祉を学んだものとして特別養子縁組のお話は感慨深かったし色んな人に読んで欲しいなと思った。色んな事情を抱えた大人がいるけれど子どもの幸せを一番に考えられたら良いのに。
Posted by ブクログ
いつもコウノドリは一般的に知られているようで知られていない大切なことを情報としても教えてくれる漫画だと思っています。
例えば難聴についても、なんとなく耳が聞こえにくいなという程度では病院にかかることを後回しにしてしまう人も多いかもしれませんが、そのせいで治療がうまくいかなくなるという危険性もきちんと描かれています。
正直に言って常に病気のことが描かれますし、舞台が病院であることも多く、気分が晴れる漫画とは言い難いですが、とても大切なことを丁寧に描いてくれている漫画です。
老若男女問わず読んでほしいと思います。
里親と養子縁組の違いについても、わかりやすく丁寧に解説されています。子供が欲しい夫婦のためではなく子供が幸せになるための制度。両者は似ているようでいて全く違います。その重みと、それを理解している人でなければやはり人の親にはなれないというのが本来なのではないかと思いました。
ネタバレになりますが、リカさんの母親に対してどうしてもモヤモヤした気持ちになってしまいます。娘のことを恥だという自分のショックが先に来ていて、娘のことを本当には考えてあげられていないように思えます。もちろんひとりで娘を育てていてとても大変なことも多く、娘に裏切られた気持ちになるのも当然のことだとは思います。しかしながらもう少し娘の言葉に耳を傾けてあげてほしいと感じました。母親がなかったことにしようと強制的に事態を動かそうとしている中で、ペルソナのみなさんたちをはじめとする周囲の大人たちが、生まれてくる子供の母親であるリカさんの言葉をきちんと聞こうとしているところがとても素晴らしいです。
それまで心を閉ざして諦めている様子だったリカさんが、小松さんの身の上を聞いたせいか少しずつ素直な言葉を吐露していく様子はほっとするものがありましたし、それを立ち聞きしていたお母さんが、娘に父親の連絡先を教えるのではなく父親に娘の連絡先を教えるというのが、この母親らしくリアルでもあり、そんな中にも娘への愛情も感じました。お父さんから電話がかかってくるシーンでは思わず泣いてしまいました。
小松さんの恋愛模様も順調の様子で、このまま幸せになってほしいなと思います。
次巻予告でLGBTを取り上げるのかなと思える雰囲気があり、を取り上げるのかなと思える雰囲気があり、これもまた難しい問題に斬り込んでいってくれそうで期待大です。
養子縁組
・里親制度:育てられない親の代わりに、里親が一時的に子供を預かって養育する制度。
あくまで委託関係であって、親子関係ではない。実親が親権を握っているから、
里親と子供の関係が生涯続くことを予定しているものではない。
あくまで子供が幸せになるための制度。
・普通養子縁組:子供が実の親との親子関係を存続したまま、育ての親(養親)との親子関係を作ること。
扶養や相続関係も二重になる。昔からある跡取り問題などで、成人にも使われている。
・特別養子縁組:子供が原則6歳未満の場合に限り、産みの親の親権を終了させる。
扶養や相続関係が二重になることはない。
「私…赤ちゃんが産みたかったわけじゃないのかもしれない。
あんなふうに心配したり、叱ってみたり、思いっきり抱きしめて喜んだり、ただ子供を育てたかったんだ」
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