川上量生のレビュー一覧
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通信制高校の「N高」が話題になったドワンゴの顧問の著者が、
同じく通信制の大学、ZEN大学を興す背景を語る新書。
通信制大学といえば、私の心の師匠大前研一氏が興し、
今も学長を務めるたBBT大学だが、最近はあまり勢いがない。
というか知らない人がいまだ多いのが現実。
そこに話題のN高、続いてZEN大学、と勢いづくドワンゴ、、、
少し悔しい思いもあるが、しかし、著者が言うことは非常に納得ができるものだ。
今の日本の教育の問題を鋭く突き、それを立て直すためにN高、ZEN大学があると、
言い切っている。
しかしそれでいて、文科省を責めるわけではない。
むしろ文科省のゆとり教育や、その後発信する施策の -
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新幹線のお供にいいかなと思い、コンパクトなこの本を持っていったのだが、1ページも読まずに、座席前のネットのところにメガネケースと一緒に忘れてしまった、、、
後日、JR東海に問い合わせ、宅急便で送ってもらったのだが、メガネケースを忘れていなければ、送ってもらわなくていいです、と断っていたであろうこの本を、そこそこの宅配料を払ってまで手元に戻ってきたのも何かの縁なのだろう、ということで読み始めることに。
なんとなく自慢話を聞かされるような気がしていたのだが、まったくそういうものではなく、もっと早く読んでおきたかった、と後悔しながら読んでいた。
面白いコンテンツ、それらを作る人たち、そして天才 -
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ネタバレつまり、宮崎作品が世界で認められているのは、正確に人間の脳と視覚構造が認識しやすい形で描いているから、つまり、描いているものが脳に気持ちいいから。これが鈴木さんの説明です。
この鈴木さんの説を、別の場所で、庵野監督に対して話してみました。そうすると、庵野監督の感想がまたおもしろかったのです。
「じゃあ、なぜ宮さんは脳に気持ちいい形を正確に描けるのか? 宮さんはおそらく目が見たとおりをそのまま描いているだけだと思います。つまり脳が認識して、受け取った情報のまま、紙に写しているので、それが結果的に脳が理解しやすい形になるというのが宮崎駿の秘密だと思います」
つまり脳が認識しやすい絵を描いてい -
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ネタバレ川上量生さんがジブリに常駐して「コンテンツとは何か」を考え、その答えについて抽象度を高めてまとめた本。個人的には、ここ数年読んだ実用書の中で一番面白かった。何をコンテンツと呼ぶのか、という定義から、コンテンツが収束する先を見据えたり、コンテンツクリエイターが何を目指していて、何に苦しんでいるのか、が非常によく分かった。コンテンツを見る目が大きく変わった1冊になりました。なんでこの本が大きな評判になってないのか、がよく分からないというのが正直な気持ち。川上さんの他の本も読んでみたいな、と強く感じた。個人的にこの方の書いた文章に非常に共感できるので。
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なんでドワンゴの川上さんがジブリの鈴木さんのカバン持ちに!?カドカワを始めとして「ジジ殺し力」を噂される著者独得のパフォーマンスとして語られることもあったプロデューサー見習い修行ですが、そこには「コンテンツとはなんだろうか?」「クリエイターとはどんな人間なんだろうか?」という純粋な好奇心があったことがびんびんに伝わってきます。読み進めていくうちに、前々からプラットホーマーとコンテンツメーカーの問題について厳しい問題意識を表明していたことを思い出しました。思い立ったら動いてみる、この行動力こそが彼に眩しさや希望を感じる要因なのかもしれません。本書で感じた凄さは行動力に加えて、質問力。感じた疑問、
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ご存知かわんごさんこと、ドワンゴの川上さんがジブリに修行しにいった際に色々と考えた内容を書籍化した内容。
結論から言うと、大変面白かった。
なんとなくメディアにおける熟考をしていた際に、マクルーハン的アプローチが良さそうだとは思っていたのだが、どうにも抽象すぎて腑に落ちないと思っていた矢先、現代風の文脈でより具体性に富んだ内容でかわんごさんが解説してくれていると感じた。
アニメの情報量の話(線の数)とそれにおける人間の理解力と脳の構造についての指摘などは大変示唆に富むものだった。
またDeepLearningに関する全脳研を吸収した意図としてもオートエンコーダーによる人間の脳の認識能力に -
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コンテンツという言葉はよく聞くが、コンテンツとは何なのか。良いコンテンツとは何か、天才とは何なのか。これらがわかりやすく整理されていてとても面白い。コンテンツを芸術作品ととらえると、一部の人は反発するだろうし、たまにこの本で語られる文脈とは違う奇妙な大ヒット作が生まれることもある。それでもコンテンツは現実の模倣であり、人の脳が見ている世界をいかに描くか、という視点は面白い。だから、たくさんの表現パターンが出尽くして、なおかつこれまで誰も見たこともない、そして自分の脳の中にある姿を描こうとするクリエイターは天才であり孤独なんだな、と思った。
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ネタバレニコニコ動画を運営する株式会社ドワンゴの社長、川上量生のコンテンツ論。
各章における共通するテーマは、顧客の目にコンテンツはどう映るか? というものだ。例えば、宮崎駿の描く「気持ちのいい絵」、脳が描き出す「最も平均的な美男・美女」の話、ドワンゴの配信した「音割れする人気着信音」などなど。結論から言えば、顧客が注目して見ているものは「現実若しくは写実」とやや乖離しているのだ。写実的な映像とは異なる宮崎駿の描くアニメや、音割れしている劣悪な筈の着信音など、本来「良質」とされそうなものが大衆から最高の評価を得られるとは限らないのだ。逆に言えば、どこまでもリアルであったり、科学的に良質であったりす -
購入済み
起業やマネジメントに役立つ
ニコニコのドワンゴ会長であり、ジブリ見習いでもある川上量生氏の著。正直、時流に乗った系?と思っていたが(失礼)、だいぶロジカル、実にニュートラル、それでいて自他の感性や欲求もうまく取り込む方法論は、特にネットで事業をされている人、始めようとしている人には参考になると思う。長年、経営者をしているだけあって、事業やチームの進め方、差別化=ルールを変える発想方法などマネジメント層にも役立つ内容。帯にあるニコニコ動画の立ち上げ話に留まらない良書。