川上量生のレビュー一覧

  • 教育ZEN問答 N高をつくった僕らが大学を始める理由

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    通信制高校の「N高」が話題になったドワンゴの顧問の著者が、
    同じく通信制の大学、ZEN大学を興す背景を語る新書。
    通信制大学といえば、私の心の師匠大前研一氏が興し、
    今も学長を務めるたBBT大学だが、最近はあまり勢いがない。
    というか知らない人がいまだ多いのが現実。
    そこに話題のN高、続いてZEN大学、と勢いづくドワンゴ、、、
    少し悔しい思いもあるが、しかし、著者が言うことは非常に納得ができるものだ。
    今の日本の教育の問題を鋭く突き、それを立て直すためにN高、ZEN大学があると、
    言い切っている。
    しかしそれでいて、文科省を責めるわけではない。
    むしろ文科省のゆとり教育や、その後発信する施策の

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    2025年09月25日
  • コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

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    新幹線のお供にいいかなと思い、コンパクトなこの本を持っていったのだが、1ページも読まずに、座席前のネットのところにメガネケースと一緒に忘れてしまった、、、

    後日、JR東海に問い合わせ、宅急便で送ってもらったのだが、メガネケースを忘れていなければ、送ってもらわなくていいです、と断っていたであろうこの本を、そこそこの宅配料を払ってまで手元に戻ってきたのも何かの縁なのだろう、ということで読み始めることに。

    なんとなく自慢話を聞かされるような気がしていたのだが、まったくそういうものではなく、もっと早く読んでおきたかった、と後悔しながら読んでいた。

    面白いコンテンツ、それらを作る人たち、そして天才

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    2024年03月22日
  • ゲーマーはもっと経営者を目指すべき! 電子特別版

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    出てくる人たちは、若いときに一見無駄に見える時間を費やしており、それが成功体験(?)となって結果的にいい方向に転換した人たちだなと感じた。
    今はタイパに比重が置かれており、答えがあるのかもわからないことにどっぷり手間暇をかけることがなくなっているが、おいおいスケールするのは一つのことに没頭できる能力なんだなと感じる。
    聞き手となるインタビュアーや編集がうまく、分厚い本だがスイスイ読めてしまう。良い本だった。
    紙面でスキップされていた任天堂の岩田氏の記事とその後の特別編は、まだインターネットで読めます。

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    2023年09月16日
  • コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

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    ネタバレ

     つまり、宮崎作品が世界で認められているのは、正確に人間の脳と視覚構造が認識しやすい形で描いているから、つまり、描いているものが脳に気持ちいいから。これが鈴木さんの説明です。
     この鈴木さんの説を、別の場所で、庵野監督に対して話してみました。そうすると、庵野監督の感想がまたおもしろかったのです。
    「じゃあ、なぜ宮さんは脳に気持ちいい形を正確に描けるのか? 宮さんはおそらく目が見たとおりをそのまま描いているだけだと思います。つまり脳が認識して、受け取った情報のまま、紙に写しているので、それが結果的に脳が理解しやすい形になるというのが宮崎駿の秘密だと思います」
     つまり脳が認識しやすい絵を描いてい

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    2020年06月19日
  • ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち

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    期待以上に面白く、膝を打つこと多々。思わず声に出して笑ってしまったところあり。
    言論の自由に関するスタンスはじめ、極めて論理的でフェアな考え方、子供のようにストレートで明るくチャーミングなたたずまいは、最近再び振り返っているチョムスキーに通じるものがあるように感じた。
    でまた聞き手のピースオブケイク加藤氏が実に秀逸なのだと思う。

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    2018年10月18日
  • ゲーマーはもっと経営者を目指すべき! 電子特別版

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    川上さんが語る話は深く多岐にわたり大変面白い。もう明日から経営に使える知識の宝庫という感じ。ただ、その話の展開にインタビューアーさんがついて行ってない箇所も一部あり、若干食い足りない部分もあるのも事実。ただ、川上さんの発想力は半端ないので、ついて行ける人って、そんなにいないんだろうな、とも思う。あのインタビュアーさんだからこそ、ここまでの内容に構築できたという印象もある。

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    2017年07月31日
  • コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

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    ネタバレ

    川上量生さんがジブリに常駐して「コンテンツとは何か」を考え、その答えについて抽象度を高めてまとめた本。個人的には、ここ数年読んだ実用書の中で一番面白かった。何をコンテンツと呼ぶのか、という定義から、コンテンツが収束する先を見据えたり、コンテンツクリエイターが何を目指していて、何に苦しんでいるのか、が非常によく分かった。コンテンツを見る目が大きく変わった1冊になりました。なんでこの本が大きな評判になってないのか、がよく分からないというのが正直な気持ち。川上さんの他の本も読んでみたいな、と強く感じた。個人的にこの方の書いた文章に非常に共感できるので。

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    2017年07月24日
  • 鈴木さんにも分かるネットの未来

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    ネットの世界について、その将来も含めてわかりやすく、かつ刺激的に解説していてとても面白かった。
    日本にネット住民が多いのは、そこそこ豊かなニートが多いからだそうだ。
    それにしても、ネット世論て何なんだろう。ソーシャルメディアが口コミだ、というのが分かるが、それがなぜネトウヨを生み、自民党支持が圧倒的なのか。不思議だ。
    あと、筆者は、ビットコインには懐疑的。本書が出てから2年になるが、ビットコインはまだまだ元気ですね。さて、どうなりますか。

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    2017年04月01日
  • ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち

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    インタビュー記事などで川上量生に興味を持った人には是非一読を勧める。本人も言っているように川上量生は本来成功しないタイプの人だが、そんな人が、年商300億円を超える企業を作り上げる際に考えていたこと、また彼の人生哲学、価値観、そして彼の最大の魅力とも言える、その思考法が惜しげもなく語られている良書である。

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    2016年10月21日
  • ゲーマーはもっと経営者を目指すべき! 電子特別版

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    ネタバレ

    引用しまくってますけど、大好きな本だな。名字にも親近感があるし。サービスの作り方のところの科学反応式もすごい。しかも今読んでいるエピジェネティクスの考えとおんなじじゃん!久しぶりの会心のシンクロニシティ

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    2018年03月06日
  • 鈴木さんにも分かるネットの未来

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    全てはクラウド上に移行するはずだったのに、iPhoneがそれを逆流させた。
    ネットがオープンからクローズドになっていく・・・企業によるユーザーの囲い込みが導く結論。実に悲しい。

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    2015年08月09日
  • コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

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    なんでドワンゴの川上さんがジブリの鈴木さんのカバン持ちに!?カドカワを始めとして「ジジ殺し力」を噂される著者独得のパフォーマンスとして語られることもあったプロデューサー見習い修行ですが、そこには「コンテンツとはなんだろうか?」「クリエイターとはどんな人間なんだろうか?」という純粋な好奇心があったことがびんびんに伝わってきます。読み進めていくうちに、前々からプラットホーマーとコンテンツメーカーの問題について厳しい問題意識を表明していたことを思い出しました。思い立ったら動いてみる、この行動力こそが彼に眩しさや希望を感じる要因なのかもしれません。本書で感じた凄さは行動力に加えて、質問力。感じた疑問、

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    2015年08月09日
  • コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

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    ご存知かわんごさんこと、ドワンゴの川上さんがジブリに修行しにいった際に色々と考えた内容を書籍化した内容。
    結論から言うと、大変面白かった。

    なんとなくメディアにおける熟考をしていた際に、マクルーハン的アプローチが良さそうだとは思っていたのだが、どうにも抽象すぎて腑に落ちないと思っていた矢先、現代風の文脈でより具体性に富んだ内容でかわんごさんが解説してくれていると感じた。

    アニメの情報量の話(線の数)とそれにおける人間の理解力と脳の構造についての指摘などは大変示唆に富むものだった。

    またDeepLearningに関する全脳研を吸収した意図としてもオートエンコーダーによる人間の脳の認識能力に

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    2015年08月09日
  • コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

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    コンテンツという言葉はよく聞くが、コンテンツとは何なのか。良いコンテンツとは何か、天才とは何なのか。これらがわかりやすく整理されていてとても面白い。コンテンツを芸術作品ととらえると、一部の人は反発するだろうし、たまにこの本で語られる文脈とは違う奇妙な大ヒット作が生まれることもある。それでもコンテンツは現実の模倣であり、人の脳が見ている世界をいかに描くか、という視点は面白い。だから、たくさんの表現パターンが出尽くして、なおかつこれまで誰も見たこともない、そして自分の脳の中にある姿を描こうとするクリエイターは天才であり孤独なんだな、と思った。

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    2015年06月07日
  • コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

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    ネタバレ

     ニコニコ動画を運営する株式会社ドワンゴの社長、川上量生のコンテンツ論。
     各章における共通するテーマは、顧客の目にコンテンツはどう映るか? というものだ。例えば、宮崎駿の描く「気持ちのいい絵」、脳が描き出す「最も平均的な美男・美女」の話、ドワンゴの配信した「音割れする人気着信音」などなど。結論から言えば、顧客が注目して見ているものは「現実若しくは写実」とやや乖離しているのだ。写実的な映像とは異なる宮崎駿の描くアニメや、音割れしている劣悪な筈の着信音など、本来「良質」とされそうなものが大衆から最高の評価を得られるとは限らないのだ。逆に言えば、どこまでもリアルであったり、科学的に良質であったりす

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    2015年05月28日
  • コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと

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    クリエイターの方たちが『コンテンツ』というものをどう捉えているかが書かれていて、純粋に読みものとして面白いです。

    それと同時に、宮崎駿さんがいかにすごいかが伝わる。

    宮崎吾朗による「外国の映画製作は天才がいなくても高いクオリティの作品を作るやり方だ」という考察が面白かった。吾郎さんは自分を天才ではないと評していて、その中でがんばっているけれど、それでもやっぱり自分は天才がつくる作品が好きだとこの本を読むと思わされてしまった。

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    2016年03月06日
  • ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち

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    泣く子もだまるKADOKAWA代表取締 役会長・ドワンゴ代表取締役会長を対話形式で知る一冊。

    簡単にいえば、オタク出身でオタクの気持ちがよく分かるリスクテイカーなんだということ。ただし、その理解の深さには愛を感じずにはいられない。

    あと、文系理系という分水嶺について非常に的を得た感覚をお持ちなんだなと感じました。「理系は、どうなっているのかに興味があるが、あっているか間違っている かには興味が無い」など。

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    2015年01月29日
  • ニコニコ哲学 川上量生の胸のうち

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    去年たまたま12万5000人が参加したニコニコ超会議3に行ってみて、夜の部のニコニコ超パーティーで、MCの煽りに合わせて「ラブ!スマイル!カオス!ニコニコ超会議!」のコールが幕張メッセイベントホールに響き渡った時に感じた興奮と感動の源泉に触れることが出来た読書でした。いまさらですがニッポンでは現在凄い革命が進行しています。ニコニコ宣言は、21世紀の船中八策だと思いました。いや、フランス人権宣言か?すいません、旧世代の比喩で。まあ、本書にあるようにこじつけこそが、ストーリーということでお許しを。しゃべれるおたくバンザイ!

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    2015年01月20日
  • ルールを変える思考法

    購入済み

    起業やマネジメントに役立つ

    ニコニコのドワンゴ会長であり、ジブリ見習いでもある川上量生氏の著。正直、時流に乗った系?と思っていたが(失礼)、だいぶロジカル、実にニュートラル、それでいて自他の感性や欲求もうまく取り込む方法論は、特にネットで事業をされている人、始めようとしている人には参考になると思う。長年、経営者をしているだけあって、事業やチームの進め方、差別化=ルールを変える発想方法などマネジメント層にも役立つ内容。帯にあるニコニコ動画の立ち上げ話に留まらない良書。

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    2013年10月22日
  • 教育ZEN問答 N高をつくった僕らが大学を始める理由

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    教育の問題、過熱しすぎた受験問題については多くの識者が様々な問題提起をしていると思うが、具体的な解決策を提示し、実践していて、かつ、ニッチではなくスタンダードを作りにいっている。
    すごく意義のあることをやっていると思うので、もうちょっと世間的にも騒がれてもいいと思う(私が気付いてないだけか?)。
    川上さんの装飾のない言葉は好感が持てるし、何よりすごくわかりやすい。もっともっと本を出してほしい。

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    2025年06月03日