川上量生のレビュー一覧
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コンテンツとは現実の模倣=シュミレーションである
映像と音楽の関係に即して見たとおり、主観的情報とは増やせばいいというものでもなく、人間の脳が取り出しやすいようにメリハリをつけることが重要
コンテンツの定義
小さな客観的情報量によって大きな主観的情報を表現したもの
客観的情報量:現実>コンテンツ
主観的情報量:現実<コンテンツ
似顔絵や略画は、現実の人間や動物を模倣しているのではなく、脳のなかにいる人間や動物を模倣している
人間が似顔絵や略画を似ていると思うためには、描かれているもののイメージがあらかじめ脳に植え付けられていることが必要だということを示唆している。だから、見慣れていない -
Posted by ブクログ
角川ドワンゴ会長の川上量生氏のニコニコ動画についてや生き方や働き方の哲学についてかかれた本。
氏自身論理物理学者になりたいという意向もあって非常に深い心理や論理の話がありました。
常人とは違う考えだと感じることは多々ありましたが、ニコニコ動画という他社には真似できない独自性の強いサービスはこの哲学から生まれたのだということを強く感じました。
本書のなかで印象に残ったのは、ニコニコ動画はクレームを問題としない組織を作ることや思想を持たない場を設けることを念頭に置いて運営されているということや
クリエイターとプラットフォームの関係をよくするためのブランド構築はなるほどと感じました。
また、 -
Posted by ブクログ
個人的には、ニコニコはあまり好きではない。でも
経営者の川上氏は割と嫌いではない。その川上さんと
Cakesの加藤氏との対談本。
川上氏は、すごく頭が切れて本質的な内容まで
頭で考える。具体と抽象を往復できる非常に
頭がいい人だと思いました。いろいろなマスメディア
にての発言は以前から面白いと思っていましたが。
ただ、惜しむべくところは、やはりご本人も言われ
ているように、根本が”オタク”なので、教養というか
物事を考える際のINPUTみたいなものが足らない
気がしました。
ただ、コンテンツのクリエーターとしての考え方
については非常に高邁な部分があると思います。
愚にもつかない議論を繰り返し -
Posted by ブクログ
ニコニコ動画が好きでない。UIがどうにもがさつで趣味が合わないので見る気がしなかったのだが、経営者の川上量生さんには興味があった。会長職にありながらスタジオジブリの鈴木プロデューサーに押しかけ弟子入りしたり、就活のあり方に異議を唱えてエントリーを有料化したりと、その行動には驚かされ、その背景を知ると非常に理詰めで納得させられてきた。本書を読むと、その思考法、論理の立て方がよくわかる。やはりとても頭のいい人なので、説明されるとそれしかないと思えてしまうくらいに簡単な話になってしまうのだが、常人に思いつけるものではないと思う。本人は運がいいだけというが、やはりその直感力と直感を実行するための綿密な
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Posted by ブクログ
ZEN 大学のめざす教育。
教育についての問題点を考えさせられる。
オンライン大学の良いところ。
経済的な問題、インターネットがつながればどこでも学べる。
学生のレベル、目的に合わせた専門性の高い授業。
授業を何度でも視聴できる。
現在の格差だらけの大学進学。
地方格差
世帯年収による進路の格差
男女の格差
大学生活にかかる費用の負担の格差
学費が安い国公立大学に進学する学生の多くは、世帯年収の高い家庭の子供たちであるという。
小学生の時から塾に通い、中学受験など教育にお金がかけられる。
1番お金がかかるのは私立大学の一人暮らし。
学費だけでなく生活費の負担も大きい。
これからの大学として