あらすじ
インターネット時代の新たなカルチャーとは。非リア、炎上、嫌儲、コピーの4つのキーワードでネットの精神風土を解説。日本最大のネットメディア「ニコニコ動画」の川上量生が語るネットカルチャーの本質。
※本文に記載されている「購入者特典」には期間が限定されているものがあります。あらかじめご了承ください。
■執筆者情報
《第一部 日本のネット文化と精神風土》
序章 ネットがつくった文化圏
川上量生(株式会社KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長、角川アスキー総合研究所主席研究員)監修者・代表監修者
第1章 日本のネットカルチャー史
ばるぼら(ネットワーカー、古雑誌蒐集家、周辺文化研究家)
第2章 ネットの原論空間形成
佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
《第二部 ネット文化を支配する原理》
第3章 リア充対非リアの不毛の戦い
小野ほりでい(ライター)
第4章 炎上の構造
荻上チキ(評論家)
第5章 祭りと血祭り 炎上の社会学
伊藤昌亮(愛知淑徳大学メディアプロデュース学部准教授)
第6章 日本文化にみるコピペのルール
山田奨治(国際日本文化研究センター教授)
第7章 リア充/非リアの構造
仲正昌樹(金沢大学法学類教授)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ネットワーク文化
サブカルと呼べるのか?
誰でもアウトプットできるが
それは他のモノからの引用が大部分である
本当に価値のあるものは少ない
情報が多すぎる
リア充非リアとの境界を表現することが無意味になった
自分達は何に向かって進んでいるのだろうか?
そこにあるもの
Posted by ブクログ
ドワンゴの川上会長の編著作。ネット内部における社会的な動きについての解説。炎上、祭り、リア充、コピペなどネット特有の状況と思われていたものが、ネット原住民、新住民という考え方を用いることで、リアルでも(水面下で)存在する異なる価値観が表面化しているとしている。リア充はあくまで非リア充の対義語として存在しており、ネット原住民のアイデンティティの表出とする。また、祭り・炎上も単なる愉快犯ではなく、価値観を集団として試しあって、新たな社会を作るムーブメントの一部としている。
Posted by ブクログ
ざっくり、
・炎上、祭り
・SNS
・リア充と非リア
・コピペと二次創作
・嫌儲
・ネット論壇
・ネット的とネット原住民
こんな感じ。
歴史と背景を知ることが今のネット文化を知ることにつながる。
Posted by ブクログ
こういう本って、バランスを取るのがとてもむずかしいと思うんだけど、歴史がきちんと振り返られていたりしててなかなかよかった。
炎上は祭り。炎上をなんとか社会学のコンテキストまで引き上げようとしているところとかも刺激を受ける。
小野ほりでいの章が一番心を動かされたかも。かなり力が入ってて、人柄が感じられた(知らないけど)。社会学っていいよね。と感じられる本でした。角川で監修が川上量生ってことは、社長が監修ってことなんだねえ。それでこの茶色の本が大量に出版されているわけか。
Posted by ブクログ
川上量生監修。執筆者は他にばるぼら、佐々木俊尚、小野ほりでい、荻上チキ、伊藤昌亮ほか。
日本におけるネットカルチャーの歴史について。特にリア充と非リア充の対立、炎上、コピペ文化に頁を割く。既知の事が多いので斜め読み。90年代の忘れていたネット文化が思い出され興味深い。
小野ほりでいさんの章が少し浮いていて面白かった。文化史というよりはルサンチマンとの戦い方についての文章。インターネットで色々なものが可視化されるとルサンチマンが増大してしまいがち。それをいかに上手く発散させるかが最近の自分の課題でもある。
テーマが重複する章は不要な気も。