川上量生のレビュー一覧
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川上さんだからジブリ側も許可したんだろうな、と感じた。ガチガチの理詰め人間が場の空気読むことなくクリエイターを質問攻めにして煙たがられる光景が目に浮かぶ。その質問の切り込み方がクリエイターとして絶望的にセンスないんだけど、2年間ジブリの現場に滞在して咀嚼した後の言葉がうまいと言うか、説得力ある落とし込みになっているので読む価値はあった。
<優れたクリエイターは理論か?感性か?>
・結論は両方。優れたクリエイターは皆、理論武装もスゴいが、最後は感性で判断している。
↑当たり前だよね。料理人はレシピや調理器具というマニュアルをマスターしているが、最終的には味の微調整も盛り付けも感性が問われる。
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Posted by ブクログ
ジブリの映画制作の裏側に迫った内容です。
宮崎駿や鈴木敏夫といった製作者本人ではなく、現場を知っている第三者の視点で語られているのが良かったです。
本書で語られている「コンテンツ=現実の模倣」とは考えたことがなかったですし、導入部ではちょっとした違和感もありましたが、詳しく聞いていくと「なるほど」と思いました。
「大衆受けするもの=癖がないもの」「万人受けする美男美女の顔=特徴がない顔」というのも、現実の世界を思い返してみれば、ものすごく納得できました。
特に共感したのは、宮崎駿や鈴木敏夫が映像重視で作品を観たり、作ったりしていることです。
何を隠そう、私自身も映像作品は映像重視なので非常に共 -
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KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長でスタジオジブリ見習いプロデューサーの
川上量生氏によるインターネット解説本です。
分かりやすいことは分かりやすいのですが、難しいことは難しいという感じ。
ネットを利用する人と、ネットに住んでいる人(ネット住民)という分け方は
なかなかしっくりきました。
完全に言い得ているわけでじゃないとは思うけど、それありますな、という感じ。
さらに、最近ではデジタルネイティブなる第三の種類の人がいるわけでした。
また、
優れたリーダーがコントロールするシステムと
各部分がばらばらに自分の判断で動くけど
なぜかうまくいくシステムとがあるという解説のところがよか -
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ネタバレカドカワドワンゴの川上さんとケイクスの加藤さんの対談本。
川上さんはもちろんだけど、加藤さんも相当頭良いオタクだなという印象。とにかく二人の思考の切り口とバックグラウンドにある知識の量が面白くて笑けてくる。
とにかくアタマが刺激される良質な一冊でした。
・ニコニコ超会議はあとから振り返ると意味があった。mixiは終った感でたけど、ニコニコはやってる感出せた。
・カドカワドワンゴの経営統合に関して、任天堂を引き合いに出して、プラットフォーム自身がコンテンツを作るべき。コンテンツを作らないプラットフォームはコンテンツが安くなる。地獄になる。
・論理が多くなればなるほど現実を正確にエミュ -
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誰かがオススメしていて、ジブリも好きだしと思って読んでみた一冊。クリエイティブな現場の仕事に関わった経験もなく、もっぱら映画やアニメを楽しむだけのユーザー目線しか持ち合わせてなかったから「コンテンツ」って聞いてもイメージも曖昧だったけれど、この本の中で少しずつ秘密に迫っていく段階を追いながら「なるほどなるほど」と思いながら読んでいました。実写とアニメの違いとか、ジブリが大切にしている方向性や裏話ももちろん数多く掲載されていて、読んでいておもしろかったです。これから見る映画やアニメの見え方が変わってくる一冊。そしてジブリの映画も改めて見返したくなる一冊でした。
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著者の本は初めて読んだが、冒頭はその冷静かつ論理的な説明でネット界隈のあらゆる事柄がとてもわかりやすく解説されてあり、とてつもなく頭の良い人だなぁと感じた。
特にネットコンテンツの無料化の話やネットビジネスの部分に興味があって読んだが、巷で妄信的に「コンテンツやビジネスはこうなる!」って煽りまくってる胡散臭そうな輩を徹底的に叩き潰すような、冷静かつドライな分析・主張は非常に説得力がありわかりやすく、勉強になった。
ただ中盤からネットのグローバル化や仮想通貨の話に及ぶ章では、かなり専門的な言葉も飛び交いわかりにくい部分も。そもそもこの本の中で語られる領域が広すぎるため、若干ついていくのが大変 -
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ネットを使ってどう稼ぐかを考えるヒントになればと思い読んでみた。だが、ネットでのビジネスモデルが難しいのは日本だけではく世界的な現象のようだ。
様々なテーマについて著者の知見が述べられている。
興味深い内容であった。
☆電子書籍の未来
紙の本が電子書籍に置き換えられるのは避けられない未来
そしてどのような未来になるか
・テキストや画像だけでなく、音声や動画などのいろいろなデータを取り込んでマルチメディアのパッケージ媒体となる
・自動的に内容が更新、追加、されるようになる
・検索、引用、メモ、読書記録の自動保存なの、読書体験の進化
・他人と読書体験を共有できるようになる
・自分の持っている -
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ネット=ツール派とネット=住処派がある
住処派(ネット住民[ネット原住民含む])にも世代間差はある
コンテンツの価格は人間が持つそのコンテンツへの依存度で決まる
任天堂のビジネスモデルは最終形
かならずオープンからクローズになる
それでないと利益が確保出来ないから
ネットの国境設立への動きは出るだろう
規制の少ないことが世界で戦える武器になる
HFTはアルゴリズム取引の主流
人間に機械が勝っている分野
RTBはオークション取引を機械でするもの
ビットコインは最終的には取引所次第になりそう
ビジネスとネット原住民とデジタルネイティブの三つの要素からなる力学で考えないと、ネットの世界は正