ウンベルト・エーコのレビュー一覧

  • ウンベルト・エーコの世界文明講義

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    知の巨人、ウンベルト・エーコの様々なテーマの講義集。
    『薔薇の名前』で大ベストセラー作家になったエーコだが、博覧強記ぶりに驚かされる。

    縦横無尽に古今東西の賢人が出てくる。

    面白かったのは、
    以前TV番組にアポロ月面着陸陰謀説が放映されて真偽が気になっていたが、
    当時アメリカと競っていたソ連が、月面着陸について何も言わなかったことが、月面着陸が真であったことの証拠であろうといっていることに腑に落ちた。

    この本は、教養が身についていないとなかなか読めないだろうと思える書。

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    2019年02月13日
  • もうすぐ絶滅するという紙の書物について

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    紙か電子書籍かという話というよりも、知識はどうやって繋がるか、学ぶのかということがテーマ。出版されたときにはなかった、AIと人間を考えさせられた。電子書籍をよく使う人が読んでもいいと思う。

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    2018年03月05日
  • もうすぐ絶滅するという紙の書物について

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    閉ざされていた空間にひっそりと忍び込むよろこび

    夫とまだ付き合っていたころ、彼の住んでいた寮の近くで暇をつぶすために入った古書店。その古書店で手に取って買おうか迷っていた本を、ようやく読みました。
    あの時の直感はまちがっていなかった、心にのこる一冊でした。

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    2017年10月19日
  • バウドリーノ 下

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    嘘が本当になってしまう嘘つきが、嘘をつきすぎてわからなくなった真実を探す物語。

    お固い西洋史にはじまったかと思えば、夢想の果ての世界へまで足を伸ばすなんとも様相の変化の激しい作品でもある。

    世界観を活かした真相の提示は見事。
    しかし大きな真実の前に小さな真実を葬り去られる。
    挙句に皮肉めかして作者が一番の嘘つきだと提示してくる手腕には脱帽である。

    知識不足で小ネタが拾いきれないのが悲しい。また色々勉強して読みたい一冊。

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    2017年08月30日
  • バウドリーノ 下

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    誰もいない森の中で倒れた木は本当に倒れたのか
    この議論は逆に言えば、森の中で木が倒れた音を聞いたと主張する者がいれば、真実となるということになる
    この本は12-13世紀を舞台にした「法螺話」の話である
    イタリア出身の主人公バウドリーノは我が半生は語られることによって真実となる、と第四回十字軍のさなか助けたビザンチン人に語り出す。
    バウドリーノはフリードリヒの養子となり司祭ヨハネ(プレスタージョン)の王国を目指して旅をするが主人公の話そのものが虚実が曖昧である。更に旅の途中で聖遺物の偽造で金儲けを図るが、偽の聖遺物を売って儲けた金で本物の聖遺物を購入しようとする欺瞞。更に旅の先では様々な神学論争

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    2017年07月10日
  • もうすぐ絶滅するという紙の書物について

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    インテリ万歳!タイトルだけ見ると、なんだかシリコンバレー系の人がpdf移行と電子書籍について書いたAMZNの動向とかベゾスがどうのとか思いそうだけど、あらまだそんな知らない本があったのね、と沢山教えてくれる対話形式。ありがとうエーコ。最高です。

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    2017年03月26日
  • プラハの墓地

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    ネタバレ

    「シオンの議定書」成立を描く歴史小説。

    19世紀後半のヨーロッパの歴史が良くわかっていないので、何が史実で、何がフィクションかがわかりませんでしたが、宗教派閥闘争、ユダヤ人排斥、国間紛争などが絡んでややこしいながらも面白かったです。
    視点が、偽書作成の天才のシモニーニ、その二重人格と思われるピッコラ修道士、著者と思われる「書き手」の3人で、日記形式で歴史の裏側を語っていくのが、みんな同一人物だと裏を読みつつ、実は「書き手」は著者視点でした。
    それにしても、上記の語り手以外は、全て実在の人物というのが信じられないほど、癖のある人物たちばかりで社会権力の怖さを感じました。
    分厚い本で、読み難いな

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    2017年02月28日
  • もうすぐ絶滅するという紙の書物について

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    本の魂と肉体についていろんな側面から語りつくす一冊。
    エーコとカリエールの博学には驚くばかり。しかも何か資料を片手に対話しているのでもない。おそろしい二人だ。
    エーコの蔵書数は3万冊を超えているという。へぇーっ‼︎

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    2017年01月29日
  • プラハの墓地

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    ダッラ・ピッコラの死から読み進めない、あきらか女性の文に成って、だか主人公も3人代わっているのか、なりすまし偽のプロトコル。スケープゴートにされた、ユダヤ人、今ならイスラムの人か?国家なんて要らない。

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    2016年12月22日
  • プラハの墓地

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    19世紀初頭から末にかけて偽造文書作りをなりわいとした者を通じて描かれる、憎悪と歴史。

    記憶を取り戻すため、日記を書くことにしたという体裁でスタートするが、どうも様子がおかしい。ときおり倒れるようにして眠ると、別の人間が自分の日記の続きを書いている。「語り手」はその2人の記述を補うように「物語」を書き足す。

    エーコらしい、メタフィクションだといってしまえばそれで終りなのだが、エーコらしく、隅々に歴史や美術、当時の風俗に関する描写がちりばめられていて楽しめる。

    語り手によるフィクションでありながら、実在する登場人物たちを華麗に操作しながら語られる、ある種の歴史であり、その意味で、虚構と事実

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    2016年10月18日
  • プラハの墓地

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    つい先ごろ亡くなったウンベルト・エーコの最新長篇小説。その素材となっているのは、反ユダヤ主義のために書かれた偽書として悪名の高い『シオン賢者の議定書』である。その成立過程が明らかにされてからもユダヤ陰謀説を裏付けるものとして、反ユダヤ主義を広めたい者たちによって何度も利用されている史上最悪の偽書だが、そんなものがどうして世に出ることになったのか。そしてまた、イエズス会、フリーメイソン、ユダヤ人、と時代や場所によって誹謗する対象を変えながらも、何度も息を吹き返しては現れる、この偽書が民衆に対して持つ意味とは。

    記号学の大家としても知られるエーコ先生だが、こ難しい理論を開陳しようというのではない

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    2016年03月14日
  • もうすぐ絶滅するという紙の書物について

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    すべての読人(よみんちゅ)に捧ぐ――
    もうすぐ絶滅するという紙の書物についてばかり語っている訳ではない、が、それ以上に面白い、オモシロイ、示唆に富んだ対談。USBからフランス詩、インキュナビュラ(グーテンベルクの印刷術発明から15世紀末までにヨーロッパで活字印刷された本)に名著珍本、焚書と禁書、空き巣まで……
    読み終わったら誰もがこう思うはず。
    ”本から離れようたって、そうはいかない”!!

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    2015年06月08日
  • もうすぐ絶滅するという紙の書物について

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    本というメディアについての対談集。
    恥ずかしながら語られている小説や映画のほとんどを知らず、知っていればいっそう面白く思えたのにと、自分の無学が悔やまれました。
    しかし、知らなくても言いたいことは伝わってくるので、のめりこんで読みました。
    タイトルからして電子書籍化についてがメインなのかと思いましたが、そうでもありませんでした。
    非常に多岐に渡るテーマで語られており、飽きることなく最後まで読み通せました。
    特に馬鹿とまぬけと阿呆の違いなどは笑いつつも唸らされます。

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    2013年05月14日
  • もうすぐ絶滅するという紙の書物について

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    本好きなら、ちょっと「ぉっ」って思うと思う装丁と題名。小口の染めといい、遊び紙の質といい、これだけで手に取りたくなります。ちなみに、内容はといえば、思いっきり本マニアな二人がひたすら好きな本について語るという・・・。冒頭に、紙の本は絶滅するなんて思ってないと二人して確認してますし。読みたい本、飾りたい本、色々な種類の本好きがいるけれど、私達二人は満足してるよ、とそんな本ですw やたらと綺麗な装丁は、本棚に入れておきたくなるかも。

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    2013年05月11日
  • もうすぐ絶滅するという紙の書物について

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    ネタバレ

    フランスとイタリアの「老練愛書家」2人よる対談。タイトルからみて、紙の書物は絶滅するのか?という問題意識で手に取りましたが、それに関しての2人の答えは一貫していて、それよりも、ありとあらゆる情報が入手可能になった現代、私たちはどう情報と向き合ったらいいのか、本質的な示唆に富んだ視点が盛りだくさんで学びが多かったです。

    ・これから求められるのは、考えをまとめて結論を導く技術、真偽を確かめられない情報をチェックする方法
    ・書くという行為は常に危険を伴ってきたし、今でも変わらない
    ・過去がそのままの姿で我々のもとに届くということはまずない
    ・我々自身が情報提供者になり、善意で悪気なしに情報をねつ造

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    2012年05月29日
  • ヌメロ・ゼロ

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    まさに構成の妙。中盤読み飛ばしたくなるほどの冗長さから急展開、そしてストンと落とし余韻を残しつつ終わってゆく、序破急がよく分かる。映像で見ても面白いだろう。

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    2025年11月02日
  • ウンベルト・エーコの文体練習[完全版]

    A

    購入済み

    難しかった

    いくつか解りやすいものもあったけれど
    ほとんど分からなかった、
    これがエーコだといえばそうなのかもしれないけど。
    ともかく、これから読む人は心して取り掛かってください。

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    2023年06月25日
  • プラハの墓地

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    長らく積読していたが、ようやく読み終えた。疲れた。
    エーコは、「フーコーの振子」でも陰謀論や狂信者を扱っていたし、「パウドリーノ」では天才的嘘つきを描いていたのだが、ここでは陰謀論の大博覧会の影の主人公を作り上げる。欧州近現代史の大事件の数々が一人の陰気な捏造家によってお膳立てされていたという具合。
    「パウドリーノ」も、フリードリヒバルバロッサは死ぬわ、コンスタンチノープルは陥落するわ、司祭ヨハネの国を目指して大旅行するわ、アサシンは出るわ、何でもありなんだが、読んで楽しく笑える話だった。
    こっちは、ずっとどんよりした冬の空の下にいる感じで、気分が晴れるところがない。登場する陰謀論が、いまだに

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    2023年04月05日
  • バウドリーノ 上

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    中世の怪物大集合なところは楽しいけど、キリスト教の解釈論的な話が多い上に長い。つらい。

    景教とユダヤ教がどういうものか、今まで読んだ説明の中で一番分かりやすく説明してくれたかもしれない。

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    2022年04月02日
  • ウンベルト・エーコの世界文明講義

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    期待していたのは「文明」の説明だった。でも、テーマに沿った講義録だった。これは自分の視点が違っていたということであり、本の価値を少しもさげるものではない。でも難しい。

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    2021年05月01日