押見修造のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻かまで以前に読んでいて、その後をいっきに読んだ。
このふたりのコンビは素晴らしいなぁ。
中二病というのは、何よりもまず自意識の過剰により生まれる。
自意識が幼いときのファンタジーと結びついて、非合理的な方法で特別であろうとする心性。
だが数年あるいは数十年を経て次第にファンタジーが衰え、ただひとりのサムワンにとってのスペシャルであることに安らぎを見出せるようになる。
これは成長でも退化でもなくただの変質だ。
みたいなことは前から考えていたが、この作品ではいわば「突き抜ける」「山の向こう」というところまで描かれている。
いわばブレイクスルーの快楽に向けて、物語自身が動き出している。
期待 -
Posted by ブクログ
あなたが「コンプレックス」を取り巻く物語を
こんなにもあっけらかんと、わけわからんエロさをもって描くから
僕ぁ窒息してしまいそうです。
主人公の男のコとふたりの女のコの絶妙な依存性というか
関係性は「悪の華」への布石も感じます。
色々な話を描ける作家さんも好きだけど
押見さんの様に独自の世界観とテーマを
深化させていく作家さんもまた尊敬します。
悪の華→しのちゃん→スイートプールサイド
と読みました。
自分の中での何らかの「欠落」。
それを相対化する「誰か」。
彼らが紡ぐ物語。
前向きでも後ろ向きでも無い緊張感。
押見さんの事をどんどん好きになります。
スイートプールサイドは
男の -
Posted by ブクログ
ネタバレ1巻から読んでますが…色々良い感じに面白くなってきましたなあ、おい。
作者はそんなつもりはないんでしょうけど
影響を受けた作品として作者が名前を挙げていた「さくらの唄」に「月光の囁き」「いぬ」に「小さな悪の華(これは映画)」まで、全部詰め込まれている!!!と思うのはわたしだけではないはず。
今なら厨二病とかメンヘラとか言うんでしょうけど
エロティシズムっていうほど明確な物ではない、思春期の微妙な心の揺れ動きを様々なエッセンスを使って描き出しているのは見事。
佐伯さんのぶっ壊れっぷりも唐突すぎる様でいて、実はわたしは「佐伯さん!こんな優柔不断ウジ虫野郎のどこが好きなんだ!!」とちょっとあき
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