山口恵以子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
相変わらず安定のほのぼのぶり。1編読み切りでなく、きな臭さが次編に続きそうなところがあったけどわかってみればほのぼののうちみたいなものだった。
主人公ともいえる二三が安らかに最期を迎えるためには麻薬を使ってもいいんじゃないかと考えるこんな場面があった(p.226)。
老い先短い命なら、麻薬もありなんじゃないだろうか?
不意に、そんな考えが頭をよぎった。
麻薬の力で楽しい夢を見ていれば、老いの孤独も死の恐怖も忘れたまま、安らかに最期を迎えられるのに。
二三も昔、授業でアヘン戦争を習ったし、麻薬が恐ろしい薬だということは充分承知している。しかし、寂しさに耐えて死を待つだけの晩年を送る人が、死が訪れるまでの時間を麻薬に頼って安楽に過ごすことは、そんなに悪なのだろうか? 頑張って生きてきた人が人生の最期で楽したら、そんなに罪深いのだろうか?
医療用麻薬は使用が認められていると聞いたことがある。おそらく痛みを緩和するために使うのだろう。それなのに、身体の痛みを取るのは良くて、心の痛みを取るのはダメというのは理屈に合わない。人間は精神と肉体で、心と身体で出来ているのに。
きっと著者の山口さんの思いでもあるだろう。ほのぼのとした、古き良きともいっていいくらいの世界を描きながら、ときどきこういう世間の常識に一石投じるようなところがあるのもこの作品のいいところだな。 -
Posted by ブクログ
コロナ禍のはじめ食堂。
でも、やっぱり、コロナ禍を全面には描かないよね。
まあ、今年の春頃や、夏頃のリアルな状態での食堂の話は、無理だもんなー。。
相変わらず、出てくる料理が美味しそう。
今回、特に惹かれたのは、ラム、ナポリタン。
ナポリタンならば、手軽に作れるので、明日のお昼にでも作ろうかな(笑)
今回の話の流れで、2話ほど、なんだかしっくりこないなー。。というエピソードがあった。
そこまでしないよなー。。。作られた話だなー。。。という感じのエピソード。
まあ、小説だから、仕方ないんだけど。
色々とあるけれど、みんなが幸せなはじめ食堂の面々。
ハートフルな世界が繰り広げられています。