スティーヴン・ハンターのレビュー一覧

  • 狩りのとき(下)

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    遂に因縁のスナイパー同士の戦いの火蓋が暁に染まる雪山を舞台に切って落とされる。眼下には、ターゲットとなっている妻が隠れる山小屋があり、一刻も猶予が許されない。スティーブ・ハンターならではの硬質な文章が読み手を引き付ける。

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    2014年01月13日
  • ダーティホワイトボーイズ

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    スティーブン・ハンター著「ボブ・リー・スワガー」シリーズの2作目。といってもスワガー自身は本作には登場しない。1作目の「極大射程」で少し語られるスワガーの父の死がこれまた間接的に関わる人物が主人公。殺人犯罪者ラマーとこれに深く関わってしまうハイウェイパトロール隊員バドが対決する。犯罪者ラマーの人物像が丹念に描かれ読み進む内にラマーに感情移入させられるのが面白い。銃撃戦のリアリティは相変わらずで銃器を知り尽くしているのだろうハンターならでは。

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    2013年09月07日
  • ソフト・ターゲット(下)

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    ネタバレ

    スワガー一族のサーガに前作からあたらしく加わった隠し子が主人公で、ボブリーは結局、最後まで登場せずに話はあっけなく終わった。最後にひねりとして映画館で上映されている映画で犯人の居場所が分かったり、息子を探す夫婦が訴訟ネタをハイエナのように探していた弁護士だったとか、多少の捻りがあったものの、隠れた敵役たる本部長がそのまま出世するとか、終わりとしては歯切れが悪い。主人公のその後も読めないが、まだまだ続くであろうから、本部長の出番がまたあるだろうが、そのために態々、出世させたのかもしれない。

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    2013年01月14日
  • ソフト・ターゲット(上)

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    代替わりを果たすための前作により、本作では主役は伝説のスナイパーから、突然現れた息子に変わっているが、異母妹とかFBI副長官とか懐かしい面々が登場し、一族のサーガの旧作からの連綿とした歴史は繋がっている。伝説のスナイパーは留守電のみでしか登場しないが、下巻で登場するのかは分からない。ストーリーはイスラムテロリストによるショッピングモール占拠による大虐殺に偶然、居合わせた主人公が孤立無援で戦いを挑むという、どこかで見たことのある映画の様なストーリーではあるが、単純な黒幕ではないことを臭わせて下巻に続くなので、下巻を期待したい。

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    2013年01月06日
  • ソフト・ターゲット(下)

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    ネタバレ

    駆けつけた警察・FBIらのスナイパーと連携して犯人を追い詰めるレイ。気丈な人質女性をパートナーにやがて主犯と対峙する。

    正直、「ダイ・ハード」とプロットが似すぎているし、ディテールもS.ハンターにしては甘い感じがする。特にレイが最後までiPhoneで外部と連絡を取り合っているが、バッテリーが持たないと思うんだよねぇ。

    かつてのスワガー・シリーズほどの緊迫感、スナイパーのテクニックの描写などが無く、ちょっとがっかり。

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    2013年01月04日
  • 黄昏の狙撃手(上)

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     ボブ・リー・スワガーも初老の年齢となったが、前作では、『キル・ビル』を彷彿とさせる、白羽を交えた闘いを、まさかの日本で展開してきたばかり。その死闘の古傷も癒えぬというのに、前作では荒れ地に馬を乗りこなしていた愛娘ニッキの危機を知り、ナスカー・レースの開催されるブリストルの街を訪れる。

     剣に続いては車! 最近のハンター作品は、ボブ・リーの高齢化か、作者のそれか知らぬが、創作のモチーフにも趣味が混じるなど余裕の出てきた感が強い。もちろんその分だけ強引なストーリー展開に持ち込まねばならないのだが、そのあたりのプロット作りにも安定ぶりが窺えて、やはりそういうところに巨匠の存在感を感じさせるのであ

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    2012年07月01日
  • 黄昏の狙撃手(下)

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     ボブ・リー・スワガーも初老の年齢となったが、前作では、『キル・ビル』を彷彿とさせる、白羽を交えた闘いを、まさかの日本で展開してきたばかり。その死闘の古傷も癒えぬというのに、前作では荒れ地に馬を乗りこなしていた愛娘ニッキの危機を知り、ナスカー・レースの開催されるブリストルの街を訪れる。

     剣に続いては車! 最近のハンター作品は、ボブ・リーの高齢化か、作者のそれか知らぬが、創作のモチーフにも趣味が混じるなど余裕の出てきた感が強い。もちろんその分だけ強引なストーリー展開に持ち込まねばならないのだが、そのあたりのプロット作りにも安定ぶりが窺えて、やはりそういうところに巨匠の存在感を感じさせるのであ

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    2012年07月01日
  • デッド・ゼロ一撃必殺(上)

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    「極大射程」以来かかさず読んでます。「四十七人目の男」でちょっとズッこけましたが、それ以外は概ねそこそこの水準を保ちつつ楽しませてもらってます。年齢的な事には極力触れないでおこう的な配慮がいつもあるのですが、流石にボブ・ザ・ネイラーも64歳。今回は特にもう年なんだから・・・と言いたげなシーンが続きます。最後にきっといつもの大銃撃戦があるに違いないと思いつつ下巻に突入!

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    2012年03月30日
  • デッド・ゼロ一撃必殺(下)

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    ネタバレ

    主人公が変わって新しいシリーズを書くつもりなのかな。
    それにしても、ちょっとこじつけっぽい気がします。

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    2012年02月05日
  • デッド・ゼロ一撃必殺(上)

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    ネタバレ

    極大射程からずっと読んでいるシリーズなわけだけれど、いつもに比べて主人公がちょっと間抜けな感じで、そこが残念でした。

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    2012年02月05日
  • 蘇えるスナイパー(下)

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    スナイパーによるスナイパーライフルだけの戦い。
    あまりにも克明で坦々とした描写が、
    まるで映画のひとコマひとコマをじっくり見ているかのような臨場感を生んでいる。
    (この作家さんは映画評論本も2冊出していると知り納得)

    傍目にはほとんど動きのないシチュエーションが多く、
    ともすればつまらなくなりそうだが全くそんなことはなかった。
    登場人物の動きが少ないことに、読み終わってから気付いて驚いたくらいだった。

    主人公ボブ・リー・スワガーの兵士らしい冷静な思考がそれを助けてもいるが、
    たまに見せるかっこいいおじさんの部分も良く、愛着が湧いてくる。


    文章の読みやすさという点では、正直直訳が多く感じ

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    2012年01月29日
  • 狩りのとき(下)

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    『極大射程』、『ブラックライト』でもちらっと触れていた、ベトナム戦争でのある事件の詳細がやっと語られる。

    上巻はダニーが主人公のような展開。彼の正義感やボブとの師弟関係など、読み応えはあるが、アプローチ部分が長すぎる(後々ここが重要になってくるのだが)のと、ベトナムでのパートがくどく感じたので、退屈のあまり飛ばし読みすることもしばしば。

    下巻に入ると一気に展開が加速する。背後に隠された策略と、それに迫るボブ。この辺りのプロセスはいつもわくわくしながら読んでしまう。事件の骨格が二転三転する時のハンドルさばきがスムーズなのは、読者にとって非常に有難い。

    そして大きな見どころは、スナイパー同士

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    2011年07月07日
  • 蘇えるスナイパー(上)

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    おぉ、スワガーシリーズの新作!「極大射程」から「狩りのとき」に至るまではもうグリグリの★五つだったのだが、どうもそれ以降評判が芳しくなく手が出なかった。ところが今月号の本の雑誌で杉江氏が「本道に立ち返った」と言っているじゃあないか。これは読まなくては!

    うーん、スワガーってこうだったかなあ。筋の運びもちょっと強引なような。面白くないわけじゃないけど。違和感を感じつつ読んできたが、上巻最後で盛り上がってきたので下巻に期待しよう。

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    2011年11月25日
  • 蘇えるスナイパー(下)

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    ボブ・リー・スワガーのシリーズが続くのは嬉しいが、ボブが年をとり続けているので、先が心配だ。
    そろそろ、ボブとフレンチー・ショートとの絡みを読んでみたい。

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    2011年01月03日
  • 狩りのとき(下)

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    ボブ・リー・スワガーシリーズ(最後?)
    敵のロシア人がなんだか切ないです。
    でもなんかブラックライトより面白くなかったです。
    なんでかわかんないけど。

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    2010年10月21日
  • ブラックライト(下)

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    ボブ・スワガーシリーズ第2弾。
    殉職した父の事件を調べ始めたボブに何者かが襲いかかる。
    銃の蘊蓄は苦手だが、それをすっ飛ばしても面白かった。
    ボブは恐怖も迷いもある人間であることが描写されていてもやっぱりヒーローである。

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    2010年08月24日
  • ブラックライト(上)

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    スワガーシリーズのサイド・エピソードといった感じだが、スティーブン・ハンターは相変わらず読ませるのがうまい。ただ暗視スコープという題材が、デビュー作とは思えないほどおもしろかった魔弾と重なっているのが残念なところ。
    しかし、それにしてもアメリカ人は父子ものが好きだよなぁ〜日本には父帰るくらいしかない。。

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    2009年10月04日
  • ハバナの男たち(下)

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    相変わらず朴訥な父アールと、ロシア人工作員とのプロとプロが心を交わす瞬間。なんて、あるわけないでしょうが。

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    2009年10月04日
  • ハバナの男たち(上)

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    スティーブンハンターの一大抒情詩なのね。ボブ リー スワガーもの(極大射程)から入った私には、父物語に若干の違和感あり。ハバナという場面設定は魅力的だが、父のキャラクターは苦手。

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    2009年10月04日
  • ハバナの男たち(下)

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    アール・スワガー・シリーズの最新作。単独でも楽しめる内容になっているが、できれば「悪徳の都」「最も危険な場所」を読んでからの方が物語の背景がわかって良いかもしれない。

    しかしとにかく読むのに時間がかかってしまった。ストーリーのテンポも良いしそれなりに面白い展開ではあるのだけれど、一度本を閉じると再び開くのが億劫でなかなか進まなかった。読んでいる間は面白い、だけれども、閉じてしまうと続きが気になるほどの緊張感がなかったのだと思う。

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    2011年02月27日