崎谷はるひのレビュー一覧

  • ミルククラウンのとまどい

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    シリーズ3作目、本作は希が鬱屈してしまった因縁であるエゴと無関心さを振りかざした両親(それぞれ言い分あるかもしれませんが最悪な親です)と対峙することを軸にしたある意味成長記録のよう。逃げずもがいて煩悶し自分なりに将来への答えを出すことによって精神面でもちょっと大人になっちゃう希です。折しも高遠の父親との確執にも直面し希なりに黙って全てを受け入れてあげる訳ですがその希自身も両親のことで揺れてたころもあり高遠はまたも大事な伝達事項を伝えそびれるという(マジでか)渡米、レコーディング、人生を共有する相手に伝えず誰に言うのか?ってくらい大事な話をどーゆー状況下にあるにしろ希に言わないのがやっぱり私には

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    2013年08月11日
  • ミントのクチビル―ハシレ―

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    あとがきを読むと、この作品が誕生した経緯が良く分かるのですが…。

    「明るくて、ばかばかしくて、ひたすらあまったるいラブラブした話」と崎谷さんが書かれている通り、
    シリーズ前3巻の3組とは違い、全体的に感じられる雰囲気がとても明るく暖かいものでした。
    邦海さんの性格というか、愛情たっぷり隠さないというところにもそれは起因していると思いますが。

    読んでいて、切ない部分も勿論ありますが、
    重すぎることはないので(ヒマワリ~のように)、
    気負わず読めるのがとても好き。
    読後感もとても良いので、少し気分が落ちた時とかにオススメです!

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    2013年07月20日
  • プリズムのヒトミ―ヤスメ―

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    シリーズ前半3巻に出てきた3組の短編集。

    色々問題等は出てきますが、基本的にハッピーエンド後なので
    安心して読めます。
    シリーズ通して、とても良いアドバイザーのムラジくんとミヤちゃんカップルが一番良いなぁと思います。

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    2013年07月20日
  • ヒマワリのコトバ―チュウイ―

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    シリーズ当初から出てきていて、一体どういう感じ?と思っていた相馬昭生が主人公。

    前巻、甥・朗が主人公のときはん?この人、大丈夫?というといころが見えていて、どういうことなんだろうと思っていたので、それが分かりました。

    それにしても…この話はとても重かったです。
    前2巻も色々重いですけれど、
    まだ主人公たちが若かったので、
    何かあっても前に進んでいくというか、光があったんですが、
    これは本当、最後の最後まですごくツライ話でした。
    なんかもう、えぐられる感じ。
    過去の誕生日のエピソードあたりはもう何とも…。
    相当覚悟して読んだ方がいいです…。

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    2013年07月20日
  • オレンジのココロ―トマレ―

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    1巻目の史鶴の友人、相馬が主人公。
    前巻では明るい茶々入れ少年!という感じだったけど、
    史鶴とは違う方向に大変な部分があって、
    何とも言えなかったけれども、栢野と出会えてよかった…と素で思ってしまった。

    相馬家の不思議な家族関係は、理解できるのかと言われれば良く分からないけれども、
    その中で育ってきた朗の気持ちが伝わったので切なかったわけでございました。
    健気で可愛らしく、幸せになりなさい…と言いたくなるキャラクターでした。(というかそういう人ばかりなのだけれど)

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    2013年07月20日
  • アオゾラのキモチ―ススメ―

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    知り合いの方にお勧めされたのでまとめ買い!
    崎谷さんの作品なので問題ないと思いましたが、
    読んでみて、もっと早く読めば良かった!と良い意味で後悔しました。

    冒頭は最悪の出会い、そこからの展開が王道だけれども、とても読んでいて切なかったしドキドキしたし、とても面白かったです。
    最初はおい!って思われた冲水が、どんどん成長していく様がとても良かったし、彼自身が元々とても性格の良い子なので、ところどころ、良い男だな!ってなりました。
    これなら史鶴も幸せになれるでしょ!という感じでした。
    他シリーズと同じく、他に出てくるキャラクターも気になる形で、
    こっちはどんなストーリーが?と広がる期待がとても心

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    2013年07月20日
  • アイソポスのひそかごと

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    ▼あらすじ
    兄と両親を失い天涯孤独となった大学生・真次はイタリア貴族の血をひく富豪・グイードから愛人にならないかと言われ…!?

    ***

    兄を亡くし両親を亡くし、頼れる親戚も居なく天涯孤独となってしまった真次(受)の前に突如として現れた一人のイタリア人女性。
    その女性をきっかけにイタリア貴族で大富豪のグイードと知り合い、物語は進行していくのですが内容はまさにハーレクイン。

    愛人というからもっと暗いお話かと思いきや真逆でした。
    グイードが最初から真次を溺愛しているのである意味安心して読めます(笑)
    優しくて甘くてでもちょっぴり意地悪なグイードが堪りません…!

    ただ、ちょっと読み辛い(分かり

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    2020年03月07日
  • プリズムのヒトミ―ヤスメ―

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    甘くない短編集。。?

    短編集とか番外編って本編でのすったもんだ後のCPを補足する為にド甘、って別に定石ではないんでしょうが期待より甘くなかったってゆーか「電波系」の人達に引っ掻き回される事件がちょっと気分悪かった。実生活で全く関わったことのない人種故に解せない人間性ばかりが強烈に印象に残ってしまい3CPそれぞれ甘い時間はあるんですがどーも霞んでしまったよーな。冲村と史鶴、栢野と朗はケンカした分、もっと甘々でも良かった気もします。昭生と伊勢はハルヒさん仰るとーり過去が過去だけに本作では揉めず終始良いムード、昭生が過去の自分を鑑みて精神的にずいぶん大人になって戸惑ってる伊勢が可愛いかったり(笑)この2人のお布団シーンの

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    2013年06月28日
  • オレンジのココロ―トマレ―

    購入済み

    予想外にフツーです(笑)

    ハルヒさん作品って「強力個性キャラと濃厚なエロ、さらにお仕事や本業」がしっかりしてて好きです。さて信号機シリーズ2作目(本サイトって続編とか関連作の順番わかりにくいの多いですよねぇ?)前作の史鶴の親友・相馬と専学の先生・栢野、先生と生徒で近いような遠いような2人がなかなかくっつかずちょっとジレジレ(いきなり栢野がゲロっちゃう下りはちょっと勇み足な気もしましたが)。相馬の朗とゆー名前に「明るく元気に」という健気だけどどこか自分で枠に入っちゃってるところとか成長環境が複雑だった故に仕方ないことなんだけど同情しちゃいます。子供心に大人たちに心配かけないよう期待に沿えるよう頑張っちゃった結果ですがね。

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    2020年07月13日
  • あの日のきみを抱きしめたなら (2)

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    良かったー!! 再読だけど、なんで内容すっぽ抜けてたの?ってくらい好きな読後感(笑) ← 多分BL買いあさって読み過ぎてた時期…

    1巻でくっついた2人だし、それこそ20年モノの信頼関係がある幼なじみだと大して不安要素もないんだけど。 でも付き合うって、友達の延長とは違うしね。 しかも同性同士だと、予想外な問題だってきっとある。
    でも上手く乗り越えた感じで描かれてたなぁ。 秀利のDV相手との決着や健吾の元カノに対する厳しさとか。 なんか読んでいて健吾の株急上昇(笑) 年下の若い感じと、成長した大人な男の良さが味わえて満足…( ̄∀ ̄*)

    最後に2人で里帰りしたのも、年月は経ったけどスタート地点

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    2013年06月08日
  • あの日のきみを抱きしめたなら (1)

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    読んだのにレビューしてなかった本発見! シリアス小鉄子さん、好きだなぁ。 というか絵が今より丁寧な気がする…。
    王道の幼なじみモノ。 でも同じ人間が1人も居ないように、本当は王道の展開にも個々の葛藤や苦しみがあって、それは一緒くたには括れない。 そう気付かせてくれる、丁寧で繊細な作品だと思う。

    お互い好き同士な2人が、ある意味長く一緒に居すぎて発酵してしまった関係をどう修復するか。 攻めの健吾は腹を決めたら図太そうな男なので、恋愛関係にちょっとスレてしまってる秀利とはお似合いなので(笑)、幸せになって欲しいなぁ。

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    2013年06月08日
  • 吐息はやさしく支配する

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    グリーン・レヴェリーシリーズ第4作。
    『爪先にあまく満ちている』スピンオフ。


    攻め:なんでも屋・笹塚健児
    受け:カフェ店長・芳野和以


    身体だけの関係になった相手からストーカーされているので調べて欲しいと勤めている事務所に依頼が入り、知ろうとしていたかった受け・和以の過去などを聞かされることに戸惑う攻め・健児。


    エロくて面白かった。
    やっぱり読ませる作家さん。時に言い回しが巧妙で鼻につく場面もあるけれど、そこも個性。

    今回もそれなりにやっかいな過去を持つ美人な受けがストーカーされていて大変だった。折り込み済みではあったけど。

    ビッチな美人受けは好きなので前作の寛×來可のカプよりこ

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    2013年05月28日
  • 蜜は夜よりかぎりなく

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    衛と福田

    ★は藍・父の衛と一之宮3代にやたら執着していた福田のお話に、です。このお話がこのシリーズで一番グッときて後半は涙なくして読めませんでした。純粋無垢で欲求に貪欲な少年期の衛が大人オーラ全開の福田の毒牙にかかっちゃうって内容ですが、傲慢な福田との閉ざされた環境での歪みまくってる愛に翻弄されつつも全てを捧げてなお最後には拒絶され絶望の淵にあった衛がめぐみに注がれる愛によって残り少ない人生が救われるとゆー、、あー素人の言葉で綴ると何だか陳腐で申し訳ないですね(汗)壮絶で苛烈な青春期を経た衛が最後には優しく愛で満たされて藍を愛でながら穏やかに旅立つ、、福田宛ての手紙が誰の目にも触れず破棄されてしまったの

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    2013年05月17日
  • 恋は上手にあどけなく

    購入済み

    この扉絵一番イイ!

    2人の関係を良く表してる絵図と雰囲気もあるので一番気に入ってます。前作からの流れで執拗な執着を見せる福田が相変わらずキモいですが一応の終着を迎えてめでたしめでたしです(でも何かスッキリしないんですけどねー)。藍は変わらずもの知らずだったり一人無謀な行動に出たり危なっかしいんですが、ベッドの上では着実に成長しております(笑)稚拙なおねだりも素だったり恥じらいながらも快感を素直に口走ったりと、モロタイだってこと差っ引いても志澤知靖そりゃ溺れちゃうよねぇ〜です(笑)家庭というものに不遇だった2人が一生を預けあうまでに深く愛し合い生きていく上で互いが必要不可欠だとゆー関係性が眩しいです。一歩間違うと(

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    2013年05月12日
  • 夢はきれいにしどけなく

    購入済み

    ちょっと重苦しい

    序盤は前作の粗筋を追うよーな記述が多くちょっとお腹いっぱい〜読み飛ばしがちになっちゃいました(汗)本作で志澤と家族の間の淀んだ確執と藍の亡き父親(この事実はちょっと、、気分悪かったなぁ。。)について茫洋とではありますが明かされて双方共に仄暗く重いものを含んでいるので若干気が滅入りました。。藍は藍で志澤との関係に不安ばかりだし後半まで結構どんよりしてたんですが志澤祖父が藍のハタチの誕生日会を開いてくれる件で一気に盛り返し、藍が日付指定で受け取った藍父親からの手紙と絵に込められた思いにはドッと泣かされました。育ての親の祖父も亡くし天涯孤独の藍に記憶になくとも確かに血縁者として父として存在し愛されて

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    2013年05月11日
  • キスは大事にさりげなく

    購入済み

    古典的。。?

    白鷺シリーズ第1作。王道の一つと言うべきでしょうか。ルックス良く仕事もバリバリの完璧攻様は恋愛にもクール、ところが純粋培養で心も綺麗な美少年にメロメロになっちゃうという。。ヤマまでじっくり時間かかってる分、気持ちが通じ合う件は切なさ含めて盛り上がりました。藍は恐ろしくまっさら無垢でとことん健気、さらに実年齢よりかなり幼げな描写に知靖とことに及んじゃう件を読むにも罪悪感が湧きましたが(笑)やや乙女感の強い藍ちゃんに始めは「BL/男子である必要性あるのか?」とも思いましたが、突き抜けて美しい心根にすっかり撃ち抜かれました(笑)

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    2013年05月10日
  • 振り返ればかなたの海

    購入済み

    危うく、ざ、挫折?!

    ブルサン第4作目にして途中放棄?!しそーなくらい中盤まで色恋沙汰に結びつきそうな事がなく日常的な記録のよーな淡白さ。山下の家庭環境や仕事の描写が多くその山下の主要キャラっぽい個性のなささといい一葡の薄さといい、イマイチ入り込めないな〜とボヤキそうでした(焦らされすぎ〜につき★マイナス1す)。が、中盤入って一葡が報われないの覚悟で「一回だけ」と切り出してからの展開が「坂を転がり落ちる石」状態でいきなり面白くなったんですよ。事なかれ主義で何事にも冷め気味な山下の「自分でも知らなかった本当の自分」が一葡と深く関わるようになって出てくるんですが、案外熱血タイプだったり言葉攻めや噛み癖などの性癖を冷静に

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    2013年05月07日
  • 吐息はやさしく支配する

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    グリーンレヴェリーシリーズ最新刊なんですが、前作までとは打って変わって雰囲気もキャラも背景もガラリと変わりましたね。 主人公にちょっとした闇があるっていうのはあまり変わりがないんだろうけれど、明るいんですよね。なのでしっとりという感じではないです。でも面白かったです。

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    2013年04月29日
  • 吐息はやさしく支配する

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    「爪先に甘く満ちている」のスピンオフでした。

    お花畑みたいな美貌の元モデルでカフェの雇われ店長和似と

    何でも屋アニノムの笹塚健児のお話。

    この笹塚君が前のお話で來可を大切に守っていたらしいのですが、

    全く記憶になくて。。。もう一度読み直さなければ、です。

    和似がポヤーンとしているのも余りするどいと生きるのに

    大変だから敢て緩めていたのかも。

    志水さんの絵がとても美しかった♡です。

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    2014年02月20日
  • 吐息はやさしく支配する

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    ネタバレ

    なんでも屋従業員・笹塚健児×カフェ&デリ雇われ店長・芳野和以

    來可の義兄だったっけ?健児のお話。
    こんどは、男性の電波型登場。でもそんなにめちゃくちゃでもないかな?(崎谷本比)

    和以の過去のビッチっぷりは嫌だし、全体に必然感の無い部分があってページを稼いでる印象。
    來可への健児の思いも、前作を知っててこそ理解できるが、今作だけでは薄い感じ。
    所長やその他の人物も、共感を得にくい(一般にあまりいないってか、お話の進行上都合の良い)性格設定。

    なんだけど、さすが崎谷氏、面白くまとめてあって楽しみました。
    何と言っても健児に対する和以の行動がかわいいです。

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    2013年04月18日