藤野英人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
藤野英人さんの本を読んで得た気づき
1. 「ありがとう」は社会へのリスクゼロの投資
印象に残ったのが、「ありがとう」を伝えることが、よい社会をつくるための投資になるという考え方。
お金を使わなくても、相手との信頼や良い関係という将来のリターンを生み出せる。
これは投資だけではなく、営業・顧客との
関係・部下育成・組織づくりにも通じると感じた。
⸻
2. 大企業に足りなくなりやすいのは「純粋さ」
「足りなかったのは、純粋さ」という部分に共感。
企業が大きくなるほど、
* 効率性
* 社内ルール
* 既存事業
* 失敗回避
* 組織内の調整
などが優先され、もともとの
「顧客に喜ばれるものをつくる」
「社会に必要とされることをする」
という純粋な目的が薄れてしまう。
普段感じている「営業は顧客のために受注するという意志・熱意が必要」という仕事観ともつながる
⸻
3. 「効率最大化」から「供給を維持する」経済へ
もう一つ大きかったのが、
効率性を最大化する経済
→ 供給を維持することを最優先する経済
という視点。
単純に「一番安く、一番効率よく」ではなく、
多少コストがかかっても、必要なものを継続的に
供給できること自体に価値がある
という考え方。
これはまさに物流の仕事と直結
あなたが扱っている物流の省人化・新技術
・物流体制の提案も、単なるコスト削減ではなく、顧客企業が将来も安定して事業を続けられる供給基盤をつくることに価値があると捉えられる。
⸻
4. インデックス投資への新しい視点
「インデックスファンドは投資すべき会社か
を選別していない」という点も印象に残った。
インデックスは市場全体を保有する方法だから
「この会社に資本を投じたい」
と選択しているわけではない。
一方、アクティブ投資は企業を選別し、成長する企業に資本を供給するという意味を持つ。
自身がひふみを長く保有していることもあり、単純に「インデックスかアクティブか」という話ではなく、自分がどんな企業を株主として持ちたいのかを考えるきっかけになった。
⸻
5. 上場前の企業では「新しい仕込み」が難しくなる
日本企業について、
上場に近づくほど新規事業が審査・モニタリングの対象となり、まだ成果が見えない新しい取り組みが通りにくくなる
という問題意識にも気づいた。
つまり、
将来の大きな成長の種
は、現在の数字や確実性では評価しにくい。
企業が大きくなり、説明責任や既存事業との整合性が重視されるほど、未知のものへの投資が難しくなる可能性がある。
これはあなたが仕事で感じている、大企業の意思決定の難しさや、新しいことを仕込む難しさとも重なる部分がある。
⸻
6. インフレに対する「株主」という視点
さらに、
インフレに備えて、資産の一定割合を株式で持ち、企業の株主になる
という考え方も印象に残った。
特に「不動産もインフレ対応になるのでは?」という疑問につながったのは、この本を自分のポートフォリオに落とし込んで読めているからだと思う。
⸻
結局、この本から得た一番大きなテーマ
感想をまとめると、単なる「株式投資の本」ではなかったと思う。
一番大きいのは、
「何に資本を投じれば、将来の価値が生まれるのか?」
という問い。
お金なら、株式・不動産・現金
仕事なら、顧客・人材・新規事業・信頼
に資本を投じる。
そして、単純な短期効率ではなく、
「将来の価値を生むものに、今の資本を投じる」
という考え方が、今回の読書で残った -
Posted by ブクログ
たまたまFacebookで流れていた投稿で、コレは読むべし!と書かれていたので、手に取った本です。
著者の藤野さん自身を認識しいてなかったのですが、いつか子供の旧NISA枠で駆け込みで買った投資信託銘柄である【ひふみ】を管理していた方でした。
あまり知らずに買った銘柄でしたが、長期的な目線で応援したい日本企業の株で勝負していることを知りました。
今後も日本株には成長性があること、加えて、アクティブファンドへの投資も経済合理性の観点ではなく、応援したいという観点で悪くないのかな…とも感じられました。
インデックス一筋で何も考えずに投資積立をしていますが、どんな想いで管理をするファンドなのか?という視点で調べて投資するのも人生の醍醐味の1つだと思えました。 -
Posted by ブクログ
今までの時代にはかってみたことがなかった時代にいて、金融情勢、国際情勢も激動です。
金、銀を買うとかを除いて、なぜ最優先で、日本株、日本企業に投資をしていくことが一番の重要事項かというと、例えどんなに日本が嫌いで、嫌だったとしても、辛いとしても、将来も日本で生きて生活をしていくことはまず間違いがないことなので、それなら少しでも自分自身が日本で良い生活をしていくためにも、自分なりに、自分の意志で、好きな、応援をしたい日本企業を自分なりに選択して投資をしていく以外にはどう考えても他に選択肢がなくなります。
はじめにー
第1章 海外投資家が日本株を買っている理由
1「伊藤レポート」がもたらした漢方薬のような効果
2「眠くて退屈」だった日本の”大企業”が変わり始めた
第2章 「日経平均」は10年後に10万円を超えている
1バブル期の異常値を除けば、日本株は「右肩上がり」だった
2デフレからインフレへ。転換の背景
3日経平均は上がるしかないが、日経平均 10万円が幸せとは限らない
4「投資は悪」の思い込みから脱却し、インフレ下の格差拡大を乗り越える
・日本の働く人たちは「自己研鑽」の気持ちも低い
・私は、投資というのはお金を投じることだけでなく、自分が持つさまざまなエネルギーを投じることで未来からお返しをいただくことだと考えています。
・「ありがとう」が生む大きなリターン
第3章 生成AIの本格普及が「運用のあり方」を変える
1新NISA始動で問われる「アクティブファンド」の意義
2生成AIの本格普及が株式投資に与える影響
3投資でAIに勝つには「10年先」を見る
第4章「10年後」をつくる銘柄はこれだ
1 4つのグループに分けて成長銘柄を読む
2 「10年後」をつくる企業たち①ザ・プライム
3 「10年後」をつくる企業たち②ネクストジャパン
4 「10年後」をつくる企業たち③テンバーガーズ
5 「10年後」をつくる企業たち④グローバルスターズ
6 10年後の「日本の未来」、私はこう考える
第5章 10年後を「みんな」で考える理由
1 10年後のあるべき姿をみんなで考える「目論見クラブ」
2 「ウェルビーイング」から投資を考える
おわりに— -
Posted by ブクログ
この本では、10のひみつ道具に絞り込んで紹介されている。純粋に、ドラえもんの道具ってこんなものがあったのかと知れると同時に、経済のことも勉強になる本。
【もしフエール銀行が実現したら...】の章
社会参加や社会貢献の尺度は、なにも"稼ぐ"金額だけではありません。生きていれば、毎日何かしら消費します。私たちは生きているだけで、世の中と経済に参加しているのだということを多くの方に知って頂きたい。
この文章はいろんな立場の人たちを救う文章だと感じた。
この本の狙いは、あなたの心のドアを開けることです。とある。
巻末付録の【「やちよタケコプター関連株ファンド」投資信託説明書】は最高に面白い! -
Posted by ブクログ
藤野さんの本は毎回チェックしていますが、今回は、最近の企業への考え方が知れたことが良かった。また、日本取引所グループの考え、M & A 総研の仕組み、肥満症治療薬GLP-1など知らない分野の話も多かった。
まとめ
〇日経平均10万円時代が来る根拠
日本企業は本質的に変わりはじめている、大企業も変化している
→大企業の社長が若返り、トップとして経営にフォーカスする覚悟があり、成長志向を持つ人が増えてきた
日本企業のガバナンスは改善している
→社外取締役の増加、指名委員会・報酬委員会の増加、機関投資家との対話を重視
インフレは加速する
→労働力不足が今後続くため、給与をあげないと維持が出来ない
→AIで電力需要は増加するが、脱炭素化の方針で発電量の維持は困難・・・天然資源の価格は増加する
インフレで日経平均は上がる
→株式市場は名目経済の状況を反映する
ChatGPTの台頭・10年先を見ることが必要
→短期的な投資はAIに人間は勝てない。10年先の良い未来を想像して、それを実現できる企業を応援する形で投資することが重要
面白い企業
〇日本取引所グループ(岩永守幸社長)
→株式の取引所自体が「日本株の株価をあげていく」という強い意志がある!
〇SHIFT(丹下大社長)
→野村総研やNTTのようなSE総合サービス会社になる
業界の中抜き構造に問題ありという社会課題をもっている
〇M&A総研(佐上社長)
・M&Aの仲介会社
・日本でトップクラスの20-30代の人材を集める
・集まる理由
①年収が高い ②どうすれば給料が増えるかの基準が明確
③成功した社員がノウハウを開示すれば給料があがる
〇肥満症治療薬GLP-1(ノボノルディクス、イーアイリリー)
週に1回お腹への注射で体重が5-20%減少可能 -
Posted by ブクログ
2023年元旦に読み終わった本。自己投資を行う!と決めた。ペルシャ語、水泳、読書、旅。
投資家の心構えを説いた本だが、それは投資家だけでなく、あらゆるの人が投資家のような意識で生きたら、長い人生、生き生きと仕事し、成長し、お金に困らず豊かに生きていける。
私が一番沁みたのは、「運」。物事がうまく行った時、自分だけの力で成し遂げたなんてそうそうない。運が良かった、と思って謙虚に行こう。失敗から学ぶことは大事だが、学びと反省したら、所詮は運だから、といつまでも引きずらず次へ行こう。運が支配している事を理解しつつ、淡々と努力し続ける。ただ、運をつかむタイミングを逃さないよう、いつも、自分は運が良い、と思っていよう、という事。
また、自分の目、耳で人に直接会って聞こう。ドンキがエリート女性ファンドマネージャーから過小評価されていたが著者が店に足を運んで、若者で夜な夜な賑わう様子を見て、自分は伸びると思ったという話は象徴的。
良い会社は、理念がしっかりしている事、従業員が明るく、挨拶してくれる、とか当たり前の事書いてる、と思いきや、成長や投資のリターンってすぐに返って来るものでなし、毎日の積み重ねに他ならないという事。
朝の時間の有効活用、読書、挨拶する等は、まあ、他でも聞いたな…個人的にはお腹いっぱい。あ、こういう姿勢はいけませんな。
投資の要素
自分の中の「主体性」を養い
「時間」と「お金」の使い方に自覚的になり、
「運」の流れに身を任せながら、
人生の「決断」をする
投資とはエネルギーを投入して、未来からお返しをいただく行為。
好き嫌いの軸で動く。
全ての行動の前に、それは投資か、浪費か?を自問する。
意外だったのは、日本人は自己的で、自分、もしくは自分の会社さえ豊かであれば良いという考えをするという指摘。日本人が寄付しないのは、自己的な考えだからだという。日本人は周りに親切で優しい、と言うじゃない?それは物差しが違うのか。利他の意識が社会を潤し、ひいては自分も潤し、豊かになることを目指そう、と。それは確かに、と思う。一方で、海外特にアメリカは寄付文化。まあ、アメリカは寄付すると税金対策になると言う仕組みがあるので、うまい。 -
Posted by ブクログ
■一言でいうと
「思考」ではなく、小さな変化を捉え「行動」を起こすこと!
■まとめ
・先(3-5年後)ではなく、先の先(10-20年後)を読むのは、"トランプの神経衰弱"をするように一つ一つの小さな変化に着目し続け、予測していくことが可能と著者は言う
・個人が明るい未来を歩むために取るべき思考方法が勿論記載されているが、どちらかというと主体的な幸せ(PERMA)は何かを考え続け、あくまで先の先を読むことは手段で、行動することの重要性を説いていると理解した
■なぜ読んだか
・未来や将来を予測する考えやテクニックを学び、資産形成に役立てたいと思ったため
■気づき・学び
・先の先を読むのはあくまで「手段」であって、取り組むべきは、自分自身がが主観的な幸福(PERMA)を得るためにはどのように生きることが必要か、自分はどう生きたいかを考え続け、そして行動することが大切さ
・目の前の表面的な事象・事実にとらわれすぎず、「小さな変化」をとらえて「行動」することが重要性
・思考の枠を広げる大切さ(視野狭窄に陥っていないか)
*他人の視点や自分を疑う姿勢、好き嫌いを考えるなど
・長期で会社の実勅を評価するには、PERよりもEPSに着目すること
株価=EPS×PER
EPS:企業努力に影響(内的要因)
PER:景気や周りからの影響(外的要因)
⇒企業の長期的な実力値を図るには、EPSに着目すべき(長期・内的要因)
・成長する企業のビジネスモデルの見極めが大切
⇒売上・利益増の要因を考える -
Posted by ブクログ
藤野さんは熱中小学校の講演を聞いて以来注目しており、SNS発信も勉強になることが多かったので購入。気付かされることがかなり多い本だった。
この先日本がどういう風になっていくのか、あまりクローズアップされない明るい面がよくイメージできると同時に、自分が明るい未来を描くにはどうしていくべきなのかも考えさせられた。10年後20年後の未来をイメージする、穴を埋める、自分の地域だけでなく日本や世界全体も考える。していきましょう公私混同。
中でも特に納得した視点としては、ダイバーシティが大事な理由として、インターネット世界では水平的な価値観が求められる(情報の出し手と受け手がフラット)ということ。これまで持ったことがなかった視点、これから常に意識していきたい。