鈴木智彦のレビュー一覧

  • ヤクザときどきピアノ

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    ネタバレ

    ピアノは大人になってから習った方が面白い、というのはまったく個人的な見解だけれど、興味を持ったことに大人になってからチャレンジするのは、やっぱり面白いことなんだよ、とひしひしと感じられた。

    私自身は、子どものころから高校生までピアノを習っていて、数年前からもう一度レッスンに通っているんだけど、かつて苦行でしかなかったツェルニーも、「なぜこれをするとよいのか」とか、「ここからどんな得るものがあるのか」とか、習う過程の先が見通せるようになった今の方が、圧倒的に面白い。

    ついでに言うと、昔、通っていたところ(先生の個人教室)には1つ年下に、すごく上手い子がいて、絶妙に比較されるのがいやだった。

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    2025年08月30日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    ヤクザは働かないことに誇りをもっているということが面白かった。儲かりそうなところに寄って行って、暴力で言うことを聞かせて上りを掠めとるのが、ヤクザ。発電機の根元につけると永久に電気代がタダになる機械を売る会社(完全に詐欺)に投資しようとした組長がいるという。騙されても暴力で回収するから構わないのだそう。

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    2025年07月16日
  • サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

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    密漁の3パターン
    ・漁師が漁獲制限を超えるかもしくは許可されていない海産物を捕獲するケース
    ・漁業権をもたない非漁業者が漁に出るケース
    ・海水浴客などが知らずに定着性の海産物をとるケース
    自分の中での密漁は、漁師や非漁業者が真夜中に
    漁を行っているイメージだったが、
    正規の漁師が1つめのパターンで上限を超えて取ることもあるらしく、さらに黙認されていることもあるようなので意外性を感じた。
    また、普段市場で並んでいるものは漁師がとったものと信じてやまなかったが、ヨコモノも流れてきており、ヨコモノと分かっていながら仕入れている現状があるということに驚きを隠せなかった。

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    2025年04月09日
  • ヤクザときどきピアノ

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    レイコ先生
    練習すれば、弾けない曲などありません。
    練習をすれば上手くなる。しなければ上達しない。
    練習をしない言い訳にはなんの意味もない

    ヤクザ関連のノンフィクションライターである著者52歳が、マンマ・ミーアを見てABBAを弾きたいばかりにピアノを習い始め、発表会でダンシング・クイーンを演奏するまでの話

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    2025年03月29日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    溝口氏と鈴木氏の対談形式で最後まで行く。
    教養としてのヤクザ、といったら、まずはヤクザの定義とか、どういう組があり、勢力はどうで、シノギやらヤクザ専門用語解説といったところ体系的なところを期待したのだが、基礎知識があるのを前提で話が進んでいくものだから、なんとなくそうなんだろうなで読み進めてしまうところも多かった。面白かったが、タイトルから期待したのとは少し違ったかな。面白かったのは、ヤクザというのは個人事業主の集まりで、暴力団とは互助会みたいなものというとこまりというところ。映画やドラマで描かれるヤクザのイメージがあまりに良すぎて、強くて不器用で悲しい過去をもち兄貴と弟のギリ人情の世界かと思

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    2025年02月01日
  • ヤクザときどきピアノ

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    わたしも大人になってからピアノをはじめたもんで、珍しく帯につられての購入。
    共感が多く、たのしい。
    練習すっかなー(したい!!)って気持ちになる。
    ト音記号のアレとヘ音記号のアレが同じドなことがわかっても、
    わたしはまだまだ「音楽の国の入国審査」はパスできた気がしないけど、このままレッスン続けていきたいなって思わせてくれたのでありがたいなって。

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    2024年08月16日
  • サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

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    ルポ好きの人なら楽しめると思う。特に前半は良い。後半はサカナとヤクザというより、密猟の歴史=結果的に不正(ヤクザ)が横行している、というような内容が多いと感じた。市場をヤクザが取り仕切っている、密猟がヤクザの資金源になっているといった点についてフォーカスが当たり続ければなお私の好みになったと思う。

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    2024年05月22日
  • ヤクザときどきピアノ

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    ずっとピアノを弾きたかった。
    ABBAのダンシングクイーンが弾きたい。
    まさに私。
    読むしかない。

    著者は52歳で実現させる。
    ヤクザのルポライターの経験談とピアノ体験の比較が興味深い。
    音楽教育の在り方についても頷くばかり。
    行動あるのみ。

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    2024年05月02日
  • ヤクザときどきピアノ

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    ピアノに憧れてた作者の話。51歳にして強く弾きたいと思う曲を練習して発表会に出た。
    表現がヤクザ語でちょっとお下品だけど、音楽が好きで楽しんでいる様子がわかる。ヤクザの世界と音楽教育、体罰の共通点を指摘。ヤクザが好きなわけではないようだ。しかし、ウケねらいの出版かとも思える。

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    2024年01月28日
  • 日本の黒い聖域

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    まさにドス黒い聖域。
    面白かったのは悪名高き官房機密費。はみ出す事なく余らす事なく使い切る菅さんの手腕、笑。
    きな臭いカジノ利権と、みみっちい経済安保利権。
    地方議員の闇と、死刑制度の不都合な真実。
    闇はどこにでも転がっている。見えないようにされているか、自分が見ないように(気づかないフリを)しているだけ。

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    2023年09月16日
  • 日本の黒い聖域

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    鈴木智彦、望月衣塑子、西崎伸彦、鳥集徹、ほか『日本の黒い聖域』宝島SUGOI文庫。

    2022年1月に刊行した宝島社新書『日本のタブー3.0』を改訂し、再編集、文庫化。忖度報道に終始する大手メディアが報道しない『聖域』をテーマにした15本の記事コラムを収録。


    新型コロナワクチン。新型コロナウイルス感染症が5類になってからは感染状況が詳しく伝えられず、どう対処すべきか全く解らない。未だに会社では何人か感染者が出ているが、マスク着用が個人の自由とされたので始末に負えない。製薬会社や政府の広告収入が目当てでワクチンの副作用や接種後の死亡例を伝えないマスコミ。ワクチンを接種しようが、感染するし、感

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    2023年08月07日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    衰退していくヤクザ。ヤクザと半グレ。
    食品からオリンピック〜政治やメディアまで近年のヤクザ事情がなんとなく分かった。

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    2023年07月04日
  • サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

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    日本は魚介類の宝庫で、寿司や刺身など海産物の恩恵を多分に受けている。そして、我々が口にする魚介類は当たり前のように日本の漁師が釣ってきたものか、海外からの輸入と思っている。

    しかし、この本が明らかにするように、ウニやアワビ、ナマコなどは密漁によるものも数多く流通しており、我々の口にも入っている。また、肉や野菜と比べ物にならないほど、産地偽装も横行している。

    昔から漁師は腕っ節が強く、護岸警備の観点からもヤクザとの関係が深く、今でも豊洲市場の関係者にはその辺りが曖昧になっている人も多いが、そうしたことも密漁ビジネスにヤクザが関わっている理由の一つかもしれない。

    山で山菜を取るのは自由なのに

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    2023年02月26日
  • 芸能界とヤクザ

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    ちょっと確認したいことがあって読みました。

    数人のライターさんが書いているので、それぞれの色があり、きっと取材力にも大きな差があるように思います。
    私が長年読んで信頼している鈴木智彦氏は信頼と実績の安定感で、読ませてくれました。
    さすが溝口敦の弟子的存在です。



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    2023年01月07日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    基本的に暴力団が衰退した現在を前提とした対談なので犯罪集団とか任侠といったイメージの話は少ない。法規制によって暴力団はもう何もできないという認識を基調とした話がメイン。

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    2022年10月15日
  • ヤクザときどきピアノ

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    長年ヤクザ専門誌の記者をやってきた著者(52歳男性)がピアノを習うノンフィクション。
    目的はABBAの「ダンシング・クイーン」が弾きたい!これのみ!

    頭に残るタイトル。本物のヤクザかと思ったら違った(笑)
    とても良い先生に巡り合ったのも大きかったのでしょう。レイコ先生もいいキャラしてる。
    曲が弾けるようになった喜びは共感してしまいます。
    余談ですが日本の音楽教育について書いた箇所に一番共感してしまいました。文科省に読んでもらいたいくらい。

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    2022年10月14日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    ヤクザが絶滅危惧種としても、半グレみたいな集団は結局残ってしまう。暴力や恫喝の思考、根絶はなかなかに難しいわけですね。

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    2022年09月12日
  • 芸能界とヤクザ

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    鈴木智彦、伊藤博敏、常田裕『芸能界とヤクザ』宝島SUGOI文庫。

    過去から現代までの芸能界と暴力団、半グレとの関係性をレポート形式で描いたノンフィクション。

    2019年刊行の『別冊宝島 ヤクザと芸能界』を加筆・修正、文庫化。

    テレビや週刊誌などで報道される三面記事のレベルではあるが、報道されなかった裏面も描かれている。

    前半ではイニシャルで書かれていた闇社会と付き合いのある芸能人やスポーツ選手は後半になると実名で書かれており、あれはあの人のことかと解る趣向となっている。

    本体価格880円
    ★★★

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    2022年09月08日
  • サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

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    土用の丑の日に鰻を食べながら、この鰻はどうなんだろーと思ってしまった。
    潜入ルポ、凄すぎます(;^ω^)

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    2022年09月04日
  • サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~

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     本書は、ヤクザ専門誌の元編集長(えっ⁉︎)鈴木智彦さんの体当たり潜入ルポです。5年もの身を削る取材を通して、組織的な密漁、ヤクザの介在をあぶり出していきます。
     何と言っても、著者の現場主義的な執念に頭が下がる思いです。
     三陸アワビ密漁団と海上保安庁の攻防、流通ルートを探る築地4カ月潜入労働、北海道の中国発「ナマコバブル」、銚子のヤクザのドン、北方領土問題とカニ、ウナギの国際密輸等々、余りにも広範囲で、その深く暗い闇に衝撃を受けます。
     私たち消費者側も、理解と意識改革など、できることから始める必要がありそうです。飽食、〝映え〟を求めるインスタ、グルメを煽るマスコミと飛びつく私たち…。学生

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    2022年08月04日