鈴木智彦のレビュー一覧

  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    ヤクザの現状から法律との関係、反社会勢力における構造や芸能人たちとの関係性の変化などを、対談形式で読みやすく、さらっと読みました。全部美談では語れないとは思いますが、必要悪な部分はあるかと思いますし、この先どうやって存在していくのか、今まで知らなかった著者の方々を含めて注目していきたいと思いました。

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    2019年11月12日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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    ヤクザの取材を専門とする記者が、ヤクザについて語ったもの。15年にも及ぶ取材歴をもち、ヤクザに密着しながらさまざまな経験をしており、説得力があるとともに興味深い。ヤクザの実際の姿を知らない者にとっては、内容の真偽を判断することはできないが、著者の積極的な取材方法や正直な語り口から、そのほとんどは真実を語っており、核心をついているものと推察する。ヤクザは怖い存在ではあるものの、古き良き日本の伝統を踏襲した、よい人たちの集まりだと思えた。印象的な箇所を記す。
    「歌舞伎町で発砲事件が起きたとき、警察は遠巻きにそれを見ている。ほとぼりが冷めるまで待っていて中に入ることはない。アメリカのようにやれとはいわないが、もうちょっと根性を入れてやってほしいよ」
    「暴力団規模:1山口組(神戸)45%、2住吉会(赤坂)、3稲川会(横浜)」
    「本当は相手を殺した後、死んでくれるのが一番助かる。そうすれば金もかからず捜査も終わる」
    「元ヤクザの3割は覚せい剤の密売人となり、もう3割は窃盗団となり、これに加えて2割が暴力団の下請け、もしくは生活保護、女への寄生で生きているだろう。まっとうな仕事をしているのは、1割いればマシと思う」
    「一般誌の暴力団記事は、どの程度まで書けばいいのかさじ加減が難しい。差し障りのない記事→面白くない→仕事がこない。踏み込んだ記事→面白い→でもトラブルになったら仕事がこない、となるからだ。例外は突出して硬派な記事だろうが、それだけの記事を記名で書く勇気と、書かせてもらえる信用を持ち合わせているのは溝口敦しかいない」
    「(暴力団について)言動のすべては道徳的で、正当なものに思えた。印象に残っているのは、誰もが「地域のために、日本のために力を尽くしたい」と力説していたことだ」
    「カタギさんを絶対に泣かしちゃ駄目なんだ。いつも弱い者の味方となり、強い者と喧嘩するのがヤクザの心意気だ」
    「金の力は絶大で、同時に怖いものだと思い知らされた。(金をもらうと)当日は相応の罪悪感があっても、翌日になるとそれが半減し、もう一日たつと、当日の10分の1程度しか後ろめたさを感じなくなる。その蓄積は暴力団に対する遠慮に変換され、そのまま文章に反映される」
    「芸能界と暴力団の繋がりはいまも続いている。相撲界にせよ、いまさらなにを大騒ぎしているのか、と不思議でならない」
    「その賭博には関西のほとんどの博徒が来てた。そのとき、ある組織が関西でも名うての仕事師を連れて行ったんや。おそらく、関東の賭博なんてたいしたことあらへんという意識があったんやと思う。そのとき使うたのが、シャッターいうて、バタバタと目の変わるイカサマ札。せやけど稲川会の合力はすごかった。一発でパシッと見破り、そっと注意したからな。向こうの合力はみな達者やな、思うたわ」
    「とにかく、昔の親分はどこの組であろうがみんな器量の大きい人ばかりやった。喧嘩も強いし、根性も情けもある。とくに代紋頭という人は、一種特別やったよ。若い衆がさらわれたとき、白い着物を着て乗り込んで助け、自分が殺されたなんて親分もいるんやからな。組織の大小やない。みんなそのくらい器量があったんや」
    「社会の裏側で暗闘を繰り返し、それなりの立場に上り詰めた親分や組長には、苦労の歴史がある。内部闘争を勝ち抜き、他団体との抗争をくぐり抜け、ときには破門となって辛酸をなめながら、幾多の困難を乗り越えていまの立場にのし上がったのだ」
    「これまでの社会は暴力団という存在を内包したまま、彼らに一定の役割を与え、それなりに上手く機能させてきた。犯罪者たちの重石となり、反共運動の防波堤となり、バブル期には企業の尖兵となって地上げという汚れ役を引き受けた」
    「暴力団が害悪しかまき散らさない完全悪というのは嘘っぱちである。売春、ドラッグ、違法賭博、取立て、会社整理、様々なトラブル解決等々、日本の社会は今のところ暴力団を取り込んだまま、それなりにうまく機能している。汚れ役を切り捨てるなら相応の対価がいる」

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    2018年11月14日
  • ヤクザと原発 福島第一潜入記

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    普通の人では発想しない切り口でとても興味深い。しかも、実際に著者自身が原発の作業員として潜入して、作業現場をリアルに著している。
    原発に限らず、また、今も昔も、人がやりたがらないものがシノギとしてのうまみがあるということだろう。
    「これは原発だけの話じゃない。…火力でも水力でも原子力でも、やり方としちゃ変わらない。民間の工場が建設される場合でもそうだ。規模のでかいみかじめ料ってヤツだ。」

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    2021年08月08日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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    10年以上ヤクザを取材し続けてきた著者が語る。ヤクザの実態と未来について。

    取材対象とお近づきになるために、
    歌舞伎町のヤクザマンションに住むまでして、
    取材をつづけた著者が書いた本だけあって、
    情報の生々しさはさすがだった。

    流行りのコメンテーターがさらっと書き上げたような新書とは情報の密度が全く違う。


    過去、現在のエピソードを通じて、
    普通の人には実態がよく分からない
    ヤクザ・暴力団について、
    活動の輪郭、組織の性質が、
    おぼろげながら見えてきて、
    非常に面白い。

    昔は羽振りのよかったヤクザも、
    暴力団排除の条例で
    今は日本での活動はかなり厳しいようだ。
    (著者はヤクザは今や斜陽産業だと言っている)

    ただし、最近のヤクザは海外展開にも力を入れてるようで、今後も根絶はされないだろう。

    犯罪組織と一口に括られるヤクザだが、
    社会、地域社会の中で一定の
    役割を担っている事も事実のようで、
    必要悪とまでは言わないが、
    彼らの存在をどのように捉え、
    コントロールしていくかというのは、
    社会にとって難しい問題だと思った。

    まぁ一個人で言えば、
    一生関わり合いを持たずに生きていければ、
    それで良いと言うことにはなるのだが、、、

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    2015年08月12日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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     筆者は週刊実話などでヤクザ記事を執筆しているヤクザ専門ジャーナリストである。本書は、この特殊な分野を専門としている筆者の仕事の裏側を記したもので、ヤクザとのつきあいとか、ヤクザに対する筆者の考えとか、を読みやすく書いている。
     マスコミ報道では分からない裏の世界の一部が見えてきておもしろい。怖いもの見たさの興味だが、筆者はごくふつうの一般人の視線を持っており、眉をひそめるような記述はない。
     法律のよる引き締めでヤクザも減少方向で筆者の仕事も減っているそうだ。博打や任侠など日本文化のあだ花であるかもしれないヤクザは、昭和の映画でしか見られない時代も近いようだ。

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    2014年03月21日
  • ヤクザと原発 福島第一潜入記

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    ○ルポライターの鈴木智彦氏の著作。
    ○暴力団関係のルポを得意とする著者による、福島第一原子力発電所事故処理に関わる暴力団組織の役割について、自ら潜入調査をすることでルポにまとめたもの。
    ○徹底した取材で、原発に関わる人々の裏も表詳細に描いている。
    ○時系列で記載されているため、潜入前の下りなど、やや冗長な部分も多いが、原発を取り巻く状況について知るには大変面白い。

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    2014年03月18日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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    日頃なかなか知ることのない、暴力団構成員の日常的なところをかいま見るには面白い一冊。興味がない人にはどうでもいいものでしょうけど。
    昔、ゴルフ場でキャディをやっていた叔母の話にもあったけど、大物のヤクザほど偉ぶらないとかそういう傾向ってやっぱり本当みたいですね。
    著者は取材対象としてはちょっと近づきすぎてしまっているのではないかと思うが…写真見たら間違いなくそのスジの人だし。

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    2014年01月09日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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    ヤクザジャーナリストによる暴力団の裏表を書いたノンフィクション。

    面白かった~。
    この著者は、本当にヤクザが好きなんだな~。
    読んでて、私までが洗脳されてしまったのか「ヤクザって只者じゃね~。かっこい~」と思ってしまった。
    怖いけど、義理人情礼儀はかたく、幹部になるとそりゃも~すごい。

    何年か前に、暴力団絡みが理由で突然引退した芸能人がいたけど、実は暴力団なくして政治や芸能、地元の商いは成り立たない。のかと考えさせられる。
    どうやって、上手く共存していくかで、その後の安泰に響くんだよね~。

    暴力団たちは「自分たちは『暴力団』ではなく『任侠団体』だ」と言ってたけど、読んでて「そうだよな~」と思ってしまった。

    そんなヤクザも今はいろいろ厳しい情勢になってきてるみたいで、読んでて「がんばれ」って応援したくなる。
    そんな気にさせた本でした。

    やっぱり、洗脳されたかな。。。?

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    2013年12月28日
  • ヤクザと原発 福島第一潜入記

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    ネタバレ

    ■原発は大型の公共事業であり、その仕事配分や、利権の分捕り合いにヤクザがからむという話が印象的。

    ■FUKUSHIMA50
    著者を案内した佐藤(仮名)はFUKUSHIMA50の一人で3号機の水素爆発後志願してF1(福島第一)入りしている。佐藤のインタビューを見る限り、使命感やヒロイズム、現実感の無さなども感じる。彼の会社のボスは死んでも良い人間を用意してくれと言われ派遣をためらっていたが、佐藤の携帯に東電関係者から直接現場作業の要請があり、
    「うちらが行きますよ。誰も行かないのはまずいでしょ」と受けた。ここで逃げ出さずに受ければ東電は恩義を感じるはずだと言う計算もあったと言う

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    2013年04月12日
  • ヤクザと原発 福島第一潜入記

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    原発事故に関して、もっとも現場に近いところから書かれているルポ。この本を読まずに原子力について語ることはできない。

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    2012年10月21日
  • ヤクザと原発 福島第一潜入記

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    暴力団専門ジャーナリストの著者が、原発作業員として事故後の福島第一復旧作業に潜入したルポ。
    あくまでも作業員目線でのルポだけに、それは違うだろうとツッコみたくなる箇所もチラホラ。現場にいるからこそわかることもあれば、現場にいるからこそわからないこともあるのだろう。
    なんにしてもフクイチ内部の状況を伝えた数少ないルポとして貴重。

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    2012年09月07日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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    徹底的に入り込んだ取材で書かれているからこそ、
    リアリティがすごいです。
    息遣いまで聞こえてくるような。

    僕は、様々な人が人生を賭けて得てきた経験を一気に読み
    いろんなジャンルの世界を知ることができるのが
    読書の大きな楽しみであり、凄さだと思います。
    この本は改めて本の凄さを感じさせてくれる本でした。

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    2012年08月19日
  • ヤクザと原発 福島第一潜入記

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    ネタバレ

    自己造血幹細胞の保存を呼びかけた谷口プロジェクトの被験者になったこと、放射線医学総合研究所の呼びかけが気になったこと、実際の1Fでの作業のこと、米仏の装置の実態。
    高汚染地域(1Fとその周辺)から人や物の動きとともに拡散する放射性元素、地域で働き暮らす人たちの今後のこと。気になることはたくさんある。著者が身をもって体験したことは外の誰にもできないことで、その体験は意味あるものだと思う。

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    2012年04月24日
  • ヤクザと原発 福島第一潜入記

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    潜入記というだけあって、筆者が体験したことと筆者が直接話を聞いたことしか書いていない。その視点の限定のされ方が新鮮。いったん当事者となった人の書くものならでは。
    筆者の興味は事故後だけではなく、事故前は福島第一原発や原発そのものがどういう位置づけだったのかについても及んでいて、少しだけ裏側が覗けた気がした。

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    2012年03月24日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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    ヤクザってどんな人々か、そんな疑問すら持たないまま、恐れているのであれば、一読すべきだと思います。
    十年超深い付き合いをしてきた著者の言葉は、そこに日本の縮図を感じさせる表現があります。

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    2011年08月13日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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    ヤクザの話というより、ヤクザ・ジャーナリスト入門的な本。ヤクザ専門のジャーナリストがいるというのもちょっと驚きだったけども、実話系雑誌が実はヤクザ業界紙だとは知らなかったよ。ヤクザの懐に飛び込みながら、ジャーナリストとしての距離感を保つ難しさ。メンツを何より尊ぶ文化の連中を相手することの厄介さ。それでもヤクザへの取材に拘る著者の執念には恐れ入る。ヤクザをことさら肯定するわけでもないが、そのアンダーグランド化に危惧を頂く著者の主張は説得力があり、願わくは、一般の新聞・雑誌でも著者の論説が読めるようになって欲しいなぁ、と思う。なんで、週刊誌しかヤクザについて報道しないんだよ。

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    2011年06月18日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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    ヤクザの実態が生々しく書かれているだでけでなく、ルポライターの実態も浮かび上がってくるところが面白い。

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    2011年07月03日
  • 潜入ルポ ヤクザの修羅場

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     今まで読んだことのないジャンルの本だ。ヤクザという存在をリアルに感じられる。自由なイメージのあるヤクザだけど、実はかなりの組織人で、組織に行動を制約されている。ヤクザも楽じゃない。読み終わって、「ヤクザは必要悪か否か」を考えた。分からなかった。

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    2011年04月13日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    なんとなく知ってはいたけど深く知ってるわけではないヤクザの世界。そのことを少しは学べた気がする。少なくとも半グレとヤクザは違うねと言う認識を持てた。読みやすかった。

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    2026年09月13日
  • ヤクザときどきピアノ

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    ネタバレ

    本をあまり読まない母の入院の暇つぶし用に購入した。
    ピアノ講師の母には大うけだった。

    ドラマチックにいきたいけど、本番でちゃんと弾けないのも現実よなぁ

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    2026年08月01日