倉本一宏のレビュー一覧

  • 紫式部と藤原道長

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    2024年は大河ドラマ「光る君へ」にどハマりした1年だった。歴史の方も知っておきたく、大河の時代考証をしている倉本先生の本としてこちらを読んでみた。
    ドラマのスピードと同じペースで読んだので結局1年かかってしまった。このタイプの本を読むのはおもしろいけどけっこう疲れる。
    とはいえ、おもしろかったなー。実資様の小右記の偉大さよ。平安貴族みんな、公にする前提の日記を書いていて、そして実資が緻密に記録していたからこそ千年前の暮らしや人間の姿、性格までもわかる。すごいな。

    他にも平安貴族のことがもっとわかる本を読みたい!
    ゆっくりと読み進めたいと思いました

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    2025年01月01日
  • 紫式部と藤原道長

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    紫式部と藤原道長
    著:倉本 一宏
    紙版
    講談社現代新書2721

    おもしろかった
    紫式部は、藤原為時の女(娘)として、確かに存在したそれは、藤原実資が書いた、小右記という資料に、そのように書かれているからであるしかも、彼女は、後世の人から紫式部と呼ばれることになるとは、死ぬまでしらなかったとある本名は不明、彼女の正式な呼称は藤原為時の女であるからだ

    そういった意味からは、枕草子を書いた清少納言がほんとうにいたかは定かではないそれは、同時代の文献に記載がないからである
    源氏物語や、紫式部日記が成立したことも、藤原道長がいなければ成り立たなかったと本書は語る
    ただ、彼女の詠んだ歌が、いたることに

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    2024年10月20日
  • 紫式部と藤原道長

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    小学生の頃、平安時代にどハマりした自分にタイムスリップして、この本をあげたいぐらい自分が知りたかったことが全部載ってる本です(インターネットもない時代に田舎に住んでいたので、全てを妄想で補完していました)

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    2024年09月02日
  • 平安時代の男の日記

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    日記と日記文学の違いについて明確な解説があり、また代表的な女性の日記、男性の日記についても個々丁寧な解説があり分かりやすかった。

    女性の日記文学については、解説をよんでもう少し考えてみたいところがあったので、引き続き色々手に取ってみたいと思う。

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    2024年08月17日
  • 藤原氏―権力中枢の一族

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    藤原鎌足・不比等に始まる藤原一族。まさに日本の歴史を動かしてきた一族。
    不比等から脈々と続く家系をとてもわかりやすく丁寧に説明してあり、知識が整理できる。
    不比等の息子たち四家の分立で時代によって勢力も異なり、いかに政治のトップに立ち、また落ちていったかもよくわかる。
    北家が中枢になってからも、他の式家、南家、京家のあゆみも書かれているのも良い。

    藤は他のものに絡みつき脈々と受け継がれてきた。
    そして近代まで続くこの藤原氏はこの国の中枢を支えてきていることに気づかされる。
    奈良、平安時代だけのの一族ではない。
    自分が思っていた以上に大きな一族だった。
    この国の政治を考える上で、藤原氏は重要な

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    2024年06月23日
  • 平安京の下級官人

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    学校の歴史の授業では庶民の暮らしに言及がないのが不満だっだが、この本は『小右記』や『御堂関白日記』などをもとに庶民の様子を垣間見せてくれる。情報量が多すぎて消化しきれないが、いずれ再読したいと思う。

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    2024年06月08日
  • 紫式部と藤原道長

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    ネタバレ

    今年の大河ドラマ『光る君へ』のおかげで紫式部と藤原道長、平安文学や平安時代に注目が集まっていて、今、書店では関連書籍が沢山平積みされています。
    源氏物語や平安時代が大好きなのでこのチャンスを逃す手はない!と書店巡りが特に楽しい今日この頃です。

    さて、本書はそんなドラマの時代考証を担当されている方が書かれた研究本です。
    いろいろ勉強になって、フセンを貼った箇所が多すぎてこちらには書ききれないほどですが、特に印象に残ったところだけでも書いときます。。

    式部の父である為時の話。
    10年ぶりに官位を得、淡路守に任命されるも、それを嘆いた為時の詩を読んだ一条天皇が涙を流し、その姿を見た道長が最上国の

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    2024年05月14日
  • 平安京の下級官人

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     平安時代は決して平安ではなかった。そのことを痛感することができる本である。それも摂関政治の絶頂期と言える藤原道長や頼道の時代でもかなりの乱行が幾つもあった。本書は歴史学の立場で文学作品は一等資料としては用いず、公家日記の類を根拠にして論じられている。しかも対象は地下と呼ばれた下級官人なのである。
     貴族にとってこうした下人はまさに卑しき人なのであって、人権の配慮はほとんどない。下人が死傷したとき彼らが気にしたのは穢れのために公的行事が中止にならないかということであった。下人から見た記録がないのだから、偏光グラスを通して時代を伺うしかない。
     本書は歴史学者らしく文献の紹介をしながらも、しばし

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    2024年04月28日
  • 紫式部と藤原道長

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    大河ドラマはフィクションなので、真実が知りたくて読みました。官職はさっぱりでしたが、道長のことと、当時の紫式部のことが知れて良かったです。

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    2024年03月30日
  • 紫式部と藤原道長

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    紫式部と藤原氏の関係を知りたくて読みました
    非常にわかりやすく
    紫式部がどういう立ち位置だったのか
    藤原氏はなぜ紫式部を必要としていたのか
    謎が解けてスッキリしました

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    2024年03月25日
  • 敗者たちの平安王朝 皇位継承の闇

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    「栄花物語」を読んでみたいと思っていたらこの本の中に沢山でていて、嬉しかったが・・・。

    平城天皇、陽成天皇、冷泉天皇、花山天皇

    この4人の若い皇統の天皇様は、成し遂げたかったこともできず、貴族の権力者から皇位継承を狙わられて 「暴虐や狂気」に仕立てられる。

    正当な皇統を、嘘で歪曲し天皇を退位させられる。

    この本は、古文書を照らし合わせることで、
    史実はどうだったのか?が 書かれています。

    まだ若い少年・青年期に精神疾患を患っているように古文書に残され、上皇として長い時間過ごされた。歴史を歪曲され後世に読みつがれてきたなんて たまらないですね。

    王統が断絶しかけたときに、越後から大男

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    2024年03月19日
  • 平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像

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    『御堂関白記』は自筆本が残っているそうで、原本ならではの読み解き方が特に興味深かったです。実資と行成、ドラマでも注目してみます。

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    2024年03月16日
  • 権記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    倉本一宏先生の「平安貴族とは何か」を読んでから、藤原行成が書いた日記である「権記」も読んでみたいと思い手に取った。面白かった!
    三蹟の一人に数えられるほど能筆の藤原行成の日記が綴られている。奈良のお寺にお参りに行って観光したこと、ピクニックに行って藤原公任のかの有名な「滝の音は耐えて久しくなりぬれど名こそ流れてなお聞こえけれ」の和歌が詠まれたその場に立ち会ったことから、一条天皇に一帝二后を迫り、一条天皇の臨終に合わせて「皇后定子が産んだ敦康親王ではなく中宮彰子が産んだ敦成親王を東宮に」と進言するところまで、とても勤勉に記録が残されている。
    一条天皇が定子を失った悲しみを理解していても、自分の家

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    2024年03月07日
  • 平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像

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    あんまり難しかったら…と迷ったけど、結果読んで良かったです。

    とっかかり、平安時代を説明するに、日記から紐解くことで親近感も持てたし、ちゃんと重なっていくのが楽しかったです。

    摂関政治と習った藤原一族の同行や、その職責がどんなかなどそうだったのかと腑に落ちます。

    この時代も、一族のために婚姻が利用される、女性はその道具だったことがありありとわかる。
    それと、男性は「waoh!」というピンク色の夢を見ると言うが、この時代にもその夢があった(ある意味当然?)それが書き付けてあるというのも驚いた。
    ただ、その夢は旅立ってしまう妻との夢で、このときに不謹慎なと自分を責める気持ち、そしてやはり旅立

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    2024年02月11日
  • 小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    実資の日記を倉本一宏氏の解説付で読める。
    もちろん膨大な日記のごく一部ではあるが、年を追って、実資がその出来事をどのように捉えていたかが伺えて本当に興味深い。
    小説等にあるエピソードも元はここだったのかと言う気付きがあったり、今の公務員と同じように前例調べたりしてたんだなと、千年前を身近に感じる。
    初めは本の分厚さに驚いたが、解説も軽妙で長さを感じなかった。

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    2024年02月04日
  • 平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像

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    ネタバレ

    藤原道長の『御堂関白記』、藤原行成の『権記』、藤原実資の『小右記』を読み解いた史料です。

    道長の『御堂関白記』は令和の現代にまで現物が残っていることに驚きでした。

    こうして平安中期の記録を楽しくわかりやすく書かれていて、私は読んでいてとても楽しかった。(難しくないけれども、抑えなくいけないことはきちんと押さえてあるところがいいですねぇ♪)

    それぞれの立場で当時の政局が語られているので、『源氏物語』の史料とは違った楽しさがあります。

    大河ドラマを楽しんでいる方にもおすすめです。

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    2024年01月31日
  • 平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像

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    大河ドラマ「光る君へ」の時代考証を担当されている倉本一宏先生の本。先生の専門である平安時代の日記「御堂関白記」「権記」「小右記」について解説されている。
    大河ドラマはドラマとして楽しんでいるので、こうして実際の平安時代にはどんな記録が残されているのかということを知りたかった。最初の本として読んで本当に良かった。
    今までは平安時代と言ったらその風俗や女流文学から切り込んだ文献を読んでいた。こうして政治の中枢にいた権力者たちの日記から見えてくるリアルな時代も面白いなと。日記を残すことで子孫が権威を保てるようにしたという、なんとも政治的な理由も面白いが、普通にその内容が興味深かった。
    ハイパーウルト

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    2024年01月27日
  • 紫式部と藤原道長

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    ”藤原道長の権力と欲望「御堂関白記」を読む”以来
    倉本先生のファンなので。

    「光る君へ」怖い物見たさでw見るつもりです♪

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    2023年10月29日
  • 平氏―公家の盛衰、武家の興亡

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    平氏というと、どうしても平清盛一族を思い出しますが、この本では平氏を体系的に整理されていて、俯瞰しやすかった。

    縦の繋がりは分かりやすいが、横の繋がりが今ひとつ分からないので、改めて読み直しが必要かも知れません。

    なかなか、興味が尽きにくい1冊です。

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    2023年06月26日
  • 平氏―公家の盛衰、武家の興亡

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    著名な武門の桓武平氏のみならず、庶流も含めた全賜姓平氏を対象に、その起こりから平家政権滅亡までの歩みをたどる内容。網羅的に紹介される平安末にいたるまでの公家平氏の盛衰や、残された数々の日記に関する解説は興味深いものがあった。

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    2023年04月07日