倉本一宏のレビュー一覧
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「栄花物語」を読んでみたいと思っていたらこの本の中に沢山でていて、嬉しかったが・・・。
平城天皇、陽成天皇、冷泉天皇、花山天皇
この4人の若い皇統の天皇様は、成し遂げたかったこともできず、貴族の権力者から皇位継承を狙わられて 「暴虐や狂気」に仕立てられる。
正当な皇統を、嘘で歪曲し天皇を退位さ...続きを読むPosted by ブクログ -
『御堂関白記』は自筆本が残っているそうで、原本ならではの読み解き方が特に興味深かったです。実資と行成、ドラマでも注目してみます。Posted by ブクログ
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倉本一宏先生の「平安貴族とは何か」を読んでから、藤原行成が書いた日記である「権記」も読んでみたいと思い手に取った。面白かった!
三蹟の一人に数えられるほど能筆の藤原行成の日記が綴られている。奈良のお寺にお参りに行って観光したこと、ピクニックに行って藤原公任のかの有名な「滝の音は耐えて久しくなりぬれど...続きを読むPosted by ブクログ -
あんまり難しかったら…と迷ったけど、結果読んで良かったです。
とっかかり、平安時代を説明するに、日記から紐解くことで親近感も持てたし、ちゃんと重なっていくのが楽しかったです。
摂関政治と習った藤原一族の同行や、その職責がどんなかなどそうだったのかと腑に落ちます。
この時代も、一族のために婚姻が...続きを読むPosted by ブクログ -
実資の日記を倉本一宏氏の解説付で読める。
もちろん膨大な日記のごく一部ではあるが、年を追って、実資がその出来事をどのように捉えていたかが伺えて本当に興味深い。
小説等にあるエピソードも元はここだったのかと言う気付きがあったり、今の公務員と同じように前例調べたりしてたんだなと、千年前を身近に感じる。
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藤原道長の『御堂関白記』、藤原行成の『権記』、藤原実資の『小右記』を読み解いた史料です。
道長の『御堂関白記』は令和の現代にまで現物が残っていることに驚きでした。
こうして平安中期の記録を楽しくわかりやすく書かれていて、私は読んでいてとても楽しかった。(難しくないけれども、抑えなくいけな...続きを読むPosted by ブクログ -
大河ドラマ「光る君へ」の時代考証を担当されている倉本一宏先生の本。先生の専門である平安時代の日記「御堂関白記」「権記」「小右記」について解説されている。
大河ドラマはドラマとして楽しんでいるので、こうして実際の平安時代にはどんな記録が残されているのかということを知りたかった。最初の本として読んで本当...続きを読むPosted by ブクログ -
平氏というと、どうしても平清盛一族を思い出しますが、この本では平氏を体系的に整理されていて、俯瞰しやすかった。
縦の繋がりは分かりやすいが、横の繋がりが今ひとつ分からないので、改めて読み直しが必要かも知れません。
なかなか、興味が尽きにくい1冊です。Posted by ブクログ -
著名な武門の桓武平氏のみならず、庶流も含めた全賜姓平氏を対象に、その起こりから平家政権滅亡までの歩みをたどる内容。網羅的に紹介される平安末にいたるまでの公家平氏の盛衰や、残された数々の日記に関する解説は興味深いものがあった。Posted by ブクログ
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蘇我氏滅亡してないやん!っていう面白さ。あと家系図が独特で良かった。昔は親族で結婚することも多かったからというのもあるが、蘇我氏の血がどれぐらい入ってるか(1/2とか1/4)っていうアプローチが新鮮。Posted by ブクログ
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蘇我氏渡来人由来説は誤り。現在の奈良県曽我が発祥の地と考えられる。始祖は葛城氏から独立した蘇我稲目。それ以前の家系図も存在するが実在は疑わしい。
王位継承に血縁原理が導入されたのは5世紀のことであり、欽明天皇と稲目により確立した。戸籍登録も行った。蘇我氏を悪と決めつけ聖徳太子や中大兄皇子による天皇中...続きを読むPosted by ブクログ -
「読み終わった」に分類するのは気が引ける。
現代語訳で、しかも解説も丁寧なので本当にありがたい。
同時代の日記でもある『御堂関白記』と見比べてみるのも面白いなあと思う。
貴族って忙しいなあ、とこの日記を読むと思う。Posted by ブクログ -
倉本先生の最新知見がたった980円で知ることができるのえ、これは皆さん買わない手はないね
「はじめて」なんてよく言った、いい意味での看板に偽りあり
通史をテーマ毎に一人の歴史学者で読めるなんて良い時代
日本列島の形成から農耕の開始
倭王権の成立
律令国家への道
律令国家の展開
平安王朝の確立
王朝国...続きを読むPosted by ブクログ -
蘇我氏の始まりと歴史の表舞台から姿を消したその後…。
資料に基いた説得力のある推測と同族氏族の追跡調査。かなり詳しく調べられていて非常に興味深く読めました。
わたしにとっては、蘇我氏に対する知識が物凄く深まりましたし、古代ロマンに没頭できる素晴らしい一冊でした。Posted by ブクログ