倉本一宏のレビュー一覧

  • 蘇我氏-古代豪族の興亡

    Posted by ブクログ

    蘇我氏滅亡してないやん!っていう面白さ。あと家系図が独特で良かった。昔は親族で結婚することも多かったからというのもあるが、蘇我氏の血がどれぐらい入ってるか(1/2とか1/4)っていうアプローチが新鮮。

    0
    2022年04月10日
  • 新説戦乱の日本史

    Posted by ブクログ

    日本の歴史
    教科書にまとめたものは綺麗に繕ったもの。
    しかし纏まるまでには幾つもの見解と事実があった。

    古すぎて調べようがないこともある。
    こうだと決めつけてかかる人。こうだったら良いとばかりに美談にする人。
    それで現在の歴史知識が出来上がっている。

    この本には当時は調べきれなかったことや、新しく発見された事実などから、歴史的事項を再度検証している。
    大化の改新辺りのところはなんとも古すぎて繋がるのは大変だったと思う。

    サラッと過ぎていた歴史的な出来事の新しい発見とエピソードや裏話。
    読みやすくまとまっている。

    乃木将軍の二百三高地攻略は深い。
    人柄だろう天皇からも愛され同期からも敬愛

    0
    2022年01月24日
  • 蘇我氏-古代豪族の興亡

    Posted by ブクログ

    蘇我氏渡来人由来説は誤り。現在の奈良県曽我が発祥の地と考えられる。始祖は葛城氏から独立した蘇我稲目。それ以前の家系図も存在するが実在は疑わしい。
    王位継承に血縁原理が導入されたのは5世紀のことであり、欽明天皇と稲目により確立した。戸籍登録も行った。蘇我氏を悪と決めつけ聖徳太子や中大兄皇子による天皇中心の中央集権国家の建設を善とする歴史観では蘇我氏の開明性は説明できない。
    馬子の時代、物部氏を滅ぼし政治抗争に勝利した。この時蘇我氏側についた王子に厩戸王子がいた。馬子は崇峻天皇を暗殺し、推古天皇が初の女帝として即位した。馬子、推古天皇、聖徳太子の三者共同政治体制が敷かれ、長く続いた。
    次代の蝦夷は

    0
    2022年01月07日
  • 藤原行成「権記」全現代語訳(上)

    Posted by ブクログ

    「読み終わった」に分類するのは気が引ける。
    現代語訳で、しかも解説も丁寧なので本当にありがたい。
    同時代の日記でもある『御堂関白記』と見比べてみるのも面白いなあと思う。
    貴族って忙しいなあ、とこの日記を読むと思う。

    0
    2021年05月11日
  • 公家源氏―王権を支えた名族

    Posted by ブクログ

    平安初期から代々の天皇ごとに出現した賜姓源氏を逐一解説。とにかくその数が膨大で、とても覚えきれるものではない。

    0
    2020年11月30日
  • はじめての日本古代史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    倉本先生の最新知見がたった980円で知ることができるのえ、これは皆さん買わない手はないね
    「はじめて」なんてよく言った、いい意味での看板に偽りあり
    通史をテーマ毎に一人の歴史学者で読めるなんて良い時代
    日本列島の形成から農耕の開始
    倭王権の成立
    律令国家への道
    律令国家の展開
    平安王朝の確立
    王朝国家の成立
    摂関政治の時代
    武士の台頭と院政への道

    余り知らない道長に関して良く知れた

    0
    2020年09月05日
  • 蘇我氏-古代豪族の興亡

    Posted by ブクログ

    蘇我氏の始まりと歴史の表舞台から姿を消したその後…。
    資料に基いた説得力のある推測と同族氏族の追跡調査。かなり詳しく調べられていて非常に興味深く読めました。
    わたしにとっては、蘇我氏に対する知識が物凄く深まりましたし、古代ロマンに没頭できる素晴らしい一冊でした。

    1
    2020年06月20日
  • はじめての日本古代史

    Posted by ブクログ

    小中学校で学んで以来、30年以上ぶりに古代日本史の本を読む。日本国成立以前〜初期には世界情勢に敏感であったこと。朝鮮半島との因縁。天皇家および蘇我、藤原一族等の内外拘らず、激しい権力抗争の歴史があったこと等々。教科書に描かれない生々しく、血生臭くもある歴史があったことに今更ながら感動。ちくまプリマー新書は若い世代対象であり、比較的わかりやすく書かれているのも初心者には助かった。

    0
    2020年02月12日
  • 戦乱と民衆

    Posted by ブクログ

    面白く興味深くバラエティ豊か! 民衆はつねにか弱いのだろうか? 戦乱の一方的な犠牲者だったのだろうか? 名だたる戦乱の遠景として扱われてきた、名も無き当事者としての「民衆」の別の姿を、時代ごとに語り明かしていく。応仁の乱の前後に頻発した土一揆が、乱の期間中にぱったりと無くなっていたのは何故なのか。明治時代に入った時点で、京都市街の六割は焼失した状態だった。この視点を持って、もう一度同時代のあれこれを読み直したい、と考えさせてくれる好著。

    0
    2019年10月29日
  • 内戦の日本古代史 邪馬台国から武士の誕生まで

    Posted by ブクログ

    とりあえず“内戦”ということになる動きには、戦後の処理で戦前の状況が変換して行くという「時代を画する」というような要素も在る訳で、そういう意味で本書は「日本の古代の通史」として判り易い内容になっているかもしれない…
    本書で取り上げる“古代史”というようなことになると、小説作品等も然程多いとは思えず、こうした「あらましを知る」ことが出来る一冊は貴重で有難いように思った。

    0
    2019年03月11日
  • 藤原氏―権力中枢の一族

    Posted by ブクログ

    面白かった。一応(伝説上の)ご先祖も出てきたし。それはそうと、一部の文系寄りの本て、「根拠は私がそう感じた」みたいのが結構あって、論理を追えなくなるのですが、そういうことがない本は私にも読めるのかなあと思ったり思わなかったり。

    0
    2018年02月18日
  • 藤原行成「権記」全現代語訳(上)

    Posted by ブクログ

    御堂関白記、権記を全訳して、文庫で出す、それ自体称賛に値する。
    「全」訳を優先しているので、注釈が足りず、(現代語で書かれても)何を表しているのかよくわからないところもあるが。必要最小限の用語解説、人物注は巻末にまとめられ、なかなか効率的。

    上巻は、正暦2(991)9月~長保2(1000)10月までを収める。
    いわゆる長徳の変の頃は、逸文しか残っておらず、これがちゃんと残っていれば…と歯がゆい気がした。

    上巻は行成がまさに蔵人頭として最前線で活躍していた時代なので、細かい記録が非常に面白い。「目くばせ」で儀礼が進行しているところなど…
    政治史では捨象されてしまう官人たちに、古代から続いてい

    0
    2013年07月17日
  • 藤原道長 「御堂関白記」 (上) 全現代語訳

    Posted by ブクログ

     著者の思い入れや思想が出ることも無く、他の訳本に比べると読みやすいと思います。漢文はわかりませんでしたが現代語訳だけで十分楽しめました。道長の交友関係や人使いの荒さを知るのにオススメです。

    0
    2009年12月29日
  • 壬申の乱 古代日本の風景を歩く

    Posted by ブクログ

    飛鳥や琵琶湖沿岸は歩いたことがあるので、そこを大海人皇子や壬申の乱の各戦線が辿ったと思うと、歴史上の人物や古代の出来事が生々しく感じられた。
    また、後年の歴史的な合戦も同じ場所で行われており、そのような場所は、古代や戦国時代、現代に関係なく重要な土地だったり道だったりしたんだな、と理解した。

    今度、この本を持って壬申の乱の道を歩いてみようと思った。

    0
    2025年11月24日
  • 新説戦乱の日本史

    Posted by ブクログ

    日本史における戦乱について様々な歴史学者が綴った一冊。

    今までの通説が覆されつつあることがよくわかった。

    0
    2025年11月01日
  • 平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像

    Posted by ブクログ

    NHKラジオで筆者が語った内容の文字起こし版。なので読みやすく、内容も当時視聴していた大河ドラマの「光る君へ」とリンクする部分もあり、興味深く読み進められた。
    日記は面白い。

    0
    2025年10月06日
  • 皇子たちの悲劇 皇位継承の日本古代史

    Posted by ブクログ

    相変わらず、マニアック!
    そして私の好みとぴったりあいます。

    天皇になれなかった皇子たちの物語を扱った本なんて、なかなかお目にかかれないのですごく嬉しいです。

    しかも、伝承の時代からの平安朝までの長い期間。
    その後のことを語られても、あまり有名じゃないからわからないと思います。

    系図観ながら、ニタニタして読みました。

    0
    2025年05月11日
  • 小右記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ


    光る君へをきっかけに実資に興味を持った。
    宮廷行事や出来事が細かく書かれていて、これを60年間も続けるとはよっぽどの筆マメだったのだろうと想像できる。その中から平安時代の貴族の生活も垣間見えて興味深く読めた。
    有名な道長の句、この世をばーも出てくる。
    淡々と日々の出来事を綴る中にぼそっとつぶやく皮肉や愚痴が今も昔も変わらないなぁと感じた。
    今から1000年も昔なのに、日記の中に近代の人は自分の考えを先例としていると愚痴っているところがクスッと笑えた。

    0
    2025年05月08日
  • 平安貴族列伝

    Posted by ブクログ

    マニアック!
    それ故、系図を観ながら知っている名前が出てくると嬉しい。
    それにしても、藤原鎌足と不比等はどこでも現れますね。すごい一族だ。

    0
    2025年04月25日
  • 戦争の日本古代史 好太王碑、白村江から刀伊の入寇まで

    Posted by ブクログ

    近代までほとんど対外戦争の経験がなかった日本が、なぜ侵略戦争を引き起こしたのか。白村江の戦いを最大の焦点に、そこに至るまでの経緯、その後の歴史を取りまとめ、倭国が外へと向けていた視点を探り出す。
    「内戦の日本古代史」に比べ、絞った題材を深く掘り下げて検討している一冊。天智天皇の策謀説だけ首肯しかねるけれど良著。

    0
    2025年04月12日