杉山登志郎のレビュー一覧
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「0歳から3歳くらいまでは子ども主体で子育てする大人が必要」だから「子育て中の両親はともに働く時間を減らす」ことが望ましいと読んで、今のところ、私は腑に落ちている。
在宅勤務の私には、仕事モードと子育てモードの切り替えが難しい。そもそもいつからか、モード選択画面で自分優先ダラダラモードが利用不可になっていた。これじゃあ壊れるよね。
働く時間を減らすことで、両親には自分のための時間ができるかもしれない。しかし現実的には、保育園に預けられる時間も短くなるわけだから、子育ての負荷が増えるだけかも、という点が悩ましい。
ただ、働く時間を減らすことについて、私の場合、子どものためにキャリアを諦めたら、私の悔しさを子どもに負い目として感じさせてしまう気がしていた。でも、能動的に働く時間を減らすなら、両親ともに減らすなら尚更、そうならずに済むのかなと本書を読んで思った。
まずは3歳くらいまでの地点にマイルストーンを置いて考えてみることにした。子どもが安心して育つことができますように。 -
Posted by ブクログ
発達障害や知的障害のある子供の人生は親や先生しだいで大きく変わってしまうことがわかる。
通常学級に適応できない子供は落ち着いて授業を受けることができない。通常学級の先生にはそういった子供に対応する知識や経験がないこともあるからしょうがないのかもしれないが。そういったなかで子供はなかば放置されることになる。
養護学校では先生がその子に合う方法やペースをとってくれる。子供の発達や成長をうながすことができる。さらには就職についても学校がサポートをしてくれるようだ。障害者を雇用したい企業もできるだけ良い子を求めているというのが現実である。
子供にできないことばかりさせてやる気や自信をなくさせるのではなく、悩み苦しんでいる子供に寄りそって考えることが大事。 -
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ネタバレ難しい文章で所々分かりにくかったりもしたが、最終的にはトラウマ処理の方法が図解でわかりやすく説明してあったので良かった。
手動処理は2周間に4〜5回やればオッケーとのことで、私もそのくらいの頻度でさせてもらってます。
もちろん神田橋処方付きで!
これ面白いなあと思ったのが、解離性障害を持つ方へのアプローチというか、治療。
その方法が…こんな風に言うべきではないのかもしれないけど…ちょっとメルヘンちっくで面白い。
ミヒャエル・エンデっぽい想像を勝手にしてました。
患者本人が、安心できる場所に建つ、安心できるお家を想像し、中に住んでいる人たちを呼び出して、みんなに声掛けして、そしてみんなを認めてあげる…。
解離性障害を持った人とお付き合いしたことがあるので、他人事には思えない病気で。
なんだか難しい本ではあったけど、いい勉強になったなあと思います。 -
Posted by ブクログ
発達障害児に関して具体的な事例を紹介しつつ概要をまとめた本。発達障害については本人や家族の体験談などでその困難な生活を見聞きするケースが多かったのだが、この本は精神科の先生による落ち着いた筆致なのが読みやすい。本人の困難、家族の苦悩に引きずられて感情的に受け止めるより、どう対処したらいいのかを考えさせてくれる。発達障害を抱えながら、いかに現代社会に適応して生きていくか、どういう生き方が本人に取って望ましいかを冷静に考えて寄り添い、必要がなくなったら離れる(あくまでも受診なので経過良好とみたらいったん診療は終了する)。場合に応じて薬も使うし、通常学級と特殊学級のどちらに通うべきかもケースバイケースだし、今は障害者雇用が会社の義務だから、十分配慮してもらいながらその枠で就職した方がよほど安心安全に生きていけるケースもある。学習障害は適切な対処をすれば後年に大きく困ることなく社会生活を送ることが出来るという分析は非常に興味深かった。
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P.174
レジリアンシーの反対、ぜい弱な個体の特徴の方が、子ども虐待のケアには学ぶものが多いと思う。それはちょうど強い個体の反対の次のような特徴である。
無力感、孤立、低いコミュニケーション能力、状況に対する受け身性、知的なハンディキャップ、衝動性、暴力的、著しく低いストレス耐性。こうした状況をつくらないことこそが、我々がなすべきサポートだが、これまで述べたことから分かるように、困ったことに上記のような特徴は、実は被虐待児のもちやすい特徴にぴったり重なるのである。それでも確かに、被虐待児の中にも、明るさや人への信頼を失わない子どもたちも存在する。その特徴を敢えて取りあげてみると、次のようになる。
「人からのサポートを受け入れることができる」「記憶の断裂が比較的少ない」「衝動性が比較的乏しい」 -
Posted by ブクログ
2011年の本なのだけど、紹介されていただけあって、分かりやすかった。
分かりやすい反面、読んでいると、色々苦しいことを思い出したり考えたりしたし、今もそれが考え方や行動に及んでいたりする。
発達障害と虐待は結び付きやすく、愛着形成の阻害とトラウマが加わることで悪化すること。
そして、虐待は親の代から連鎖的に受け継がれていき、親御さん自身が発達障害を抱えている場合も少なくないということ。
自閉症スペクトラム、緘黙、不登校などの背景にはこうした問題が解決されないまま、大人になっていく子どもたちもいる。
私が知っている中でも、やはり親自身も精神的に病んでいたり、兄弟も学校に行けていなかったりという背景を持っている人がいた。
ただ、トラウマや拒食症を治していく話や、発達障害への対応の仕方、また大人の発達障害の話など、筆者が患者さんたちと向き合ってきた姿が見え、希望も感じられる。
学校に行けないとか、会社に行けないという状況に対して、行きたくなければ行かなくていいよ、という言葉を私自身はすんなり言えずにいる。
よく「困り感」という言葉で表されるけれど、その困った部分を取り除けるように様々な場所に頼りながら一緒にやっていく姿勢が、まずは大事だと思う。