杉山登志郎のレビュー一覧

  • 子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害

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    発達障害研究の第一者、その研究室の准教授、その研究室を訪ね本を書こうとしている編集者、この3人のやり取りを通じて、子育てで大切なことに迫っていきます。
    両親、子供が『安心』できていることが大事である、その部分はスーッと入ってきました。
    子育て中のパパママ、また我が子の発達が少し心配な方も、軽い気持ちで読んだらと思いました。

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    2019年01月27日
  • 子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害

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    親との愛着を形成するのがいかに子どもの成長には
    大切か、が書かれています。しかし、愛着形成を
    与えられない親はこういう本を手にする機会は
    あまりないだろうなぁという想いがふと心をよぎります。

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    2018年12月04日
  • 子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害

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    子育てのhow to本と思って読むとちょっと違うと思うだろう。
    要は愛着形成が大事ということなのだけど、描かれる内容のほとんどが発達障害や子ども虐待を取り巻く現状の不備や著者の怒り等で読んでいてやや重い(架空の人物による対話形式で語り口は軽いけれど)
    この本を読もうと思う親はちゃんと子どもに愛情を持って接していると思うので「第4の発達障害」と著者がいう虐待による愛着障害には当てはまらないだろう。なので子育て前に読むか、発達障害について少し勉強してみたいという人向けではないだろうか。
    突飛な発想やまだ説としては研究中のものも載っているので考えながら読むのがいい。

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    2018年11月22日
  • 子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害

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    べたなタイトルと思いましたが、内容は一般向けでも発達障害の専門的な内容を扱っていてなかなか面白かったです。

    対話形式なので、冗長な部分もありますが、理解もしやすいです。

    各章のまとめも、各章の最後のページにあります。



    近年は、愛着障害による発達障害が増えてきているとのこと(あるいは発達障害の定義が広がってきたのもある)。

    愛着の形成は3歳ごろまでに完成して(脳の発達にも影響する。脳の神経発達自体は、5~6歳で一定の完成)、これが、社会的な行動の土台になるそうです。



    三つ子の魂百までは、本当なんですね。



    最近1人でベビをお風呂に入れ、保湿剤とステロイドを嫌がるベビに

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    2018年11月17日
  • 子育てで一番大切なこと 愛着形成と発達障害

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    発達障害研究の第一人者が書く、今の子どもたちにとって本当に必要な子育ての方法。発達障害の増加や子ども虐待の急増、いじめや校内暴力など、子育ての大変さばかりが際立っている。そこで、いくつかのとても大事なことだけ押さえておけばいいということを示す。

    平易な表現で書かれているので、大変わかりやすい。ただし、実に重い。

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    2018年09月29日
  • 発達障害のいま

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    いままで読んだ3冊の発達障害の新書のうち、2冊はいい加減なゴミだったが、こちらの本はとてもよくて、まともな本だった。真摯に臨床にあたった豊富な経験と研鑽、知識から、叙述されているのはこの先生の本だけだった。

    ・トラウマの解消 EMDRの方法 (P124)
     治療者が患者の目の前に指を2本たて(人差し指、中指)、その指を左右にふる。患者は目で指を追う。その眼球運動とともに、トラウマになっている記憶の想起をおこなうと、なぜかその記憶との間に心理的な距離がとれるようになる。

    ・療育の目標はトラウマを作らないこと。
     体罰を避け、大きな声で怒鳴るのは極力避けたい。強く叱責されたときは周囲の情報が飛

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    2018年09月27日
  • 発達障害の子どもたち

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    ほどよく専門用語などが使われているので、なんとなく勉強をしている感があってちょうど良かった。
    学校の先生を目指すような人は一読しておくとそれなりに知っているような話ができるのでは。

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    2017年11月18日
  • 発達障害の子どもたち

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    子どもの発達障害についての本で一番分かりやすかった。それでもまだ広範性発達障害は難しい。
    今回は自閉症が幾分か理解できた。

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    2017年11月17日
  • 発達障害の子どもたち

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    シンプルかつわかりやすい内容で、具体的な事例も盛り込まれているので、これから深く学ぶというきっかけとしては、ほんと最適な1冊だと思う。

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    2017年08月01日
  • 発達障害のいま

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    ネタバレ

     発達障害は遺伝的要素と環境的要素があり、適切な介入により緩和(完治ではない)できる、というのが本書の趣旨であると思う。
     2001年から2010年まであいち小児保健医療総合センターで心療科(児童精神科)部長として赴任した著者が、その臨床の中で得た知見をまとめた本書は、2011年現在の「発達障害のいま」を伝えてくれる。もちろんこの世界は日進月歩で2017年現在には2017年の「いま」があるわけだが、まずは知る所から始めたい。

     「発達障害」というのは法律で決められた用語であるのだが、その「障害」という字面から重く、しかも悪いものと受け止められがちである。しかし必ずしも自立した生活が営めないわ

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    2017年02月10日
  • 発達障害のいま

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    発達障害と子ども虐待、トラウマの関係などを解きながら、発達障害児やその家族に支援者がどのような姿勢で臨むべきかが説かれている。

    「発達障害の子どもたち」を読んで本書を読むと理解が深まって有意義。

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    2016年08月10日
  • 発達障害のいま

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    障害者差別解消法が施行された今年度。必要な知識を与えてくれる本だと感じた。
    発達凸凹の概念は保護者との関係性を構築する中でもとて重要。
    児童が健全な発達を遂げるために何が必要か考えさせられた。

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    2016年05月07日
  • 発達障害の子どもたち

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    発達障害の明確な線引きは存在しない。
    障害があれば療育、支援級へとか診断がついてなければ普通級とかではなく、「障害有無でなく、社会生活に困ってるなら何らかの支援が必要」という単純なロジックに納得した。

    また、自閉傾向の世界観を表現した「知らないロシアの街に放り込まれ、日本語レストランを見つけたとき」という例えがわかりやすい。
    処理しきれないあふれる情報に囲まれ、よりどころとなるところにこだわるそぶりや、情報を遮断しようとするそぶりがいわゆる自閉傾向といわれるものにあたる。

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    2015年09月22日
  • 発達障害の子どもたち

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    人生の早期に子供に挫折経験を与えて良いことは一つもない。 p.22

    この受精に始まる一連の過程は、それ自体、様々なリスクをはらんでいることに留意してほしい。一対の遺伝情報が二つに分かれ、その片割れ同士がくっついて新たな遺伝子の一対を組み上げるのであるから、その最初の作業自体がさまざまな困難をはらんだ仕事である。
    そもそも何のために、このような危ないことを世代毎に行わなくてはならないのか。これについて、固定した遺伝子は状況の変化に対応できないから、という説明がなされている。少しずつ変化するためにこそ、このような危ない橋を渡るのである。言い換えると、この段階で、すでに様々な突発的な変異が起きるこ

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    2015年04月06日
  • 子ども虐待という第四の発達障害

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    被虐待児と発達障害児の関連性を被虐待児の方面から見いだす、というような本です。とてもわかりやすいです。環境説や遺伝子説など様々な見解がありますが環境が大切だと言うことを再確認できる、そんな本です。

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    2014年05月06日
  • 発達障害の子どもたち

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    発達障害に関わらない人にも学べる内容が多くあり、一読の価値を感じた。
    またもちろん、これから子育てをする人、子育ち中の方にも有用な内容であると感じる。

    本書は、発達障害の子どもが、障害の度合いが軽くなるにはどういった条件が考えられるのかについて書かれているが、その内容は一般の人が自分をどのようにセルフコーチングしていくかにとても参考になる内容であると思った。

    また、幸せな人生とは何かということも考えさせられた。

    発達障害に関わらない人にも是非読んで欲しい。

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    2013年09月04日
  • 発達障害の子どもたち

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    明解なフレームワークを得るまではいたらず。しかし概要はつかめた感じ。

    「躾と思ってやった」
    虐待で子供を殺めてしまった親のかなりの割合がこれを言う。もちろん子育てにおいて躾が要らないとかそういう話ではないが、どうしても適応が難しい子供もいる事。そういうのが明らかになってきたというのがこの発達障害というもののようだ。そしてしかるべき対応は、もちろん本人のためでもあるし、その家族、大きくは社会のためでもある。

    本著終盤に出てくる市井三郎氏の一言は、まさにこの点をさしている。

    「歴史の進歩とは、自らに責任のない問題で苦痛を受ける割合が減ることによって実現される」

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    2013年07月09日
  • 発達障害の子どもたち

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    発達障害のこどもを持つ親って大変そう!というイメージしかなかったけれど、いろいろな対処法があることがわかった。早期の対応によって、かなり社会に適応できるようになる。
    我が子が発達障害かもしれないという不安を抱える親は、適切な対応をするため、また、無駄な不安を抱えないために是非読んでみるべき本だと思う。

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    2013年07月07日
  • 発達障害のいま

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    やはり情報の整理がなされていない印象はあるが,自分の中ではだいぶ理解が進んだと思う.そもそも扱っているのが多岐に渡る複雑な問題なのだ.しかし,療育の実際や,DSM-5で何が変わるのか,などなど知りたい事はまだ多くある.

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    2013年05月27日
  • 発達障害の子どもたち

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    情報量が多くまとまっていない印象を受けるが,著者の主張ははっきりしている.それは発達障害児にどのような教育を受けさせるべきかということであり,その理由,親や学校関係者になかなか理解されない現状,実施(未実施)状況などについて記してある.
    個別事例を交えつつ語る著者の言葉には説得力があり,それにもまして,現状を改善したいという思いが強く感じられる.

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    2013年05月13日