諫山創のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言わずもがな名作。キャラクター性や表面的なストーリーに目が行きがちだが、様々なメッセージが内包されている。例えばジークの「エルディア人安楽死計画」はまさに反出生主義で「生まれて来なければ、苦しみもそもそもない」というものである。ストーリーの中でそれは否定された(現代社会の風潮、連載作品ということもあり"否定しないといけなかった"のではないか?はたまた否定は大衆受けの為の演出か?)。しかしこれは「世界で生きざるを得ない」我々に対する一瞬のテーゼだと感じた。
またグリシャが"楽園送り"にされるシーンにて、グロス曹長の言動が傲慢とも呼べるシーンがある。そこではグロス曹長の目線が、読者である我々の方に向けられているような演出があり、まるで「お前も"進撃の巨人"という残酷なものをエンターテイメントとして消費しているではないか」と言っているようでもある。
とにかくこの作品にはキャラクターやセリフに、様々なメッセージが隠れている。諌山氏は政治的主張が憚れる社会に対して、『進撃の巨人』という"皮"を被せ、主張することに成功したのだと自分なりに感じている。