浜矩子のレビュー一覧

  • 浜矩子の歴史に学ぶ経済集中講義

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    難しい経済の話を分かりやすいように丁寧な言い回しや例えを使いながら、語り口調で書かれています。
    初心者にも分かりやすい様に工夫している一方で、まどろっこしい・冗長と感じる人も多いかもです。

    自分は「通商」の講義にて、通商秩序と通商理念の歴史的変遷を知れたことが一番印象に残りました。普段よく聞くTPPは広域のFTAであること、WTOは戦争に至った反省を生かして創られたこと、FTA・TPPなどは時代・反省に逆行した動きにならないか注意が必要なんだと知ることができました。

    また、「通貨」の歴史的変遷も勉強になりました。

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    2021年01月03日
  • 「共に生きる」ための経済学

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    現在の日本の抱える課題を「豊かさの中の貧困」と定義するセンスは流石。国家主義に陥らず共生を求める方向性も納得感はある。但し、それをどう実現するか、についてもう少し言及が欲しかった。

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    2020年10月19日
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

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    過去の振り返りが長かったが、貨幣史をおさらいするのには良いと思います。あまり経済に詳しくなくても読みやすい。
    グローバリズムの限界がきてと地域貨幣が進むことも同意。一方で3D貨幣で世界を繋げるみたいな構想は面白いが、結局それの限界が出来て地域貨幣が進むのでは?という疑問も残った。

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    2020年06月05日
  • 「通貨」の正体

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    ビットコインなどを仮想通貨と呼ぶが、普通に流通している通貨も通貨の振りをしている、マネーの真似をしている仮装通貨にすぎない。通貨の基本は人本位制。すなわち認知であり認識。ドル。ユーロ。ビットコイン。人民元。円。現金の電子化。カオスと化した通貨世界にあって、大事なのは、各国の中央銀行がきっちり役割を果たすこと。すなわち、求められれば直ちに力強いリアクションが返って来る状態をキープすることなのだ。

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    2020年05月03日
  • 「通貨」の正体

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    通貨の基本は人本位制=人々の信用が大事。
    歌舞伎「恋飛脚大和往来」封印切の場面。

    1936年三国通貨同盟=24時間金本位制=アメリカだけが金交換に応じる。プレトンウッズ体制と同じ。

    国際金本位制の時代は、自由な金融政策を放棄した。
    ヨーロッパのERMは東西ドイツ統一で変化せざるを得なくなった。

    日本の2017年の改正資金決済法で仮装通貨が通貨になった。
    三菱UFJのMUFGコイン。送金可能な電子マネー。

    ICO=新規仮装通貨公開。IPOのようなもの。
    「水滸伝」

    バンコールは金に裏付けされたが金への交換はできない。一定量のバンコールを配って国際決済に使う。2国間の帳尻は問わない。赤字

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    2019年06月28日
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

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    ・TPPは特定地域の囲い込み。鎖国政策である。
    ※世界通貨を地域通貨が支えるという構想は、本当に混迷からの打開策になるのか?

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    2018年11月04日
  • 新・国富論 グローバル経済の教科書

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    スミスとリカードの経済論の説明と今のグローバル経済について考えている。
    分業体制で専門性は高まるが作業が単純となり成長がなくなる。
    金本位制と管理通貨制度では政府の役割が変わり、政府が動く必要が出たが、それが機能していない。
    グローバル経済で企業の富がその国に入らなくなっている。
    国だけの利益ではなく、相手の利益を考える、支え合いの世界を目指すべきと説いている。

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    2017年11月08日
  • 大メディアだけが気付かない どアホノミクスよ、お前はもう死んでいる

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    20171029 アベノミクスってなんなのだろうという疑問をずっと持っていた。答えになるかと思い買って見た。結果は自分で調べて本質を見極める事が大事と今更ながら了解しましたした。賛成と反対について自分で理由を持つ事は意外に難しい。

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    2017年10月29日
  • 大メディアの報道では絶対にわからない どアホノミクスの正体

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    4/10のNHK調査で内閣支持53%。

    どんな人にアンケートしているのか?

    安倍政権になってそんなに国民の暮らしは良くなっているのか?
    前の民主党政権が酷過ぎただけで、景気なんて誰が総理大臣になったってこのくらいにはなったと思う。リーマンショックの復調に東日本大震災需要で加速したんだと思う。
    彼が何をした。集団的自衛権の恣意的解釈、安保法制の改悪、共謀罪の制定への動き、格差社会の拡大。そして自由にモノが言えない自民党の構築、首相に忖度する官僚。戦前のファシズムに一直線。
    強い日本を取り戻す、なんて耳あたりの良い言葉だけで何にも良くなっていない。
    トリクルダウンなんて大企業だけが潤って、一般

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    2017年04月10日
  • 別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう

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    別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう (島田 雅彦;浜 矩子;西 研;鈴木 晶)
    アダムスミス、フロイトなどの過去の識者は幸福をどうとらえたのか?を総合的に解説。
    まず資本主義の開祖アダム・スミス。どちらかというと自由放任のイメージがあるが、金銀財宝の量に富の源泉を見出す重商主義を否定し労働によってこそ価値が生まれるという労働価値説を展開しました。重商主義ならぬ「重人主義」。
    人々に、話す力と同じくらい黙っている力があれば、世の中はもっと幸せになるだろう。──スピノザ
    「幸福」について、初めてちゃんとしたかたちで語った哲学者はアリストテレス(*)です。『ニコマコス倫理学』という

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    2016年11月21日
  • さらばアホノミクス 危機の真相

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    経済政策とは、第一は崩れた均衡の回復、第二の目的が弱者救済。外交安全保障政策と表裏一体のアベノミクスとは対極をなす。潜在成長率がほぼ0パーセントの時代になっても成長しようとするところに無理がある。既に十分豊かな日本が無理やり成長を目指せばゆがみが生じてしまう。日銀が買っている国債は300兆円を超え、危機的な状況。財政も国債残高は1000兆円を超え危機的な状況。経済政策を本来の目的とは違った形で濫用すれば、政治の思惑に対する経済の力学の逆襲として、最終的にはとんでもないしっぺ返しを食らうことになると警鐘を鳴らす。国民福祉最優先の矩子節が縦横無尽に炸裂。小気味よさは相変わらずだ。

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    2016年11月20日
  • EU消滅 ドイツが世界を滅ぼすか?

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    昨年末(2015.12)に、浜女史により書かれた本で、EUの将来について、EUの成り立ちを解説した上で述べています。EUの存続が危ぶまれる声もあるなかで、なぜEUが結成されたかという背景やEU成立に至るまでの経緯を知っておくことは、今後のEUの成り行きを考える上で大事な視点であると思いました。

    EUの構成国は今では28か国を超えて、当初は欧州の中で同じレベルの国々の共同体というイメージでしたが、今では異なってきています。EUを引っ張っていく国(ドイツやフランス)は国内の意見を纏めるのは大変だと思いますが、日本の中で、東京で得た税収を、地方自治体へ交付金として交付しても国内から反対意見が出てこ

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    2016年03月20日
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

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     日本は24年連続で世界一の債権国である。だとしたら、この体たらくな政治体制が続いたとしても国家破綻などは起きようがない。なので1ドル50円もありうる。本日ドル値は117.95(11:46)まだまだ下がる。

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    2016年01月15日
  • 国民なき経済成長 脱・アホノミクスのすすめ

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    内容は
    序章 そろそろ「その後」を考えよう
    第1章 アベノミクスがもたらしたもの
        議題その1:浦島太郎の狂ったシナリオ
    第2章 日本経済は今どうなっているのか?
        議題2:鏡の中の「ほんとの日本」
    第3章 アベノミクスがその先に見ているもの
        議題3:妄念の中の虚像の日本
    第4章 日本経済がアベノミクスの向こう側に
        目指すもの
        議題その4:「向こう側」とは、どんな場所で
              どうやって行くのか
    あとがき 〜終章にかえて〜

    私は思うに、政権が変わろうが、アメリカの意向に押された日本の官僚が、様々な政策を進めていると思っている。
    新自由主義に洗

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    2015年08月20日
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

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    著者の本はたぶん2冊め。
    1ドル50円時代の到来を何度も何度もとくという内容。
    通貨基軸はポンドからドルへそして通貨基軸がない時代へ。
    ポンドとシティの話が興味深く読めた。

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    2015年07月15日
  • もうエコノミストに騙されないために 紫炎のMBA講義録

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    日銀が行うべきは通貨政策である。対内的には物価、対外的には為替レート。本来1ドル50円の方向に進むべきを、通貨価値を下げ国債を買い込む。政策が、均衡点を探り当てようとする経済活動の足手まといをしている。

    カジノ金融とマジメ金融、いいね!日本語ならでは。

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    2015年05月23日
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

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    基軸通貨を巡る各国の争い・オペラ「ニーベルングの指輪」ライン河の黄金(ニンフと小人に呪いをかけられた金)を例に金本位制・基軸通貨を巡るポンドとドルの変遷・裏基軸通貨としての円などわかりやすく解説してくれます。著者は1ドル50円時代がやってくると将来を読む人。

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    2015年02月18日
  • 「通貨」はこれからどうなるのか

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     2015年2月現在、1ドル117円で推移している。2011年4月4日、76.25円でドル/円が史上最安値を更新した。2012年5月に発行された本書は1ドル50円時代到来と予言している。市場はそれを容認しなかったわけだ。理由はドルに替わる世界通貨がまだ現れていないことがあげられる。1ドル50円になるとは世界の金融システムが大きく変わることなのである。そうすることで、世界はより混迷の度を深めるにちがいない。

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    2015年02月05日
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

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    通貨を巡る歴史を辿る本。
    現在の通貨を巡る問題を考える前提知識を確認する限度で良い本。
    著者は、他のエコノミストと同様、仕事としてラディカルな経済占いをしているので、主張部分は割り引いて読む必要がある。

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    2015年01月11日
  • 「通貨」はこれからどうなるのか

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    通貨は集約ではなく地域化に向かうと著者。
    聞くと著者はアベノミクスのことをアホノミクスといったそうな。
    目先の投資がどうとかではなく、もっと広い視点から語った一冊。

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    2015年07月15日