浜矩子のレビュー一覧
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通貨の基本は人本位制=人々の信用が大事。
歌舞伎「恋飛脚大和往来」封印切の場面。
1936年三国通貨同盟=24時間金本位制=アメリカだけが金交換に応じる。プレトンウッズ体制と同じ。
国際金本位制の時代は、自由な金融政策を放棄した。
ヨーロッパのERMは東西ドイツ統一で変化せざるを得なくなった。
日本の2017年の改正資金決済法で仮装通貨が通貨になった。
三菱UFJのMUFGコイン。送金可能な電子マネー。
ICO=新規仮装通貨公開。IPOのようなもの。
「水滸伝」
バンコールは金に裏付けされたが金への交換はできない。一定量のバンコールを配って国際決済に使う。2国間の帳尻は問わない。赤字 -
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4/10のNHK調査で内閣支持53%。
どんな人にアンケートしているのか?
安倍政権になってそんなに国民の暮らしは良くなっているのか?
前の民主党政権が酷過ぎただけで、景気なんて誰が総理大臣になったってこのくらいにはなったと思う。リーマンショックの復調に東日本大震災需要で加速したんだと思う。
彼が何をした。集団的自衛権の恣意的解釈、安保法制の改悪、共謀罪の制定への動き、格差社会の拡大。そして自由にモノが言えない自民党の構築、首相に忖度する官僚。戦前のファシズムに一直線。
強い日本を取り戻す、なんて耳あたりの良い言葉だけで何にも良くなっていない。
トリクルダウンなんて大企業だけが潤って、一般 -
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別冊NHK100分de名著 「幸せ」について考えよう (島田 雅彦;浜 矩子;西 研;鈴木 晶)
アダムスミス、フロイトなどの過去の識者は幸福をどうとらえたのか?を総合的に解説。
まず資本主義の開祖アダム・スミス。どちらかというと自由放任のイメージがあるが、金銀財宝の量に富の源泉を見出す重商主義を否定し労働によってこそ価値が生まれるという労働価値説を展開しました。重商主義ならぬ「重人主義」。
人々に、話す力と同じくらい黙っている力があれば、世の中はもっと幸せになるだろう。──スピノザ
「幸福」について、初めてちゃんとしたかたちで語った哲学者はアリストテレス(*)です。『ニコマコス倫理学』という -
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経済政策とは、第一は崩れた均衡の回復、第二の目的が弱者救済。外交安全保障政策と表裏一体のアベノミクスとは対極をなす。潜在成長率がほぼ0パーセントの時代になっても成長しようとするところに無理がある。既に十分豊かな日本が無理やり成長を目指せばゆがみが生じてしまう。日銀が買っている国債は300兆円を超え、危機的な状況。財政も国債残高は1000兆円を超え危機的な状況。経済政策を本来の目的とは違った形で濫用すれば、政治の思惑に対する経済の力学の逆襲として、最終的にはとんでもないしっぺ返しを食らうことになると警鐘を鳴らす。国民福祉最優先の矩子節が縦横無尽に炸裂。小気味よさは相変わらずだ。
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昨年末(2015.12)に、浜女史により書かれた本で、EUの将来について、EUの成り立ちを解説した上で述べています。EUの存続が危ぶまれる声もあるなかで、なぜEUが結成されたかという背景やEU成立に至るまでの経緯を知っておくことは、今後のEUの成り行きを考える上で大事な視点であると思いました。
EUの構成国は今では28か国を超えて、当初は欧州の中で同じレベルの国々の共同体というイメージでしたが、今では異なってきています。EUを引っ張っていく国(ドイツやフランス)は国内の意見を纏めるのは大変だと思いますが、日本の中で、東京で得た税収を、地方自治体へ交付金として交付しても国内から反対意見が出てこ