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なぜ我々は「円高・円安」に一喜一憂しなくてはならないのか、そもそも「通貨」とは何なのか……。そんな壮大なテーマを、人気エコノミストがわかりやすくも刺激的に説いていくのが本書。◎そもそもの通貨の意味とは? ◎基軸通貨を巡る各国の争いの歴史 ◎ドルの覇権はすでに終わっている!? ◎ユーロは次世代の基軸通貨になりえるか? ◎「1ドル50円」時代はいつ来るのか? ◎通貨の未来、そして円の未来とは? など、面白くて読む手が止まらないトピックスが満載。知的好奇心を満たすのはもちろん、明日のビジネスにも必ず役立つ内容。本書を読めば、円高・円安に一喜一憂する必要がなくなる!
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Posted by ブクログ
ニーベルングの指環の話になぞらえて、これまでの基軸通貨の移り変わりとその中での日本の「円」の立場や果たしてきた役割をまとめてくれてて、非常にわかりやすく、著者の明晰な感じがとっても伝わってきました。
そして、歴史が繰り返すわけについても、深い洞察で「確かにな」と思いながら読み進めることができました。
そして、これから起こるであろう基軸通貨の変化に対しての提案もとても根拠のあるもので、地域通貨と基軸通貨それぞれの求められる役割と難しさをうまく解消できるモデルで、
「これがあるべき姿なんじゃないか?」って今回のユーロ危機を見ていて感じるところが多々ありました。
ちょっと、財布に複数種の通貨があるのははじめはこんがらがりそうだけど、慣れれば今も旅行に行ったときとかそうしてるし問題なさそう。
TPPの話についても、集団鎖国って表現は正しい気もする。そこに入らなった国との通商ってどうなるんだろう。
もう少し注意して経過を見てった方がいいかもしれないですね。
Posted by ブクログ
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チューリッヒの小鬼 三国通貨協定 ブレトン・ウッズ体制 バンコール スターリング諸国 ニクソンショック グラス・スティーガル法 ボルカーショック プラザ合意 アルフォンス・ドーデ『最後の授業』 マーストリヒト条約 カウンター・パーティリスク サブプライムローン証券化が問題だった 比喩:ツケの福袋 管理通貨制度 アイルランド(勝手に国内の預金の全額保護宣言) 前川レポート 護送船団方式 「上海にはカラスがいない」 ジャスミン革命時の中国のネット規制 TPPは現代の鎖国(特定地域の囲い込み政策) PIIGS 地域通貨(イタリアの飴から始まった例)
Posted by ブクログ
通貨自体は数あれど、世界中で決済や貨幣価値を図るモノサシとして使われる基軸通貨の性質と在り方を問う本。
基軸通貨の歴史を概観し、それを踏まえて今後の日本円の在り方を考察している。
経済学や世界史にあまり詳しくない私でも特に引っかかることなくスラスラと読めた。
わかりやすい記述で1ドル50円時代の到来を予想し、読者の「まさか!」という考えを一つ一つ説得していく。
新書という容量の制限と一般向けに専門的な内容は避けている点があるため、説得力にかける部分が散見される。
これを補っても現在の日本を取り巻く世界情勢や、震災を経験しても揺らぐ事のなかった円高に興味がある人には一読の価値アリである。
ぜひこれを読んで感じた「?」を埋めるようなわかりやすい入門書を著者にお願いすると共に、我々読者は他書で知識を身につけて「?」を解決する努力が必要だろう。
それだけの興味を掻き立ててくれる本である。
Posted by ブクログ
筆者は経済問題のトーク番組に割合と顔をお見かけするかたです。辛口のコメントと印象深い顔立ちやファッションのせいもあり、まとまった論旨を知りたいと思っていたら、タイミングよくこの本を見つけたので早速読んでみました。副題にもあるように、1ドル50円時代もまさかのことではなく現実に起こりますよ!と根拠をひとつひとつ積み重ねて述べていく内容になっています。この推論が正しいかどうか、シャーロック・ホームズの名言を引き合いに出しているのが興味深いところです。
私たちの年代では1ドル=360円が馴染み深い為替レートですが、このように基準通貨ドルの価値が固定されていた時代からすると、今は80円を切っていますから確かに隔絶の感です。円高円高と少し前には毎日のように経済ニュースで大騒ぎしていたから、円がドルに対して高くなるのはいけないことなのねえ・・でも、高い方がいいようにも思えていました。むろん、輸出産業がダメージを受けるので大変だということも分かるのですが、そう悪いことでもないと思っていたら、この本でも今や、東日本大震災があった後でも大して値を下げなかったくらい有事に左右されない円になったとのことです。ひと昔前は「有事に強いドル」が定番だったようなのですが・・それだけアメリカの国力の低下があるわけです。
この本ではまず基本のこととして貨幣と通貨はどう違うのか、通貨に力をもたらすものは何かから説明しています。そしてワーグナーの歌劇、「ニーベルングの指輪」の筋書をもとに「黄金の指輪の呪い」というようなドラマチックな表現を使いながら、金の保有量に見合った通貨の額しか発行できない金本位制の時代から始まる通貨の歴史を追っていくので、まるで世界史の授業を受けている気分でした。ポンド・ドル・ユーロなどの通貨を巡る現在までの世界経済の成り立ちやそれに日本の立場がどう関わっているのか敬遠しがちな複雑な因果関係が、するすると読むうち分かった気になる内容でした。その意味では普段の経済関係ニュースで報道される出来事がどうにも理解できないと思う方にお勧めの本です。
筆者は最後に来るべき21世紀通貨のあり方を述べていますが、強くなった円という通貨を持つ国民として、日本も真に豊かな社会を実現すべく地域経済の活性化を考えていくことが大事だと思うところでした。
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