浜矩子のレビュー一覧

  • 地球経済のまわり方

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    地球経済を分かりやすく解説した本。そもそも「経済」の語源が「経世済民」世を治め、民を苦しみから救う。というものだったことにビックリ。そんな意味あったんだ・・

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    2014年10月13日
  • 円安幻想 ドルにふりまわされないために

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    タイトルと著者を見ると、日米の通貨戦争の問題点をチクチクとやって、円高万歳、という内容かと思いきや、最終的な着地点はともかく、全体的には通貨の歴史の本だった。

    和同開珎なんて久しぶりに聞いた言葉だ。藩札やら軍票やらといった勝手なカネや、お上が考える以上にしたたかに立ちまわる庶民たち。

    やがて円が生まれ、外国との交易が本格化し、行ったり来たりの相克関係を経ながら、円は大人になっていく…かと思ったが、円はピーターパンシンドローム、一ドル360円だったころの、子どものままでいたい! という現在。

    通貨を通じたお上の成熟(あるいは未成熟)具合を味わえる本。いろんな竹馬を履いて高くなりすぎると、落

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    2022年06月01日
  • 「アベノミクス」の真相

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    現在の安倍政権の進める政策アベノミクスに対して、
    著者なりの視点から、警鐘を鳴らす内容。
    3本の矢毎に整理されており、大変分かりやすい。

    個人的には色々な考え方・見方があって良いと思う。
    大事なのはこうした本を読んで、自分でどう考えるのか?ということ。

    今後の日本に求められるキーワードとして「分配」が挙げられている。
    分配の是非はともかく、日本が変わらなければならないことは事実。
    何を変える必要があり、何を変える必要はないのか?
    このことについては、関心を持って政治情勢を注視していきたい。

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    2014年07月17日
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

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    ビットコイン騒動のおかげで’通貨’に興味を持ち本書を手にしたが、基軸通貨を巡る近現代史が詳しく興味深かった。確かに今後基軸通貨という概念は、従来のそれとは異なってくるのかも知れない。ある覇権国が軍事的、経済的パワーを背景として、世界中から信用を勝ち取り、実質的にその通貨を世界の共通通貨にしてしまう。こんな世界はもう終わりを迎えるのだろう。ビットコインのような仮想通貨も信用が低すぎて通用性がなく、基軸通貨にはなりえそうもない。
    なりそうもないといえば、1ドル50円も一向に起こらないね。著者は未だにこの主張を続けているのだろうか?経済の世界での未来予測は信用を一気になくすから恐ろしい。

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    2014年04月22日
  • 円安幻想 ドルにふりまわされないために

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    浜女史による日本の通貨である「円」について書かれた本です。その中で、金本位制だった時代に、1円=0.5ドル=0.75グラムのゴールド(p23)という記述があり、これが日本の通貨の原点だと私は認識しました。

    金の価値から換算すると、円の価値はだいぶ下がったというような考察がこの本によってできたのは収穫でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・円という通貨がはじめて登場したのは1871年だが、当時の日本は金欠状態であり、金貨との交換性をもたない不換紙幣であった(p14)

    ・1967年という、ドルを軸とする固定為替相場制度が続いていた時代(1ドル=360円)に、イギリスが守るべきポンドの声

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    2014年03月30日
  • 「アベノミクス」の真相

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    アベノミクスという何の根拠もない俗論に惑わされることなくその実相を見極めようというもの。日銀が狙うのはバブルによるデフレ退治。いわば自らがバブル製造装置となり毒をもって毒を制するもの。今のところ株高、円安を演出しながら長期国債を封じ込んでいるようだが、不安材料は数知れず。世界一の債権大国としての責任の放棄。バラマキ政治への回帰・・・・。山高ければ谷深し。株高の先にあるものをしっかりと見据えた行動が求められる。

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    2014年03月20日
  • 誰が「地球経済」を殺すのか 真相を読み解く七つ道具

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    I recommend who like the drama or the opera. And childish wordplay favorite one.

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    2014年01月18日
  • 新・国富論 グローバル経済の教科書

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    グローバル化の波は過去にもあり、アダム・スミスが「国富論」を書いた1776年も産業革命をはじめ、世界が大きく動いた時代だった。そして現代、正真正銘の国境なき時代を迎えている。
    ヒト・モノ・カネは自由に国境を超える今日、しかし、国々とその政策がグローバル化するまでには至っていない。
    モノとカネのグローバル化により、引きずり回されるヒト。問題の多くは経済に起因するが、その解決は政治的な力を必要としている。そして、その行方を左右するのは、人々の考え方だ。
    この本をテキストとして、浜先生からの講義を受けた。経済や金融の政策の在り方も重要なポイントだが、市民社会の在り方、人々の共同やつながりについても、

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    2013年12月25日
  • 2014年 戦後最大級の経済危機がやって来る!

    購入済み

    やや大味

    現在の世界情勢を踏まえて、アジア、アメリカを中心としたシナリオを論説しているが、若干煽っている部分もあり、楽観派・悲観派含めて、開設してもらうと、よりリアリティーを感じることができたのではないかと思う。

    いずれにせよ、現在の状況を考えれば、最悪の事態は想定されるわけで、最悪を避けるためには日本を含めてどうすればよいのかということを考えさせるような問題提起もあるとよかったと思う。

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    2013年11月28日
  • これから3年、日本と「地球経済」で起きること

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    筆者独自の座標軸による、分析。
    金融と財政の分析はそれなりに説得力はあったと思うが、通貨や通商は
    さほどでもないか。
    肝心の3年後も、具体的にははっきりと提示されているとはいえないようだ。

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    2013年10月07日
  • 中国経済 あやうい本質

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    中国の舵取りの難しさの根底には、新興国だった頃の日米欧には今ほど問題とはならなかった、グローバル経済化した現代特有の条件をこなしていかないといけないところにある。逆に言えば、中国を知ることは、同時に、中国を通して見えるグローバル経済の実体を知ることに繋がる。例えば、著者があげるように、バラマキ政策が世界金融危機対策の有効手段となり得たくらい、不足しているインフラという自国の古典的問題に対処しつつ、環境という現代の問題にも並行して取り組むことを求められる。その一方で、大きな成長を求めようにも、「世界の」工場である中国は、自力だけでは及ばず、外国資本に頼らないといけない側面がある。
    それでも、その

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    2013年06月02日
  • 超入門・グローバル経済―「地球経済」解体新書

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    超入門なのでか、簡単に読めてしまった。TPPを「自由貿易協定」ではなく「地域限定排他貿易協定」と言い換えるという所は納得できた。しかしこの地球上に国があってそれぞれの通貨を持っている限り、自国の経済を守る為に、為替による通貨戦争は避けられないのではないかと思う。今、日本の黒田日銀総裁の行っている異次元の金融緩和だって、色々説明しているが、他国から見れば通貨切り下げによる為替政策。一方の得は他方の損は避けられない。

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    2013年04月27日
  • 新・国富論 グローバル経済の教科書

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    アダムスミスの「国富論」は読んだことがありませんが、1700年代当時に書かれた本がいまだに利用価値があると言うのもすごいことだと思います。

    国富論では、諸国の富は必ずその国に帰属するものであり、現在の様にグローバルに国を超えることは想定していない。また、スミスの時代には労働価値がそのままモノの値段に反映されていたけど、現在はモノの値段が決まり、そこに労働力を投下していると言う事。結果、比較優位の理論を越えて、企業は安い人件費を求めて、中国やアジアの国へ展開して行き、企業栄えて国滅ぶということになるのですね
    ただ、個人的には安くなると言う事は、なにがしかの品質や安全が失われていると考えることが

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    2013年04月09日
  • EUメルトダウン 欧州発 世界がなくなる日

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    ユーロ。得体の知れない通貨統合のテーマパーク。かつてユーロランドと揶揄された。基本的に現実からかけ離れた世界であり、その根底においてそもそもリアリティが欠如している。夢見る少年少女の世界であったのが、財政危機の渦中できりきり舞いになっているギリシャを目の当たりにし、ようやく現実から目を醒まし大人の世界へと立ち戻ろうとしている。恐るべきドイツを封印するため、経済の力学を完全に後景に追いやったツケが回ってきているのだ。今、ユーロはユーロランドからの脱皮が求められている。著者は処方箋らしきものを描いているが、著者自身が消火不良で無謀な机上の空論と言っている。せめて、世界は同じ過ちを繰り返してはならな

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    2013年03月22日
  • 新・国富論 グローバル経済の教科書

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    グローバル化によりヒト・モノ・カネが国境を越えるようになり、企業の成長が国の繁栄とイコールという常識が崩された。アダム・スミスの国富論に立ち返り、現代の見えざる手はどこにあるのか。著者は差し伸べる手に救いを見出そうと提言する。まさに新・国富論である。

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    2013年03月21日
  • 「通貨」を知れば世界が読める “1ドル50円時代”は何をもたらすのか?

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    日本の現状・将来の不安から手にとりました。
    通貨とは何か、お金とは何かを少しでも深く知るために勉強が必要だと痛感しました。本書は通貨が生まれた背景から通貨の意味、基軸通貨のジレンマを通し、そこから現在の円の立ち位置を説明し、今後の通貨について持論を展開しています。

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    2013年02月11日
  • 「通貨」はこれからどうなるのか

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    対外純資産残高は日本が世界一というのははじめて知った。
    確かに長期的観点からは1ドル50円もありえるのだろうが現実では70円後半で四苦八苦の日本の輸出企業、その後現在円安に振れて80円台後半。 輸出企業の好況感よりもガソリン代の値上がりに目が向いているような気もするが、こうした目先の状況に振り回される身に未来に来るであろう一ドル50円、地域通貨といわれてもいまひとつピンと来ない。

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    2013年01月22日
  • 「通貨」はこれからどうなるのか

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    確かに日米の債権・債務を反映すれば1ドル=50円は正しいのかもしれない。でもいくら多様性の時代だからと言って地域貨幣はちょっと非効率ではないだろうかという気もする。いまは自民が勝って、安倍さんがインフレターゲットだ量的緩和だといっているがそれで本当に貨幣価値が保てるかは確かに疑問だ。ここであえて金利を上げる その案は採用してみたい気もするが、外した時の責任の取りようがないのはどうするつもりなんだろうか。

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    2012年12月24日
  • 中国経済 あやうい本質

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    必ずしも中国経済の専門家でない著者による中国経済論は、多様な見方と素人っぽい分かりやすさがあり参考になった。
    古い中国と若い中国が同居している、『世界の工場』ではなく『世界が工場にしている』、などの説明は、なるほどと思える。
    ただ書かれている内容は非常に少ない。

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    2012年10月24日
  • グローバル大恐慌時代の世界経済を読む

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    毎日新聞に掲載された4年間にわたる記事を集大成。章だてはされているものの連続性、関連性は乏しい。濃淡の違いも激しく無理矢理それらしく構成しただけ。かなり苦しい。一つ一つの記事は歴史を回顧し、様々なことに翻弄され、振り回された4年間であったことを思い起こさせてくれたりするのだが。

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    2012年10月02日