城繁幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1.この本をひと言でまとめると
日本型雇用体系をつぶせ
⇒タイトルから想像する内容と違って日本の労働システム全体の問題を述べている
2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・どこかで誰かが調整弁の役割(p38)
⇒実際、去年身を持って体験しました
・幹部候補選抜を過ぎてしまった40代以上は「もうどうにもならない」(p46)
⇒自分がそうならないように
・日本企業におけるキャリアパスは管理職としてものしか存在しない(p78)
⇒私の会社は管理職以外のキャリアパスは…たぶん人事は考えてない
・経営責任を社会人経験のない若者に押し付ける労使は骨の髄まで腐りきっている(p107)
⇒新人を取らない会社はいずれ落ちていく
・これはカースト制度のような身分制度である(p114)
⇒時代逆行、日本から人が逃げていくやばい状況
・規制で全てが解決するのだと考える人はあまりにも現実を無視しているのではないか(p122)
⇒企業の側の視点がかけている。
・春闘とはプロレス(p126)
⇒なるほど、納得!
・身分制度を変えるには身分制度に苦しむ人自身が正しい理解をもたなくてはならない(p214)
⇒若い人にこの本を読んでもらいたい
3.突っ込みどころ
・「消費税は弱者に振り向けるから上げても問題ない」は楽観すぎないか?
・テレビ局のスタンスが不明となっているが放送法の縛りがあるので仕方ないのでは?
・タイトルのつけ方は出版社の営業戦略的?
・よっぽど森永卓郎が嫌いなんですね。 -
Posted by ブクログ
タイトルからはちょっと想像しにくいが、若者に向けての本である。
現在の若者は根性がないとか忍耐がない、という評価を得ている。そして若者自身は閉塞感としかいいようのない心理状況に陥っている。これはなぜだろうか。
日本の高度経済成長を支えてきた、終身雇用と年功序列制度、そしてそれによって培われてきた昭和的価値観。
それらは一見働いている人にとって優しい制度に見えながらも、そのレールから外れた人間に対してかなり厳しい態度を取ることで日本の楽園を維持し続けてきた。
現状の日本においてすでにそれらシステムは完全に疲労し意味をなさなくなってきている。しかし、既得権益つまりこの場合中高年の雇用や賃金を維持するために若者の雇用というものが容赦なく切り捨てられ、あるいは派遣などの形に置き換えられている。
年功序列はねずみ講だと言い切る著者の語り口には怒りの色すらうかがえる。
著者は第6章において若者に自らが働く意義を自ら自信に問うことを求めている。昭和的価値観の社会から一歩身を引いて、「自分の人生にとって何が大切か」ということを問うことは、これからの社会で生きていく上でかなり重要なポイントであるかと私も思う。それは今の学校ではなかなか教えてもらいにくいものだ。大人達も明確に示してはくれない。
その問いを誠実に行わないと、30代後半、40代になってから自分の人生の先行きに落胆し、そこで初めて閉塞感の正体に気づくことになる可能性はかなり大きいように思える。 -
Posted by ブクログ
自分が富士通に入り、東大法学部を卒業していながら、いうなれば、レールから外れたのであるが、この本の大部分はレールから外れた優秀な若者がどうなったかと書かれているが、もっと普通の若者がどうなったかも、その後を書いてほしかった。大多数である2流、3流私立大学など、底辺ではなく、普通の人が3年で、止めてどうなるか、これが書かれた時代は、ちょうど、新卒の大学が有利な事態であったが、2017年、また、状況が変わってきているので、その後も、
書いてほしかった
ちと、優秀で、レールから外れても成功している例が選ばられている感じがしないでもないので、3つとしました。