城繁幸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1.この本をひと言でまとめると
日本型雇用体系をつぶせ
⇒タイトルから想像する内容と違って日本の労働システム全体の問題を述べている
2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
・どこかで誰かが調整弁の役割(p38)
⇒実際、去年身を持って体験しました
・幹部候補選抜を過ぎてしまった40代以上は「もうどうにもならない」(p46)
⇒自分がそうならないように
・日本企業におけるキャリアパスは管理職としてものしか存在しない(p78)
⇒私の会社は管理職以外のキャリアパスは…たぶん人事は考えてない
・経営責任を社会人経験のない若者に押し付ける労使は骨の髄まで腐りきって -
Posted by ブクログ
タイトルからはちょっと想像しにくいが、若者に向けての本である。
現在の若者は根性がないとか忍耐がない、という評価を得ている。そして若者自身は閉塞感としかいいようのない心理状況に陥っている。これはなぜだろうか。
日本の高度経済成長を支えてきた、終身雇用と年功序列制度、そしてそれによって培われてきた昭和的価値観。
それらは一見働いている人にとって優しい制度に見えながらも、そのレールから外れた人間に対してかなり厳しい態度を取ることで日本の楽園を維持し続けてきた。
現状の日本においてすでにそれらシステムは完全に疲労し意味をなさなくなってきている。しかし、既得権益つまりこの場合中高年の雇用や賃金を -
Posted by ブクログ
自分が富士通に入り、東大法学部を卒業していながら、いうなれば、レールから外れたのであるが、この本の大部分はレールから外れた優秀な若者がどうなったかと書かれているが、もっと普通の若者がどうなったかも、その後を書いてほしかった。大多数である2流、3流私立大学など、底辺ではなく、普通の人が3年で、止めてどうなるか、これが書かれた時代は、ちょうど、新卒の大学が有利な事態であったが、2017年、また、状況が変わってきているので、その後も、
書いてほしかった
ちと、優秀で、レールから外れても成功している例が選ばられている感じがしないでもないので、3つとしました。 -
Posted by ブクログ
若者はなぜ3年で辞めるのか?
それは働く意味が失われたまま、これまでは“ある“と、そして上の世代からも乗ったほうがいいと言われていたレール(年功序列)に乗るが、かつてのようにゴール(定年退職といいポスト、給料)まで続いているわけではない。レールが途切れることを知った若者が3年でやめてしまう。
筆者は社会全体に蔓延している「昭和的価値観」「年功序列」が若者から搾取し、年長者に利益を与える仕組みになっているとして、そこに若者が3年で仕事を辞めてしまう理由を求めている。
また、若い時は“耐える”というのは今の世の中の仕組み上機能しないとした。
確かに、若い時に雑用して自分のしたいことを我慢し、上