40歳になっても係長止まりのバブル世代。二人目が産めない女性一般職。正社員になれない団塊ジュニア。ああ、なんでこの国はこんなに生きにくいんだろう……。閉塞感漂う日本経済、終身雇用を望む新人の割合が過去最高を記録した。しかし「終身雇用=安定」は真っ赤なウソ。35歳で昇給を止める動きがすでに加速、生涯賃金は十数年前とくらべ三割減。まさに飼い殺しなのだ。201X年、働くことに希望がもてる社会にするために、私たちがいまこそ心しておくべきこととは? 雇用問題のスペシャリストが示す最終解答。
Posted by ブクログ 2019年01月20日
今までの著者の本では一番わかりやすい。
解決策は『雇用の流動化』が一番のポイント。
しかし、国民の多数の理解を得ることが難しい。
→政治家も怖くて言えない。国民の反感が怖い。
あと、諸外国のように職務給制度とする。同じ会社でも
職務別により賃金制度を変える。
今のまま、何の改革もなければ、何も変...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月04日
解決策は完全に見えているのに、この20年何も手を付けて来なかったこの国って一体なんだろね?
この本の最終章のような明るい未来は来るのかね?多分ダメなんだろうなあ…底が抜けてみないと気付かない民族だからねえ、日本人て。
今庶民にできることと言えば、選挙に行ってみんなの党に投票すること。マトリッ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月21日
有能な人材が上に上がるわけではない、職業カーストが発生している日本。これは実感としてある。前職では、一応管理職候補として、採用された。子会社で私より年次が2つ上の先輩を見ていたが、私よりよっぽど優秀であった。社内でどう考えても私より有能なのに、私より上に出世するルートが用意されていない。不思議でたま...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月02日
元富士通の人事で、終身雇用とか世代格差についての本をよく書いている著者の最新作。
基本的には、「このまま日本的雇用(=終身雇用と調整弁としての非正規雇用)を続けるのではなく、職務給に移行すべき」という主張が分かりやすく書いてあります。
確かにその意見は正しいんだろうけど、今の日本って・・・と考...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月15日
雇用問題のスペシャリストによる終身雇用崩壊の黙示録
一言で「全ての大学生が読むべき1冊」と言ったところ
非正規、中高年、新卒、女性、大学院生(博士)
などの登場人物達を通して
城ワールドで辛い現実を散文的に伝える
読んでいて鬱になるが、希望を込めた最終章は
城さんの温かい人間身を感...続きを読む