城繁幸のレビュー一覧

  • 若者はなぜ3年で辞めるのか?~年功序列が奪う日本の未来~

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    10年近く前に出た本だけど、今も状況は変わってないんだろなと。
    現代の若者論ってよりも若者を犠牲にして今も生き延びているリバイアサンすなわち年功序列制度についての批判的な論説。経済が右肩上がりでなくなり、今まで労働者を昭和的価値観のもとレールの上を走らせてうまいこと回ってた世の中がそうはいかなくなった。レールは途中でぶち切れ、もはやねずみ講のようなもんだと。若者に犠牲を強いるために出生率も低くなって、それが移民をって声になるのもリバイアサンの延命のためってのは鋭い指摘だと思う。

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    2015年05月28日
  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代

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    レールを自ら外れた人たちへのインタビューを通して、昭和的価値観とは何かを分析する本。

    私は昭和的価値観は必ずしも悪いとは思わない。しかし、この本には、自らのキャリアを考える上で考えさせられることが多くあった。

    誰かが言ったからではなく、自分で考えて実行する人たちに会える一冊。

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    2014年05月01日
  • 世代間格差ってなんだ 若者はなぜ損をするのか?

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    シルバー・デモクラシーに警告を鳴らし、持続可能な社会の実現を目指すための世代間格差の是正を提言する本。具体的な政策の提言が数多く記載されている。他国で導入されていて実績のあるものが多く、絵空事ではないと思った。
    ・雇用問題では「金銭解雇を含めた解雇ルールの明文化」「同一労働同一賃金」の法制化
    ・年金問題では「年金の事前積立方式の導入」「政府から独立した世代間公平委員会の設置」
    ・政治改革では「地方自治体における選挙権年齢の引き下げ」「被選挙権年齢の引き下げ」
    ・子育て・教育問題では「教育バウチャーの支給」「給付付き税額控除の導入」

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    2014年01月13日
  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代

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    前作「若者はなぜ3年で辞めるのか?」が面白かったので読んでみた。色んな人のケースを読んで制度の問題点や改善点について参考になった。雇用や働き方について考えさせられた本。

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    2013年12月30日
  • 7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想

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    有能な人材が上に上がるわけではない、職業カーストが発生している日本。これは実感としてある。前職では、一応管理職候補として、採用された。子会社で私より年次が2つ上の先輩を見ていたが、私よりよっぽど優秀であった。社内でどう考えても私より有能なのに、私より上に出世するルートが用意されていない。不思議でたまらない。ただ、自分は上位側にいたわけで、危機感はないわけだが。
    有能な人がその分の対価をもらえる合理的な日本にならないと、そのためには、年功序列ではなく、職能で対価をもらい流動的な雇用制度にならないと。日本は早めに、この決断を下さないと、先が暗く、より自殺者が増えるかもしれない。。。難しい問題である

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    2013年12月21日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    わかりやすい説明で現代の日本がおかれている経済状況を解説してくれている。
    なぜ規制緩和が必要なのか?
    それは終身雇用制にしがみついた無能な中高年から若者にも平等なチャンスを与えるためなのだけど、既得権益はなかなか手放したくないのであった。
    政治家はそのような意図があるかどうかは不明だが、きちんと論理的に規制緩和の必要性の説明に出会ったのは初めてなような気がする。

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    2013年10月14日
  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代

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    評価が難しい本です。

    職能資格から職務資格へ、おそらくグローバルな競争環境に企業が置かれている今日、国策(日本版SOX法)で内部統制だ会計基準だと国際標準の基準を会社の中に入れると職能資格は、なくなっていく運命といいってもいいでしょう。

    もはや、「いい大学」「いい会社」「職能資格による賃金体系」という昭和的な価値観はなくなっていかざるをえない状況にあると考えるべきです。

    一方職能資格待望論の危険なところは、職能という意味でのキャリアと会社の中のポストではボリュームの間尺があわなくなった場合が想定されますが、肝心の会社間の人材流動化が不透明で少なくとも過渡期は混乱せざるをえないという現実を

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    2013年08月14日
  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代

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    「既存左派とは、いまや単なる保守派に過ぎない」
    本書終盤や書かれているこの一文を含む節を読むだけでも十分に価値があった。入社以来会社の労組に対して感じていた違和感はここにあったのだ。社員の地位と給料にのみ焦点をあてて、グローバル視点でみた日本経済の弱まり、外からみた会社の立ち位置を無視して、単調かつ一方的にリストラ反対のシュプレヒコールをあげる。
    世代間格差が広がって、将来に対する安定感など夢の中でも期待できない(していない、というのが正しいかも)若手世代には既存権益を死守する老害として見えてしまうのだ。
    筆者が書いているとおり、「今や対立軸は労使間ではなく、世代間にこそ存在する」のだ。

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    2013年08月14日
  • 7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想

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    読んでいて怒りで脳味噌が沸騰しそうなくらい日本は腐ってきている。画一的に大企業、役人を目指さざるを得ない社会は先細りのうえ老衰死するだろう。

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    2013年06月19日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    今まで出版された城繁幸氏の著書を読んだ上で、本書を読むと、今まで以上に歯切れが良く、ズバッと核心をついた文体で面白い。こういう新書も有りだと思う。

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    2013年03月02日
  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代

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    ネタバレ

    -若者はワガママになるべきなのだ。それもとんでもなく自己中心的で反抗的態度をとるといい-(P235 あとがきより)

    私自身が「3年で辞めた若者」だったため、思わず購入。

    この本自体は3年で辞めた若者を非難するものではなく、
    3年で会社を辞める決断をした「平成的価値観」を推奨し、
    むしろ、辞めざる負えない状況を作り出した、
    学歴主義・年功序列などの「昭和的価値観」を是正し、
    「労働者が適正な報酬を得られるシステム」を確立し、次世代をにらんだ利益配分システムを作らなければならないと述べている。

    今の世代の若者はユトリで会社を辞めるわけではない。
    むしろ、より自分の生き方を考えて「昭和的価値観

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    2013年02月20日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    切れ味鋭い城さんの新書。城さんやmy news japanの渡邊さんも常々言っているが、若者にとっては、企業が簡単にクビにできるような法律を政治がさっさと決めてくれるように動いた方がいいと思う。正社員を守ろうとすればするほど、簡単にクビにできないから企業は採用を抑えようとして正社員のパイが減るし、運よくもぐり込んでも残業させられるばかりで新しい人間は入ってこない。仕事がどうしても合わないケースなんてあるに決まっているのだから、もっと流動性の高い世の中にすることが企業にとっても若者にとっても望ましいと思う。それは子育てなどでキャリアの一時中断を余儀なくされる男女にとっても重要。再挑戦がしにくい今

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    2013年02月16日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    城さんの著者は全て読んでいる。毎回基本的には変わらない主張だが、某大手企業に勤務する者としては共感できる。日本経済の競争力を復活させるには、改革が必要。

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    2013年01月30日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    主要な論旨は以下の通り。
    企業がクビをしやすくする状況になれば、雇用は流動的になり、若者の雇用は増える。
    僕は基本的にこの論理には賛成だ。
    また毒舌に似た文で、くだらないと思っていることをずばずば切っていくのは気持ちいい。

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    2013年01月12日
  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代

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     「女性は家庭に入ること」「フリーターは負け組だということ」といった“昭和的価値観”からすれば間違った生き方を送っているアウトサイダーにフォーカスし、新しい価値観である“平成的価値観”を提唱する。
     平成的価値観の大きな特徴のひとつは多様性。本書に登場する人たちも本当に多種多様で、国内小売業から外資系生保に転職した若者、NPOを運営する元ニートなどが自分たちの生き様を語ってくれる。
     僕のまわりにも平成的価値に基づいて生きている人たちがいる。完璧に共感は出来ないけど、この本を読んで、そんな人たちの気持ちがちょっと分かるようになったかも。

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    2012年12月28日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    この表紙と著者の知名度で、あまり売れていないのではないだろうか?
    分かりやすく、そしてたとえ著者の指摘や物言いが気に入らなくても要所要所の著者のポイントは確信を突いているので、見事な本。

    AIJ投資顧問の失敗の件、自分は関係ないと思っていました。
    建物でいえば3階にあたる厚生年金基金の運用を失敗したということは、我々が支払っている2階部分の厚生年金を溶かしてしまったということ、その穴埋めは行わなければならないので、税金という形で埋めなければならない=我々にも関係してくる、という事実。

    公務員給与削減の一環として、新卒採用を半減するという効果の無い案に56%の国民が評価する、と言ってしまって

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    2012年12月27日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    著者の考え方に同意できるところもできないところもあったが、いろいろと参考になる知識と考え方を得ることが出来た。
    この本についていえば、少々荒削りな主張が目立つ気がした。他の著作も読んでみてから、著者の評価は決めようかと思っている。

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    2012年12月23日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    ネタバレ

    日本経済にも大きな影を落としている、みんなに合わせる空気・価値観の構造。これは医療の問題構造と同じだ。

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    2012年12月21日
  • 若者を殺すのは誰か?

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    SPA!での連載をもとにした、城繁幸による世代間格差にまつわる現状まとめ。既得権益を握って離さないグループがいて、彼らはその権益を守るために、声をあげない若者から「奪って」いる。
    城さんのほかの本やら、メルマガ、ブログなどを見ていれば、そこまで新しい何かが書かれているわけではないけど、選挙を前にして、多くの人に読まれるべき本でないかと思う。まずは誰が「彼ら」に含まれるのか、見分けるところから。

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    2012年12月09日
  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代

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    前著の「若者はなぜ3年で辞めるのか?」がその理由の分析主体であったのに対し、本書は実際に辞めた人間のケースレポートを軸に論を展開している.
    いずれの登場人物も年功序列制度などの「昭和的価値観」に対してノーを実行に移した人達である.
    著者は構造改革や自由競争に対して肯定的意見を述べる.
    搾取された若者を実力に応じた条件で働かせるためには、既得権益者である年功序列制度で高給を取っている年長者の給与を分配しないといけないのだと言う.
    上記の論に対して左翼が反対するが、対案を出すことができないという著者の意見には同意できた.
    構造改革でパイの奪い合いになって、市場が衰退してしまい、正直者が駆逐されてし

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    2012年11月19日